幡随院長兵衛メモと小照メモ

またもや掃除で捨てれないメモを発見してしまい、
ブログに打ち込んでメモを処分しようという魂胆
・・・の更新です。

幡随院長兵衛(ばんずいいん ちょうべえ)は、
落語「胴乱の幸助」で、主人公が
「幡随院長兵衛は俺でございっ」
と胸を張って歩くようなしぐさをする場面があります。



紅雀さんのネタおろしを聴く前も、
後も、しばらく「何のこっちゃい?」という
感じで放置していました。
(落語あるある)


で、ある日図書館で、
江戸時代のビジュアル版本
(写真や絵図付きの大きなごつい本)に
「幡随院長兵衛(ばんずいいん ちょうべえ)」
が出てきて、
あれ?? どこかで聞いたことがある…
と思ったら、「胴乱の幸助」でした。


抜き書きメモ
「幡随院長兵衛(ばんずいいん ちょうべえ)。
町奴。水野十郎左衛門(旗本奴)と対立し、
水野の自宅に訪れた長兵衛は殺される。
のちに水野も切腹を命じられた。
歌舞伎化された。」


・・・なんだかよく分からないけれども、
歌舞伎で、
「幡随院長兵衛は俺でございっ」
って言う場面があるのでしょうか。
喧嘩の仲裁のあとのセリフとかで。


このことを、ずっと前、めいぷるで会ったにこさんに、
興奮気味にお話したら、
「え? 知らなかったの?」
という反応でした。
知っている人は知っている。
ということですね。


私がこのメモを残したのは、
「幡随院長兵衛は俺でございっ」
と言う紅雀さんが可愛かったからです。
たぶん。

※超個人的なメモ
上記を抜き書きした本は、間違っているかもしれないけれども『ビジュアル・ワイド 江戸時代館』(2002年、小学館)。この本には『滑稽浪華名所』(大阪歴史博物館 蔵)(川辺に夜店が並んでいて、大勢の人が歩いている絵)も載っていて、面白かった。お店の中には、一時私がいろいろ調べていた「かんてき」が幾つか描かれています。



もう一つのメモは落語「三枚起請」の小照について。

米朝さんの本では「小輝」という表記なのですが、
丸っこい感じがする照の方が好きなので、そう書いています。

『決定版 番付集成』(青木 美智男、2009年)
P274-275
「雪月花 浪花坂町芸子見立」(天保11年)
という番付に、
「小てる」が載ってます。

この時代、小~という名前が流行っていたらしく、
番付に名前が載った80名中、
24名が小~という名前です。小絹、小すへ等。


ちなみに、
番付の小てるは「わたつる」の芸妓さん。
落語「三枚起請」の小照は「うつぎや」の娼妓ですが、
「うつぎや」の芸妓さんは12名も番付に載っています。
(「わたつる」は3名)

四代目米團治の速記には「備前屋」の小てると
出てきます。米朝さんが「うつぎや」にしたのでしょうか。
私は「備前屋」と聞くと「備前焼」を思い出してしまうし、
「わたつる」と聞くとファンタジーな生き物を想像してしまうので、
「うづきや」になって良かったなあと思います。


このメモは、
落語「三枚起請」は天保期(あるいはそれより少し後)に
作られたのではないか?
という大胆な推測を元に残しました。
・・・いやいや、紅雀さんの小てるが
可愛かったからメモを残したんですよ。


※「坂町」メモ
本から抜粋。
「南地五街という大坂の盛り場のひとつ。
・宗右衛門町
・櫓町
・難波新地
・九郎右衛門町
・坂町

寛永3年(1626)、
大坂戦火で荒廃した市街地を復興するため、
南組総年寄の安井九郎兵衛が
道頓堀筋に芝居小屋と遊郭の設置を
願い出たのが嚆矢と言われている。」


※超個人的なメモ
『番付集成』(決定版ではない方)
(昭和48年、柏書房)
「二、幕末百年の移り変わり」P119
二段目に「万屋小兵衛」が
載っている。


※超々個人的なメモ
幕末になると「~吉」という芸妓が増えるのだろうか。
上記の番付には9名いる。
「~吉」という芸妓は▲が4名ついていて、
「浄るりげいこ」とある。
落語「解けやらぬ下関水」は梅吉というヒロイン
が出てきたような(うろ覚え)。

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幡随院長兵衛!

そうですよね!ばんずいんちよーべーってなんのこっちゃ?てのが若い人の実感やろなといつも思ってました。かく言う私も、なんか時代劇ドラマとか、てなもんや三度笠みたいなお笑い番組とかで、音として聞き覚えがある程度ですから。でも、幡随院長兵衛は俺でござい!ていう感じは、凄くわかるんです。知ってると知らないの境目ギリギリの世代なんですね(笑)

さらに、坂町!

道具屋に出てくる坂町の夜店って、一体どこなんやろ?と不思議に思てました。先日、トリイホールに行った時に、ちょっと時間つぶしにウロウロしていたら、ふと見た住所表示に、坂町!て書いたリました。まったく予想してなかったので、ちょっとスキップしちゃいましたよ( ´▽` )ノ

ついでに下寺町!

なんか、次々と思い出してしまうので、度々失礼します。9月頃、天満から高津さんまで歩いた時、松屋町通を下って行ったんですね。千日前通を過ぎたあたりから、お寺ばっかりだなあって、前から感じていたのですが、またまた住所表示で、下寺町!ずく念寺のあったとこや(笑)
大阪の街を歩いていると、落語の舞台にいろいろ出会えて楽しいです。

こんにちは

ぴーまさんでも幡随院長兵衛を音で聞いている世代なんですね。私は何のこっちゃという世代ですが調べてみて、そーなんだ! と思える楽しみがあります。

坂町ってトリイホールの辺りなんですか。吃驚しました。まだそういう住所が残っているんですね。…と思ったらヤフー地図では坂町が出て来ません。(坂町横丁とか坂町会館なら出て来ます)。昔の住所表示が残っているのでしょうか。いいものを発見されましたね。

下寺町はヤフー地図で出て来ました。南北に長い町なんですね。八五郎坊主のずく念寺、実在してたら良いのですが・・・。でも頭の中ではっきりとお寺の映像が浮かんでくる、不思議なお寺です。
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