めいぷるごにんばやしの会

2014年7月15日(火)箕面・メイプルホール

桂 米紫   「兵庫船」
桂 まん我  「借家怪談」
桂 吉弥   「千両みかん」
~中入~
桂 ひろば  「竹の水仙」
桂 紅雀   「口入屋」


みなさん、とても面白く珠玉の会でした。
お客さんも多くて170名を超えていたそうです。(^o^)



この日は、箕面の商店街の中華料理屋さんへ行きました。
やっぱり税込の値段を表示して欲しいな。
お金を払う時、どきっとしてしまいました。
ご近所の人たちが楽しそうに話をしていた雰囲気が
良かったので、また行くかもしれません。


開口一番は、米紫さん。
マクラは、噺家は損だ!というシリーズでしょうか。
絵描きも、歌手も、目指している人は、パッと見て分かるのに、
噺家ははたから見て、アブナイ人だと(笑)。
米紫さんの「兵庫船」、良かったです。
お囃子が鳴る中、櫓(ろ)を漕ぐ仕草を見ると、
上方落語と出会えて良かったなあと、思いました。
めいぷるのお囃子って、全体的に上手い気がする。
どぶんちょうちょうっていう台詞の合間に、低い太鼓の音が
鳴るのですが、そのタイミングが何だか心地よかったです。
 あと、船頭さんが「急げ急げ」って言ってる台詞?
「はこはこはこはこ~~」って言うのですが、これ、
宿屋仇で紅雀さんが言ってた台詞だって思うと、嬉しくなりました。
こんなところでも使われていたんですね。
「早く来い」→「はよう来い」→「はこ」なのかな。
 帆を張る場面は、お客さんの中途半端な反応に、
「もう一度やります」と。もう一度やると、拍手が。
「やれば出来るじゃないですか」と。笑
文字化すると冷たい感じですが、凄く可笑しかったです。
私は拍手を強要されるのが凄く嫌な性質だったのですが、
噺家さんの人柄によりけりなのだなと思いました。
 なぞかけの場面も可笑しかったです。
あんなに、「根っから知らん」男を上手く語れるとは。
もの知らずの喜六が可愛い。
あと、お女中さんも可笑しかったです。
手を口元にやってそわそわと動かす仕草がいいですね。
サメが出てくる前に、話を終えられました。見たかった~。
※メモ
帆を張る場面は、ひろばさんの方がインパクト大


お次は、まん我さん。
マクラは、ワールドカップサッカーの話題で、
皆が思っていても口に出せないことを、ずぱっと
言ってくれて爽快でした。噺家さんはやっぱり、
ニュースの裏側みたいなものも言って欲しいです。
 「借家怪談」は、初めて聴く話でした。
まん我さんのぼそぼそっていう言い方が、
凄く怪談とマッチしているように思いました。
聞き取りにくいくらいの声量なのですが、
ちゃんと耳に届く不思議さ。一回、まん我さんの声質を
科学的に分析して欲しいです。新発見があるかも。
 長屋の人の生活がよく伝わってくる内容でした。
ランプって! 電気が届く前の設定です。
部屋を借りに来た大工が忘れ物をしたのですが、
それが本当の怪談に繋がるものと思ってしまいました。
(どう繋がるねん)。
大工の口調が凄く職人さんっぽくて良かったです。
まん我さんの演じる職人さんって余り見たことが無かったかも。
人の思惑とは外れた発言をするところが楽しかったなあ。
 実は怖がりで~ということが分かる辺り、
話の展開がちょっと急かなと思ったのですが、少しどこか
噺を端折られたそうです。
 米紫さんもまん我さんも、噺の長い紅雀さんの為に…。
(時間通りに終わりたいという思いもあったかもしれませんが)
初めて耳にする噺を聞いた上に、まん我さんの語りですから、
満腹度が半端なかったです。
※メモ
一回目の怪談(ほんまもん)と二回目の怪談(笑い)の
微妙な間の違いが凄い。ゲンさんは同じように話しているように
見えるけど、まん我さんはやっぱり微妙に間を変えてるっぽい。


お次は、吉弥さん。
サッカーが大好きなので、まん我さんのマクラが、
とほほだったご様子。でも、サッカーに熱狂している人が居ないと
成立しないマクラですから。(何の慰めなのか)。
阪神は、好き勝手応援できるから良いなあってなことを言ってました。
 まん我さんの噺は18円という家賃が高いという設定で、
吉弥さんは、自分は両の単位の時代のお話ですと。
「千両みかん」も初めて聴く話でした。
(十代目馬生さんのですら聴いたことが無い。老後の楽しみに
取ってあるのです)
噺の前半は、崇徳院を思わせるような流れ。
でも、テキストは宇治の柴船が由来かも。
瓶の口にツメが入ってて、お薬を飲んでも漏れて出てしまう。
と言う所が似ていました。何だか、噺が長くなる前の古い崇徳院を
思わせるような流れで、思わず、古崇徳院萌え。
あんまり人の手が入っていない、森を見た気分です。
 番頭さんのキャラが秀逸で、
ほんと、そそっかしくて可愛かった。
逆さはりつけの刑の場面は、妙にリアルでしたね。
妄想で、ギャーって言ってしまう所がめっちゃツボでした。
 損を覚悟でみかんを囲っている問屋さん。
なにわ商人の精神を見た思いがしました。
 サゲは、番頭さんが「どろん」した。失踪した、
というもの。暖簾分けの時は50両しかもらえない、
手元には、みかん三房、300両ある。
みかんを何処に持って行ってお金に替えるつもりでしょうか。
おっちょこちょい(まぬけ)サゲなのかなあ。
 若旦那が残してくれた三房は、両親と番頭のためでした。
愛情表現としてどうかと思うのですが、両親と同じくらい大事に
思われていることに、ちょっと感動。
 番頭は、多分、三日くらいで目が覚めて、
お家に帰ってくると思います。そう思いたくなるような内容でした。
天満で狐に騙されたって言ったら、旦那さんも許してくれるよ。


中入り後は、ひろばさん。
マクラは、次回のめいぷるの会のチラシが届いていない
諸事情を。米紫さんが、発注の係だそうで、私服姿で舞台袖に現れ、
土下座?してました。(這いつくばっているようにも見えましたが)。
 それから、ひろばさんはめいぷるの会計係だそうです。
集計をすると、足りない。シリアポンドが500円玉の代わりに
入っていたそうで、名乗り出てくださいと言ってました。
結局、どうなったのでしょうか。お客さんが多いと、ちょっとした
ハプニングも付いてきます。
 竹の水仙は、初めて聴いたのがひろばさんでした。
2010年の2月だったと思います。4年以上も前なんですね。
実は、その時、凄いなあ! と思ったのですが、
その次に聞いた時は、耳が慣れてしまったのか、あれ?
あの感動は一体と思ってしまい、もう一度あの感動をと
思っていましたが、近いところまで浮上してきました。
 モタレの位置のネタにされたのも意外でしたが、
内容はよく詰まっていて、良い感触でした。
一つだけ、自分の中であともうちょい!と思ってしまったのは、
竹藪、のこぎり・・・と呟くところです。
あと2秒ぐらい引っ張って欲しかった。ここ、凄く好きな所です。
好きな場面は一秒でも長く聴いていたいという。
 ふと思ったのですが、「竹の水仙」を持ちネタにされている
噺家さんって、「抜け雀」を持っているのでしょうか?
筋はとても似ているのですが、噺のテキストの型が凄く違うんです。
「竹の水仙」と「抜け雀」を大成させた噺家さんが居たとしたら、
多分、全くタイプの違う噺家さんだったと思うんですね。
竹の水仙は、テキストが一つ一つ短い気がします。
抜け雀は、長くて、描写が細かいんですね。
ひろばさんは絹織物のような落語をされるので、
抜け雀タイプかなとも思うのですが(勝手なイメージ)、
短い言葉の中に可笑しさを含ませる、私は竹の水仙の方が
好きです。(自分が長々しい文章を書くので)。
 紅雀さんはどちらも多分持ってません。
どちらを選ばれるのでしょうか? 抜け雀かなあ。
(枝雀さんが持ってた気がする)。


お次は、紅雀さん。
マクラは、西宮県議のことと、やじ問題について
短くインパクトのある内容。「噺が長いので、マクラを短くせよと
言われている」てなことを言って、落語に入りました。
 「何がどうという訳ではないが」を繰り返し、
別嬪の女子衆さんを待ち望む番頭さん。一方、口入屋さんの
番頭さんは、大勢の女子衆相手に四苦八苦していて、
どちらも、紅雀さんらしいなと思いました。
 布屋さんに来た女子衆さんが、思った以上に美人だと
分かる瞬間の番頭さんの表情や、髪の匂いを嗅ぐところは、
エロさ下心が足りないと思いました。めいぷるホールが広くて、
良く見えなかったのでしょうか。
スーパー女子衆さん(命名は米二さん)の何でも出来ますという
長~~~~い台詞は、ようやくハラハラせずに聴けるようになりました。
定吉が間違った報告を番頭さんに言う所はやっぱり、
畳みかける様な言い方で好きです。
 「全従業員に告ぐ!」という台詞が無かったです。
どなたの音源を前日に聴いたのでしょうか。この台詞は、
最近の噺家さんっぽい?
 女子衆さんが漬物石を運ぶ場面はカットされてました。
(独演会ではあった)。
「噛むなー!」って言うところ、凄く可笑しかったけど、
何だろう、若干タイミングが早かった気がする。
(見れただけでも有難く思わないといけないのに)
 そしてサゲの前に大発見をしました。
二番番頭と、番頭が膳棚を掲げているのですが、
二人が逃げ出そうとするところを、井戸の中の久七が、
「逃げたら大声を出す」と言ったのです。
よく考えたら、ごりょんさんが来る前に、膳棚をほっぽりだして
逃げたら、それで済む話です。でも、井戸の中の久七が
脅しをかけて足止めをするという。膳棚を壊した犯人を
知っているのは彼だけで、これは良い工夫だなあと思いました。
ほくほく。
それにしても、西瓜の夢を見ておりましたという台詞は、
幻だったのでしょうか。いつかもう一度聴いてみたいです。

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みんなよかった

ほんま、みんなよかったというのが伝わってくる、長文のコメント(笑)

ところで、宿屋仇に船頭は出てこないと思うのですが、ほんまに宿屋仇ですか?
米紫さんの兵庫船は、なぞかけが決まるたびに、おぉーとか、うまいっ!とか声が出て、拍手まで^^;落語聴きすぎてると、ああいう反応は新鮮ですね。あんまり続くと、もうえーっちゅうねん!って言いそうになりますけど(>_<)

千両みかんがお初とは吃驚です!吉弥さんは新作が続いたような気がするのですが、あまりセンスが合わないので、こういうオーソドックスな古典の方が安心して聞けます。ホース演芸場の懐かしの音曲芸人シリーズはオモロかったけど。

ほな、りらっくごよろしゅうー。

長文は隙を見て

自分のパソコンが無いので、両親が揃って出かけないと、
中々感想が書けません。
長文はほんと喜びの表れです。(^o^)

「宿屋仇」の冒頭、喜六清八源やんが宿屋に着くまで、
一人が先頭を歩いて、二人は遅れて歩いています。
先頭の人間が後ろの二人に向かって「はこはこはこ~っ」て
言ってたと思うのですが。^^;上方落語メモには載ってませんね。
私の勘違いかもしれません。
 「兵庫船」のなぞかけ、どこかの会場でも、
「ほぉ~」って感嘆する声がお客さんたちから出てました。
もうええっちゅうねんって(笑)。

私はホース~より千両みかんの方がすっきり笑えました。
芸人さんネタがよく分からなかったので。^^;
このネタ、番頭さんの心の変わりようを演じるのが
難しそうですね。
 りらっくご、どうぞよろしくお願いします。(^◇^)ノ
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