第22回 紅雀の

2015年10月27日(火) 大阪・鶴橋/雀のおやど

桂 慶治朗 「みかん屋」
桂 紅雀  「八五郎坊主」
桂 そうば 「百人坊主」「大峰詣り」(※江戸の「大山詣り」を上方にお引越しさせた内容)
桂 紅雀  「がまの油」


お客さん、いっぱい。
念願の八五郎坊主、初めて聴けました。



覚え書き

慶治朗さん、よせぴっ11月号の数珠つなぎに、31歳だと。
高校出たばかりかと思った。衝撃
「みかん屋」はこなれた口調で前座さんらしからぬ落ち着き。
でも、ちょこちょこと台詞抜けたところがフレッシュ。
 噺の序盤、間が詰まり気味のところ有り。
引き戸をバッと開けて、みかんが沢山入ってる!
という台詞を言うのが早い。
あと1.5秒はみかんを見つめて驚き目を大きくしてほしい。
紅雀さんなら、引き戸を開けて、驚いて、うわ~とか言って、
にこっと笑って、みかんが沢山入ってる!って言うまで
5~6秒は間を空けるはず。(私の想像です)


紅雀さん、最近忙しいというマクラ。
北海道のお寺へ行った時のエピソード。(関空含む)
八五郎坊主はネタおろしでは無い。
2008年9月のめいぷるごにんばやしの会で出してる。
http://tonbo-k.jugem.jp/?month=200809
(都んぼさん(米紫さんの前名)のブログ参照)
 枝雀さんのCD、何度か聴いたけれど、
紅雀さんのは、師匠の噺の世界観の枠から何かしら飛び出そうと
している感じ。「施設」とか現代風の台詞が出た。
ネタおろしを見た感覚で、もう少しこなれて欲しい。
いちょうのくだりとか。
 八五郎の性格は、愛宕詣りの主人公と同じように、
一貫性を通すのに難しい役だと思うけど、
そこは流石に乗り切ってる感じがする。
※メモ 新米が出て来た。何だか嬉しい。
メモ2 つまらんやっこは坊主になれ、
家無し、職無し、それをどうこうしようという気も無し、
と言うくだり、主人公ではなく甚兵衛さんの台詞になってて、
ちょっと珍しいと思った。


そうばさん、マクラは大峰山に登った話。
崖につり下げるロープを握ったおじさんの脅迫。
 落語ははじめ、そうばさんの新作落語だと思った。
でも途中で「百人坊主」かなあと。
 上方落語メモで調べたら、内容がけっこう違う。
百人坊主」=お伊勢詣り。フカの源太が主役。駕籠は出て来ない。
そうばさんのは、大峰山詣り。熊五郎が主役。
駕籠に乗って、村に一足早く帰る。
サゲは「ケガ無くて良かった」で早めに切る。
江戸の「大山詣り」を上方にお引越しさせた内容。
 ネットで調べたら、文太さんが大峰山詣りをしてるっぽい??
(百人坊主が面白かったです。という感想の中に、
大峰山詣りが面白かったです、というのが混じってた)
文太さんは、江戸落語を上方に移植するエキスパート。
 そうばさんは、文太師匠から噺をもらったのかなあと、
思ったけれど、熊五郎が畳をへこますくらい叩く場面は、
新作の匂いがした。
 私の中では今の所、「百人坊主」でも無く、
「大山詣り」でも無く、「大峰山詣り」がしっくりくる題。


「がまの油」は久々に聴きました。
会場のお客さんが、いつの間にか、
がまの油の噺の中の立ち見客(ギャラリー)と
一体化してる感じ。笑い声と悲鳴がまじって。
がまの油を売る場面、
「1つ? 1つ? ・・・(相手が折れて油売り笑顔になる)、はい2つお買い上げ、ありがとうございます」。すごい販売テクニック描写。あと、油売りが酔った時に酒屋の亭主とのやり取りがあって、これは初耳。それから呼び込みの時に子供が近づいてきて、油売りが「親が近くにいる」みたいなことを言って、人を集める。リアル。
 刃物を振り回す所、悪態を吐く所は、紅雀さんの毒気が
珍しく垣間見えた。
※メモ 「御覧(ごろう)じろ」という台詞が出て来くる。
初代枝雀の「芋の地獄」にも出て来た。かなり古い言葉。


この日は久々にお会いした人たちと、
ちゃんとご挨拶が出来ずしょんぼり。
周りに人が多いと、ついぼやっとしてしまう。

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大山詣り

八五郎坊主、やっぱりネタ下しではなかったようですね。紅雀さんのは初めて聴くので、自分にとってはネタ下しみたいなもんですけど。紅雀さんのキャラにピッタリハマっていて、全く初モンという気がしませんでした。
そうばさんのネタ、K上さんがご本人に確認したところ、大峰詣りというネタ名やそうです。文太さんからというのは当たってるかもしれませんね。
大山詣りは未聴なのですが、去年、韓国でセウォル号沈没事件があった時に東京の寄席で、佃祭りや大山詣りが上演自粛になったけど、それは違うと思う!てなツィートを見て初めて、大山詣りというネタに船の沈没場面が出てくると知りました。佃祭りは、一度だけ内幸町ホールで聴いて、とても印象深いネタだったので、大山詣りってどんな噺やろ?て、ちょっと調べたことがあり、記憶の片隅に残ってました。
僕も最初の方はあまり分かりませんでしたけど、なんか途中から、これ大山詣りちゃうか?と感じ始めました。でも確信できないまま後半へ。そこで船が沈んでみんな死んだ、ときたので、間違いないと確信したしだいです。ちなみに、百人坊主も聴いたことないんです。
それにしても、なぜこのネタだったのか?八五郎坊主ネタ出しの会で、直後に坊主丸被りは、ちょっとビックリポンでした。

大峰詣り!

八五郎坊主の主人公はお気楽な感じと、分かっててワザとふざけてる感じのバランスが何となく良いなあと思います。まさに紅雀さんにはまり役ですね。
 そうばさんのネタ、大峰詣りっていうんですか! 私の予想では大峰山詣りだったので、あともうちょっとでしたね。文太さんの「百人坊主」ネットで聴きました。畳を叩く場面ありましたよ~(へこみはしませんでしたが)。
 大山詣りは今回初めて検索して知りました。
 佃祭は上演自粛したって話は聴きましたが、大山詣り自粛の話は初耳です。あの時は色々あったんですねえ。
 百人坊主は、昔、雀太さんのを一度聴いたことがあります。噺が長く山場の持って行き方が難しそうだなあと思いました。
http://jaimo.blog116.fc2.com/blog-entry-55.html
5年前の感想です。
 「紅雀の」会は、前座さんとゲストに思いっきり好きな落語をやらせてくれる、大変良い会だと思います。
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