動楽亭昼席

2014年8月2日(土)動物園前

桂 小鯛  「商売根問」
桂 雀五郎 「青菜」
桂 紅雀  「向う付け」
桂 文之助 「親子茶屋」
~中入り~
桂 南天  「阿弥陀池」
桂 雀三郎 「腕喰い」


大入りで、落語もたっぷり堪能しました。
腕喰い、すごかったなあ…!
悲しい話なのに、始終、若旦那のボケに笑ってしまって。
 あと、落語会が終わってから初めて落友と
呑み会へ行きました。一日中楽しいひと時。私は果報者です。



この日は、恒例のランチを無くして、
直接、動楽亭へ。間もなく、さきさんとぴーまさんと
合流しました。暑い待ち時間もしゃべって居たら、
すぐに時間が経ちますね。

お客さんは、座椅子席がいつもよりも少ないなあと
思っていたら、通路に座布団が置かれました。
雨が降っていたし、お客さんが少ないと噺家さん達は
思っていたようです。少なめの席数もありますが、
その中でも大入りでした。
 いつもは上手に座るのですが、今回は珍しく、
下手側に。ずっと以前、お囃子がうるさかったように
思ったのですが、そんなこと無かったですね。


トップは、小鯛さん。
この間聴いた「商売根問」は、とても素晴らしくて、
驚いたのですが、江戸っ子雀の台詞だけ、ちょっと気になって
いました。今回は、江戸弁が上達しているように
思えてほくほく。間合いは、以前の方が良く感じたのですが、
いつもと座っている位置が違ったせいでしょうか。
 お尻に懐中電灯をあてる場面、私の席からは、
懐中電灯が見えなかったのです。(いや元々無いんですが)。
他の演者さんはどうしているのかなあ。もっと体を客席に向けて、
真横にしてたかも。
あと、こぼれ梅。こぼれんめって言ってなかったので、
(私はその世代の人間じゃないのですが)、ちょっと寂しい。
 一度良いものを見聞きすると、目耳が肥えていけません。


お次は、雀五郎さん。
南天さん、紅雀さんの「青菜」を聴いていたので、
そちらの系統かなと思ったのですが、違いました。
雀三郎さんのテキストなのかな。
「あれがあれで」?「これはこれで」?とか、
そういう代名詞が出て来てビックリ。
腸チビスも、紅雀さんは言わないような。
いつもと違った席に座ったせいなのか何なのか、
一場面一場面が区切れて聴こえてしまい、
まるっと想像しにくかったような。意外や意外な印象です。


お次は、紅雀さん。
マクラは、ええと、雀五郎さんがマクラ無しだったので、
楽屋で南天さんが「あいつは、もお~」と、渋い顔を
されていたことを少し触れて、
それから、初めて動楽亭に来られたお客さんを拍手量で
確認されていました。マクラはたっぷりめだったと思うのですが、
うろ覚えすぎて出て来ません。昼席は持ち時間が決まっている
と言っていたので、マクラの長さに大丈夫なのかなと(笑)。
 向う付けは、いつも通り面白かったです。
何か、調子良さげでした。弔問客のゲストは小保方さん。
中々感想が思い出せないのは、あそこはねえ~
という場面が無かったからなんでしょう。
 ふと、咲之輔さんの会のゲストの時に、主人公が、
「え?!」って吃驚して飛び上がりすぎたことを思い出しました。
確か、おかみさんに「何で帳場なんか引き受けたんや。
あんた字ぃ書かれへんやんか」って言われた直後だったと思います。
 今回は帳場の人間二人とも無筆だということが分かった時、
主人公が、「わし城崎に逃げるから、お前は玉造に」って
言って、玉造?!!って思いました。(幸せ)
紅雀さんの中では、玉造が大阪市外にあった時代を
話されていたんでしょう。


お次は、文之助さん。
大阪には、色んなお出かけスポットがあるのに、
その中でも動楽亭へお越しになっていただき…
というような事を言ってました。こうやって文字化すると、
文之助さんのちょっと皮肉めいた口調が消えて寂しいですね。
多分、「色んな」とか「その中でも」という部分を強調されている
と思います。(※うろ覚えです)
 「親子茶屋」は初めて聴く話で、
ずっと「なんだろう、なんだろう」(ワクワク)と思ってました。
七段目かなあとか、百年目の別バージョンかなあとか、
あと吉野狐かなあとも思いました。前半は、割と深刻な雰囲気を
感じました。ご隠居の嘆きがリアルだなあと。
「なんだろう」が消えたのは、ご隠居が数珠を袖口に入れてから。
ああ、親子茶屋やと、やっと思いました。
踊りの手つきとか、凄く品がある感じがしました。
芸者さんが「あの旦さん、この遊びしか知らん」と言ってましたが、
こんなに綺麗なら一つで十分じゃないかと。
それにしても、芸妓衆たちの会話がリアルでした。
 あと、旦さんが隠れ遊びをしている、でもお金には目が無い、
という設定が巧みに息子と鉢合わせする伏線になっていて、
凄い噺だなあと思いました。


中入り後は、南天さん。
楽屋で、文之助さんと、
今日の大入りはそちらのファンじゃないか、
と言い合っていた、という話を。
そういう会話もされるんですね。こうなると、
雀三郎さんの様子が気になります。
 紅雀さんが、懐かしい鉄板ネタをされて、
南天さんも、懐かしい鉄板ネタをされました。
「阿弥陀池」は久しぶり。声が大きいなあと思いましたが、
不快な感じは無く。何でしょう、音波が良いのでしょうか。
あと、ポンポンポンと、リズムも良いなあと思いました。
南天さんの阿弥陀池を聴くと、他の人のネタのリズムが
気になってしまいます。そこ、南天さんはもうちょっと早かったなあ、
とか。ああ、違う違うとか(失礼千万)。明確には思ってませんが、
脳の深い奥の方で比べてしまいます。
変わったなあと思ったのは、「辰~!!」と叫ぶとき、
以前は、真正面を向いて、口からビームを出す感じでしたが、
今回は、ちょっと天井を向く感じで台詞を言ってました。
さきさんは、変わったと思わなかったそうなので、
どうも、最近になって変えた感じではなさそうです。
※メモ
南天さんの「ちりとてちん」が聴きたい


トリは、雀三郎さん。お久しぶりです。
マクラは、怪談話は色々ありますが、今日の大入りも、
その一つではないかなと。
それくらいしか覚えていないのですが、短くてクスリと笑える
内容だったと思います。
 この噺も初めて聴いたので、ずっと何だろうと思ってました。
ほんと、しばらく船徳かなと思ってましたよ。
(腕喰いは、主人公ではなく親方が徳兵衛という名前)
落ちぶれた若旦那が妙に明るくて、本当に、
このキャラに救われました。お婿さんに行くときは、
「ろくろ首」っぽいかなあと思ったのですが、紋付き袴が若旦那の
両親から贈られたところは、ちょっとじ~んと来ました。
「おありがとうさんでございます」?って乞食用語でお礼を言う所が
可笑しい。
 この噺、本当に古典なのかなあと、思ったのは、
綺麗に着替えた若旦那が婿に入る家に行く途中、
「ここの道は、まずい。乞食仲間がおるとこや」
って言ったからです。ちょっと新作の匂いがする。
小佐田先生が手を加えたりはしてないのでしょうか。
「上方落語メモ」には載ってない場面です。
 あと、可笑しかったのは、新婚初夜の場面を、
「ここはページが破れておりまして…」ごにょごにょと、
雀三郎さんが言葉を濁された所です。何だか、らしいですね。
これも「上方落語メモ」には出て来ません。
 この噺で、一番印象に残ったのは、
主人公が屋敷を抜け出したお嬢さんを追いかけて、
墓場の塀に上って松の木の枝を片手で持つ場面です。
お嬢さんを見ようとしても、月が雲にかかったり出たりして、
中々見えない。何だか、絵を描きたくなるような情景でした。
 そして、サゲが衝撃的。
お嬢さん、ほんまの腕喰いだったのです。
それを主人公は、そんなんかめへん、と。寛大すぎる。
女の狂気を受け止めてくれるとは、若旦那のモテ度の
高さを感じます。こうなると、おなべが可哀想ですね。
でも、本当にいい噺を聴かせてもらいました。
一生の思い出になりそうです。
※メモ
やっぱり古典だなあと思った台詞
地の文で、お嬢さんが墓石の上に乗って飛び移る?場面で
「勿体ない話ですが墓石の上を…」
と言っていた。墓石に対して「勿体ない」と思えるのは、
現代人では無いと思う。

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