第18回 紅雀の

2015年2月12日(木) 鶴橋・雀のおやど

桂 鞠輔  「始末の極意」
桂 紅雀  「湯屋番」
桂 佐ん吉 「幽霊の辻」
桂 紅雀  「初天神」


四席たっぷり楽しみました。(^-^)
湯番屋は刺激的な内容。
初天神のテキストが古くて萌えてしまった…。



初天神のメモ
・イカのぼし=タコ上げ
・かた豆をばらまく寅ちゃん
(せんべいは出て来ない)
k上さんが仁鶴師匠の若い時の音源で、飴屋が「1つ1銭の飴、なんぼや」と訊かれて「5円」と返すくすぐり、やればいいのに、ってツイッターで書いてたら、紅雀さんの落語の中でそのやり取りが出てきた。衝撃。紅雀さんは「5銭」と言ってた。
・イカのぼしの「うなり」が鳴る道具、紅雀さんの凧屋さんは「うなり」道具を片手に「エー」と音を言ってた。エーに半濁点ついた感じ。
・凧上げの仕草、以前は上手(かみて)を向いていた気がする。今回は下手(しもて)。左肩側、右肩側へと糸をあっちやったりこっちやったり。リズミカルなテンポで仕草は大きめ。ファ~っと糸を空へ手繰り上げる仕草がいい。

・この日初めて気づいたこと。女郎の位に「天神」がある。
おかみさんが「天神さんへ行くの。そお。あんたの天神さん、待ってはるわ。おしろい付けてべに付けて」と言う。ただし5銭のりんごを買い渋る又はんに、ほんまもんの天神を買うお金は無い。

※追記

開口一番は鞠輔さん。着物がいつも素敵だなと思います。マクラは先月末に食中毒になって2キロ痩せました、というお話を。「これでも痩せたんですよ」と。ネタは「始末の極意」。とてもハキハキしていて、仕草もめりはりがあり、ええなあと思いました。
・キャラメルの箱をばらして名刺の代わりにするというくだりは初耳。
・うなぎの匂いのかぎ代、お金をチャラ×2 と出して回収する仕草が、がばっと見台に覆いかぶさる感じ。初見。ちょっと大げさで面白いなあと思いました。
・隠居が何か言う、主人公がハアっと驚く顔が、最後らへんちょっとだけワンパターンに感じてしまったのですが、どうなんでしょう。気になったのはそこくらいでした。
※キャラメル箱とか石を頭の上にやってる隠居のくだりなど紅雀さんと違うテキスト部分があるが、噺の流れは大体同じといった印象。梅干の部分も。


お次は、紅雀さん。マクラは「鞠輔さんの高座はストレート、真っ直ぐ。自分もそんな時があったのかなあと思う」、から、世の中には色々仕事がありまして…と、IBMの工場で働いていたお話を。昔のPCが高かった理由が分かりました。「湯番屋」は初耳で、心がうきうきしました。こんなにしゃべる若旦那を見たのは初めてかも。お世話をしている甚兵衛さん(※中年くらいの年)、二階の若旦那を呼ぶ、返事が無い、ホウキの柄で天井をつつく。(冥途の飛脚みたい!)。若「もっと左」。面白い。若旦那、おかみさんの風当たりの強さをぼやく。地盤沈下のご飯。この辺り、昭和四年の『落語全集』の「電話講釈」と同じ内容です。約80年前(それ以前から?)あるくすぐりで、ちょっと感動しました。速記でここの内容を知っていましたが、生の落語の方がやっぱり面白いし、とても新鮮に感じました。速記は落語のホルマリン漬けで、紅雀さんの落語は天然鯛ですよ。脳内麻薬がバーっと出た前半部分。後半は、若旦那の湯屋へ来た客いじり。若旦那の悪態じゃなくて、ブラック紅雀さんを垣間見ました。ひえー。妄想の年増とのやり取りは濃厚。「あらあら」と手をひらひらさせてやって来る年増(すごく美人なんだろうけど)、ツボでした。サゲは「下駄が無い!」と騒ぐ客に、若旦那「ええ下駄履いて帰り。じゅんぐりじゅんぐりで、最後の人ハダシで帰るやろ」(※台詞要約)。


お次は、佐ん吉さん。何だかとても久しぶりに感じて、大人になったなあと思いました。マクラは、ツイッターやラインでは先輩の威厳が出ない、というもの。あと高橋三船夫妻についても。男の人は過去をすぱっと切り捨てる女の人を恐れているのでしょうか(※これは私の感想)。「幽霊の辻」は、モーレツ落語会で見て以来かも。だんだん夕闇が迫る様子は以前の方が強く感じましたが、噺は凄く立体的だと思いました。おばんが「ワッ」と言うくすぐりは、前は無かったように思う。私の後ろの席の人が「吃驚した」と三回ぐらい呟いていた。私の同じくらい吃驚してて中々正気に戻れなかったです(大げさ)。おばば「これをすると、肩を痛めるでの」。これはおばばが言っていることなのか、佐ん吉さんが思っていることなのでしょうか。笑。暗い話をはさむけれど、笑いが起こる口調。サゲ前はやっぱり鳥肌でした。


最後は、紅雀さん。上記のメモと重複するかもしれません。寝る前に書いた感想メモを丸写しします。
「初天神」、めっちゃよかった。来て良かった。マクラは「子供の成長に驚かされる」というもの。5才くらいの娘さん、「これとこれ、どっちにする?」と聞いていくる。どちらを取っても嫌な組み合わせ。よぉ考えてるなあと思った、とのこと。
・見台無し←ひょっとして凄いかも。と思った
・寅ちゃん、鼻くそも袖テカテカも無し。無い方が好き。
・「おったん、面白い話、したげよか」「……したってぇー」。……の間と表情がよかった。(雀五郎さんの衝撃も捨てがたいが)
・「お腰が破れるー」じゃなくて、「まあ、冷たい手」。
・かた豆をばらまく場面が本当に好き。絵本にしたいくらい。
・寅ちゃん、歩くとき、両手の人差し指と中指を交互に合わせたり外したり、グルグル。子供らしい仕草。
・アメを「すべって掴みにくい」。初耳。それでねぶるのか、納得。
・寅ちゃんが飴を舐める所、ちょっとだけ物足りない。なぜだろう
・みたらし団子のくだり面白かった。屋台の人、子供の扱い上手い。団子のくぼみに溜まった蜜も吸う。寅ちゃん、お父さんのマネ。凄く可愛い。
・イカ揚げる場面、空へ糸を手繰り上げる。青い空がちょっと見えた。
・「イカの大将と呼ばれとったんや」。

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ネタ下ろしと違いました!

てっきりネタ下しと思いましたが、2004年の留五郎の部屋に載ってました。衝撃!

<鶴橋>つるはしを飛ぶ都んぼ
★11/15(月) 19:00
出演:桂都んぼ「ふぐ鍋」「掛取り」、紅雀「湯屋番」、桂吉の丞「七度狐」

すごい

こんにちは。
「湯屋番」はネタおろしではないということ、
発見してくれて有難うございます。
てっきりネタおろしだと思ってました。

以前の記事で「ネタおろし」と書いた演目が、実はそうではなかった、ということが大いにありそうです。

それから、りらっくごの会への運転、
本当にありがとうございました。感謝感謝です。
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