桂 紅雀 独演会

2015年11月21日(土)大阪・堺筋本町/テイジンホール

桂 鯛蔵  「阿弥陀池」
桂 紅雀  「いらち俥」
桂 雀三郎 「代書」
桂 紅雀  「たちぎれ線香」
~中入~
桂 紅雀  「かぜうどん」


【ハイライト】
たちぎれの落ちの台詞をとちって、改めて言い終わるやいなや高座でずっこけ、そのまま高座下へ転げ落ち、舞台そでまで転がって行って、転がるように戻って来て、お客さんに土下座した瞬間。



この日は落友さんとランチしてから(贅沢!)
会場に向かいました。

到着したら、開場時間まで余裕があったので、
ロビーでおしゃべり。
初めて知った紅雀さんファンの方が現れたり、
雀太さんの噂話をしていたら、
ご本人が通りかかったりと、
何だか凄い出会いが続きました。

テイジンホールの入っているビルは凄く立派で、
白くてピカピカ。天井が高い。
ホールも綺麗で座席はフカフカ!
ずっとここで独演会やって欲しいです…。

お客さんの入りは私のいい加減な目測で
8割くらいでしょうか。


開口一番は、鯛蔵さん。
マクラは、とある師匠の格言を紹介。
「菊江仏壇(鯛蔵さんは「ぶつだん」と言ったが、
私はずっと「ぶったん」だと思っていた)、
たちぎれ線香、百年目といった大ネタで、
携帯を鳴らした客は殴っても良い」
 こうやって文章化するとえらく物騒な言葉ですが(^^;)
携帯音に悩まされている落語ファンには大受けでした。
 「阿弥陀池」はお客さんをぬくぬくさせる内容。
前座さんでこんなに受けるなんてこにくらしい(←ひどい感想)
あとに出た紅雀さんが「今のうちに芽を摘まねば」と(笑)。
 会がはねた後でも落友さんが鯛蔵さんをほめほめ。
私は心の中で、後半ちょっと早口で聞き取り辛かった部分が
あったなあと思ったり。主人公の友人が「ははーん、
お前だれかにそそのかされて来たんやろ」と言う、
「ははーん」の直前に、何かに気づく表情がもうちょっと
欲しい。しかしこれは私の完全な趣味です。^^;
首をかき落とす仕草はえぐぐなくて良かったなあ。
初耳メモ:青タン赤タン、花札のくすぐりがあった。
尼さんは乳を出す型。ただし泥棒が喜んで飛びついたやろ、
というくすぐりは無くて、エロさは薄い。
南天さんの型でも佐ん吉さんの型でもない。


お次は紅雀さん。
マクラはピーチに乗って関空に帰って来たお話を。
えんえんと駅まで歩く&バスに乗らされる内容。
以前、勉強会「紅雀の」で聴いた時よりも面白くなってる!
(衝撃)。うまく固めましたね…。
「いらち俥」は表情と仕草で笑わせる噺。
気功(?)のポーズはやや控えめでした。
土管を越える時の客の動きがやばい(笑)。
いつ見てもやばい。
客と俥屋のやり取りも安定感があるというか、
こなれているというか、やり慣れていて、
聴いている方もほっとする感じ。
今回は「緊張と緩和」のくすぐりが無く、
急行列車をかわして途中でサゲてました。


お次はゲストの雀三郎さん。
マクラは11月28日にサンケイホールブリーゼで
落語会があって、そちらでは紅雀さんが間に
出てもらうことになってますと。
するとお客さんは、知ってる知ってるという笑い声。
「皆さんけっこう知ってくれているんですね。
―その割にチケット売れてへんのは何でやろ」(笑)と。
 「代書」は松本留五郎が主役で、
自分の名前を忘れてしまっているクスグリあり。
枝雀さんのCDでは聴いたことの無い設定。
ほかにも、代書屋さんが二行抹消する前に、
一か月だけ仕事やったことにしませんか?
と提案する。そうすれば書き足すだけで済んで、
抹消するのが省けるから。
留五郎「ウソ書いて えーんですか?!」
代「そこだけキッチリしとる…」
これも聴いたことのない面白いやり取り。
 ガタロのくだりで、
「河川に埋没したる~」の後で途中でサゲ。
(多分・うろ覚えです)


お次は紅雀さん。
ネタおろしの「たちぎれ線香」。
若旦那が自然体で良かったように思います。
紅雀さんの自然体というか。
京都や丹波、兵庫に連れていくと言われても、
小糸に格好つけて会いに行こうする若旦那が
面白い。笑いがちょこちょこ入る。
番頭はずっとシリアス役で、自分は
朴念仁(ぼくねんじん)なので遊びを教えて欲しいとか
言ってたけどほんまかなあと思ったり。
 番頭が噺の始めの方で、
若旦那に面と向かって意見を言うところは、
聴いていて、足が宙に浮く感じがした。
こんなに長い間シリアスな紅雀さんの噺は久々。
 米朝さんか四代目米團治の本の中で、
噺の後半に、小糸の朋輩衆が入って来る場面が
たまらんとか、そういう事が書いてあったけど、
私はそこまで思わなかった。ちょっと心残り。
上方の花街で働く女の子たちの様子、雰囲気が
もう少し欲しい気がする。
 小糸がなぜ死ぬのか、テキストを読むだけでは、
ちょっと理解できなかった。
周りの人がもっと気遣ったら死ななかったのでは、
とかずっと思ってました。
でも今回生で聴いて、若者の恋愛ってこうなのかなあと。
もうちょっとでも待たれへん。1分が1日の感覚で、
1日は1年。小糸は80年待ってたのかも。
ロミオとジュリエットもそんな感じで死んだと思う。
というのが主な感想です。
 サゲは本当にびっくりして、高座から落ちた時、
ドスンともドンとも音がしなかったので、
夢を見ているようでした。


中入り後は、紅雀さん。
たちぎれのサゲの言い訳を(笑)。
むかーし、●團治兄さんが前名だった頃、
同じネタで、サゲを言い間違ったのを面白がって
紅雀さんあちこちで言いふらした。
因果がめぐってしまいました…というもの。
「かぜうどん」は、
しばらく見ない間に、知らないくすぐりが増えてました。
2~3個あったのですが、
覚えているのは「1でなし、2でない、3でなし、
4でなし、5でなし、ロクでなし(と自分を指さす)~
7でなし~…」
指さすところは、どっと来ました。お客さん、
笑い声も出る間なくて、本当に「どっ」という感じ。
 あと前から知っているくすぐりですが、
星空を指さして、星座を探してるっぽいんだけど、
首かしげて、よーわからん。と言うところも
けっこう受けてました。何がおかしいのか
よく分からないけど、いつも笑ってしまう。
 初めて聴いたっぽいのは、
酔っぱらいが「なんぼにもならんうどん売って、
薄い利を上げて…」みたいなことを言ってた所。
ここも思いのほか受けてました。
 たぬきにキツネ食わしたろうと思ってたのに、
は何回聴いても紅雀さんが考案したように聞こえる。
ファンならではの感覚なのでしょうか。


終演後は、しばらくお客さんに並んで囲まれている
紅雀さんを待って、初めて会った紅雀さんファンの方と
一緒にスリーショットの写真を撮ってもらいました。
ファンが増えると、そんな大胆なことも出来るんですね。
 しばらく会えてなかった落友さんとも、
お会いできたし、本当に楽しい1日になりました。



とみしんさんのブログに桂紅雀独演会の感想
書かれています。私では書き得なかった内容が
たくさん! おすすめです。

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