じごくのそうべえ展

最終日の昨日、中之島図書館の三階で催されていた
「じごくのそうべえ展」に行ってきました。
それまで何回も図書館に足を運んでいたのですが、
やっと見に行きました。



絵本の原画がずらりと並んでいて、
版画(※)のような味わい深い線と、
染め物の不思議な色合いと、
あとはペインティング?少々でしょうか。
思っていた以上に迫力がありました。

紙じゃなくて布に絵を描いているから、
余計に原画の迫力が伝わったのだと思います。

※制作過程の写真を見ると、版画では無く、
切り絵のように線を抜いて作ってました。
それを蝋で何とかして(うろ覚え)染めて、
洗って、乾かして(●●を使うと発色が綺麗になるとか)、
最後、仕上げに人物の細かい部分を描いている
ようでした。(うろ覚え)



その原画展の隅の方に、絵本が沢山ありまして、
「七度狐」という本がありました。
とても素敵な内容で、ときめきました。
 喜六清八は、人それぞれ思い描く顔が違うので、
はっきりイラスト化しづらいキャラだと思っていたのですが、
割かし、先生の描く二人は、すっと受け入れることが
できました。

道中、お腹を空かした二人が、
何と畑で西瓜を割って食べようとします。
中は真っ白で食べられません。
(種まで真っ白や)←遊山船のアノ台詞のもじりですね。
ポイと捨てた茂みの先に狐が。
狐の後頭部に西瓜が直撃した絵が
凄かったです。笑いました。

狐の頭に当たったのが、すり鉢でもなく、
石でもないところに感心しました。

それから二人が川を渡る場面、
褌姿の二人の腕が、
一の腕の途中から手先にかけて、
日焼けしていて、凄いなあと思いました。
腕の白い所と焼けている所の
コントラスト。
旅人ならではの日焼けです。

アンジュさんは、
特別美人の尼さんであることを強調していなかった
ように思います。ただ出かける姿が
可愛らしく思えました。

それから、お婆さんが棺桶から出てくる場面。
めっちゃ怖かったです。
落語を聴いていると、噺家さんは、
棺桶から垂直にお婆さんが出てきた表現を
されていると思います。
絵本では、ずるずると横に出て来ていて、
けっこうな衝撃を受けました。


じごくのそうべえ展、原画も大変良かったのですが、
七度狐の絵本と出会えたことも嬉しかったです。

最近、子供向けの民話の本を読むことがあって、
(一冊で365日分のお話が楽しめるという内容)、
初天神や平林など落語の話も載っているのですが、
落語の方がやっぱり面白いなあと思いました。

でも、絵本の七度狐は、落語と同じくらいの
刺激を味わえました。これは良い収穫です。

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非公開コメント

田島征彦いいですねえ!

じごくのそうべえは、私が絵本屋さんだった頃から、保育園児に大人気でした。湖涼さんが生まれる前からあったんですよ。読み聞かせもやりました!
七度狐は知りませんでした。買ってしまいそうな勢い( ̄▽ ̄;)

七度狐の絵本

じごくのそうべえって、そんな昔からあった絵本なんですね。驚きました。七度狐の絵本は2008年に出版されたもので、
http://www.ehonnavi.net/ehon/19686/%E3%81%97%E3%81%A1%E3%81%A9%E3%81%8E%E3%81%A4%E3%81%AD/
のページの「ちょっとためしよみする」から中が少し読めます。
喜六清八の腕の日焼けコントラストが目立たないのですが、じかに読むともっとはっきりした色をしていました。

http://www.kumonshuppan.com/message/046/
くもん出版のインタビュー記事によると、
すり鉢から西瓜に変更する時にかなり苦労されたようです。
絵本が出来るまで30年かかったとのこと。
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