動楽亭昼席

2016年10月5日(水) 動物園前

桂 慶治朗  「米揚げ笊(いかき)」
桂 雀太   「胴乱の幸助」(半ばまで)
桂 しん吉  「金明竹」
桂 紅雀    「三枚起請」
~中入~
桂 米平   「試し酒」
桂 出丸   「狸の化け寺」


お客さんは少なかったですが、
モーレツに行けなくて聴き逃した三枚起請と
久々に出会えました。



感想メモ

慶治朗さん、テンポが良くて、
聴いていて気持ちが良い。
「米揚げ笊」は、
主人公が売り声を恥ずかしくて言えない設定が
出てくるのだけれど、
主人公の性格と合わないなあと思っていたら、
慶治朗さんの米揚げ笊には出て来なかった。
あと、米相場師が、「長屋(借家?)を二三軒やる」
「須磨の別荘をやる」「娘をやる」「嫁もやる」
「妾もやる」「わしももうてくれ」(うろ覚え)。
で衝撃の展開でした。サゲは聴き馴染みのあるもの。


雀太さん、マクラは地方へ行ったら舞台上の
シャレ(冗談)が通じない、というもの。
雀喜さんのことを筆頭弟子と言っていた。
「胴乱の幸助」は本当に良かった。
空気が澄んでる感じさえしました。
半ばまでだけど、
サゲがあって、
「おやっさん、明日もあの道(を)通るか?」
「そうや、なんでそんなこと聞くねん」
「店、予約しとこうかと思って」
(かなりうろ覚えです)


しん吉さん、マクラは弟子入りをする前の
思い出を。吉朝さんの面白い留守番メッセージを
聴きたい! とお母さんが言い出して…というもの。
「金明竹」は耳にする機会が少ないネタで、
こういう話だったかあと思いました。
東京ではお客さんが物凄く訛った人だった気がする。
甥っ子丁稚の性格描写が思いの外丁寧で、
何をやらしてもドジばかり。二階で水を撒くとか。
お客さんの用件を聞き取れないごりょんさんが、
甥っ子丁稚に話を振ると、「ひょうごの、ひょうごの、」
と弾むしぐさ(笑)。
「地下鉄」も聴きたかったけれど、これはこれで楽しめました。


紅雀さん、マクラはあっさりしてて、
動楽亭昼席の前に立ち寄ったお店が、
とても美味しいのでとおススメしてました。
商店街をずっと入って行ったところとか(うろ覚え)。
動楽亭前の喫茶店が閉まっていたので、
商店街をずっと入って行ったところのお店の前の
喫茶店に入って、おばさまの会話が
ノーベル賞の話題だったとか、そういうお話でした。
 人の性格は色々とあるもので(うろ覚え)と、三枚起請。
モーレツで聴き逃していたので、浮き浮き。
前と違っていたかもと思う箇所。
清八がすりこぎを振り回す場面、
すりこぎに見立てた扇子がめっちゃ振れてた。
源やんが出刃包丁と間違うくらいだから、
あれくらい振れていても良いと思う。
あと、小照がウソ泣きするところで、
前は両手で手を覆っていた(指の間で相手の顔を伺う)。
今回は、袖口から襦袢?を引っ張り出して、
女性定番の泣き方になっていた。
それから小照の流し目が色っぽかった! これは前から?
 テンポが若干早くなったのも気になったけれど、
女将は喜六が小照から乗り換えようと言うくらい美人という設定なのに、紅雀さん時々面白い顔をするから、いいのかなあと思いました。(別にいいんじゃない)
 これは噺に対する疑問。女将は酸いも甘いも知った元芸者で(私の勝手な想像です)、島之内(多分)でお店を切り盛りしている人が、何故、売れっ子小照の身持ちの悪さ(何股もかけている)話を知らなかったのか、そこが気になります。案外、知ってて黙ってたのかな、とか、そういう事を想像してしまうのですが。
追記:噺の終盤、石版で起請文つくるくだりが無くなってた? 紅雀さんは小照を三股以上の悪女にしたくなかったのかな。


中入り後は、米平さん。
マクラは、しん吉さんの流れをくんで、弟子入りする時の思い出を。
米朝入門一年計画を立てて、計画通り入門されたとか。
手紙を何度も書いて、誤字を指摘された話も。
(ちゃんと読んでくれてるんだなあと感動されたらしい)。
 噺家をしていると自然と酒に強くなるという話を振ってから、
「試し酒」へ。
 何を勘違いしていたのか、私「権助酒」だと思ってしまいました。
とてもシンプルなお話で、
何か、とてつもなく古そう! と勝手に想像。
元は中国の笑い話だそうですが、
時代をどんどん遡った設定にしても違和感がありません。
奈良時代でもなんだかありそうな話です。
従者が五升の酒を呑めるかどうか商人Aと商人Bが賭けをする。
 権助の悪酔の程度がもっと強い噺家さんも居るという話も伺いましたが、酔っぱらいにトラウマを持っている身としては、米平さんの権助の酔い方がちょうど良いように思いました。


トリは出丸さん。マクラは、米平さんの流れを受けて、
弟子入りした時の思い出を。若い頃、タイル職人で、
仕事までに時間が余って、ふらっと立ち寄った寄席(落語会?)で、
ざこばさん(当時朝丸さん)の落語と出会ったとか。
元々、トリの出番だったのにテレビの関係で早い出番になっていて、
もしトリだったら、出丸さんは仕事で聴けなかったそうです。運命。
師匠にあっさり弟子入り出来たのは自分だけ! と言ってました。
ちょうどざこばさんも、落語を知らない人を弟子にしたかったのだそうです。
 「狸の化け寺」は、ひろばさんの印象が強いネタ。
話し手が違うと、こんなにも噺の雰囲気が変わるんだなあと、
しみじみしました。
 ひろばさんの場合、黒鍬の若者(たぶん)が、
夜更けに内緒話をして、「かしらは感心やなあ」と言うと、
「あほか」と。本当に侮蔑のこもった感じで、ちょっとぞっとしたくだりです。出丸さんは、ごくあっさりしてました。
 それから、サゲ。ひろばさんは化け狸が天女に化けて、空中を泳いでいるところを、「うーん、キン(金)が擦れる」。出丸さんは天女の場面まで行かず、なんで阿弥陀さんに化けていた狸の正体が知れたか、「一升徳利持ってた」。でした。
メモ:黒鍬の連中は丸太をマクラにして、朝になったら、丸太の端っこをコーンと打って、全員が一斉に目が覚める、と言っていたけれども、化け狸が出て、皆を起こすときは、普通のマクラで寝てたっぽい。おかしらの冗談だったのだろうか。

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