桂紅雀独演会

2014年4月27日(日)淀屋橋・朝日生命ホール

桂 そうば 「手水廻し(ちょうずまわし)」
桂 紅雀  「道具屋」
桂 南天  「野崎詣り」
桂 紅雀  「口入屋」
~中入~
桂 紅雀  「親子酒」


5年ぶりの独演会。(TоT)
ほぼ満員のお客さんでした!



この日は、中之島公会堂のオムライスのお店で、
ランチをしてから、会場へ向かいました。
以前一人で行った時は、普通かなと思っていた味が、
この日はとても美味しかったです。
ことりさん、もずさん、さきさん、すだちさん、
ぴーまさん。
第一回の紅雀独演会では、
誰とも会っていませんでした。
5年という月日をしみじみ感じます。
(初めての落友はにこさんでした)


朝日生命ホールのロビーは、
すごい人出で、目が回りそうになりました。
何とか無事、頼んだお花も届きまして、
思ったよりもずっと大きくて立派なお花で、
しかも他に赤いお花を贈っている人がいなくて、
ラッキーだったなあと思いました。

4チャンネルのライオン君の顔を
黄色い花とワインレッドのバラ(たてがみ部分)で
作ったお花も届いていました。凄い迫力。
耳がヒマワリで可愛かったです。
(追記:毎日放送の「らいよんちゃん」という名前だそうです)
他に白い胡蝶蘭の鉢がいくつか届いていました。


朝日生命ホールの会場は、本当に傾斜が緩やかでした。
でも、大きめの落語会を開くには丁度良い席数ですね。
第一回の独演会の時は、後ろの方の席だったのに、
今回は最前列でした(怖)。
5年後、私は一体どこに座っているのでしょう。

紅雀さんが高座に現れた時、
不覚にも泣きそうになりました。
これから笑いの時間が始まるというのに!
この瞬間をずっと待っていたんです。涙
365日四六時中、独演会を開いてほしいと念じていた
訳ではありませんが、世にお披露目して欲しいなあと
晴れの舞台を踏んでほしいなあと思っておりました。


そうばさんが舞台に現れて、
独演会が始まりました。温かい拍手が!
マクラは、帰りが遅くなった理由を、
何でも紅雀さんにしている、とのこと。
そして奥さんはついに呼び捨てに(笑)。
 ネタの手水廻しは、
第一回の独演会の前座で出た雀五郎さんと同じ。
聴き比べたいけれど、もう記憶はズタズタ~(^^;)
 一回目の頭の回し方がリアル?
ちょっとぎこちなく回す感じ。
喜助どん、包丁をトントンする仕草。
これは初めて見ました。
田舎の宿の女中さんの訛り方が、丁度いい感じ。
あんまり訛り過ぎても、そこで笑いを取るのは、
どうかなと思うので(これは私の好みです)。
大阪の宿の女中さんは別嬪さんって感じ。
 メリハリをつける場所は、そのままで、
もうすこし強めにしてくれたらなあと思いました。
前座さんだから、短めに話している感じがして、
そのせいかなとも思いますが。
でも語りのリズムが好きな噺家さんです。
個人的にオリオン座の三ツ星の一つに例えてます。
もう一つは佐ん吉さんで、もう一つは未定です。
紅雀さんは星に例えると星雲かなあ。


お次は、紅雀さん。
黄緑色の着物でした。いつもはもっと蛍光色に
見えるのですが、落ち着いた色に見えました。
凄い拍手! 舞台に向かって左側から、掛け声が(嬉)。
 そして何と、扇子を忘れて来たことを告白。
扇子を渡すそうばさん、舞台そでに立つの早っ!
 マクラは国勢調査。ひ、久しぶりです…。
私が紅雀さんの落語を聴きだしたときは、もう出さなく
なっていて、ちょっと前、一回だけ聴きました。
また復活です。今度の独演会はデコポンですね。
 ネタの道具屋は、尻上がりに調子を上げた感じ。
子供とぶつかる所は、いつもよりスピード感が
出てないように見えました。普段何気なく見ていたけど、
子供を出すタイミングが難しいのかも。
元々、出したり出さなかったりします。
 短刀を買いに来た人は、ちょっと前まで
苦手だったのですが、今ではもう、
待ってました! と言いたくなるくらい好きです。
「あのガキ」とか「お前からいてもおたろか」とか。
表情も最高。強面の人がこんなに可笑しいなんて。
この日は、珍しく泣いて帰ってしまいました。
主人公、それを見て笑ってしまったので、
「もう小便できまへんって言うたろー」って
怒って言う台詞が出る所とちょっとツギハギに
なってしまいました。次はきっと修正してくると思うので、
大した問題ではないと思うのですが、珍しいので
ちょっとメモしておきます。
 紅雀さんのそろばん、元帳と手拭いが一緒だった?
黄色い手ぬぐいです。そういうことって有るんですね。凄い。
南天さんの「おごろもち盗人」は、多分、扇子を広げて、
指を扇子に接近させて「チッチッチ」と音を出します。
紅雀さんは、手拭いから少し離れた場所で指を動かして、
音は出していませんでした。新発見です。
 「お前、B型やろ」は健在。
紅雀さん、A型の人みたい。笑
「(笛)さらで買おたかて、…円やろ」
は聞き取れず、残念。(>_<)
これ、現代と同じ物価でやってる噺家さんと、
昭和前期の物価でやってる噺家さんがいて、
現代なら、「千円」って言うんですよね(多分)。
昭和前期なら、いくらだったっけ? 1円だったかな。
米二さんが、噺の終盤、愛宕さんのお札か秋葉さんのお札か
分からなくなったと本に書いてあることを思い出しました。
 これは絶対次の落語会でリベンジしますよ。


お次は、ゲストの南天さん。
マクラは、紅雀さんと昔から仲良くしていて…
ということと、今日は満杯のお客様で…
これだけのお客さんが呼べるのに、
二人でやってる落語会はこの間16人でした(笑)。
というお話でした。
 今の季節のネタをしますと仰ったときに、
「桜ノ宮」かなと思ったのですが(もう散っとるやん)、
何と「野崎詣り」でした。これは大ネタです(興奮)。
紅雀さんのファンを奪う…いやいや取り込む気ですね!
 焼き餅を食べる喜六清八が可愛い。
この日の南天さんは、特に喜六の表情が凄かったです。
目を丸くしてニコニコきょろきょろ。
こんなにクリアに喜六の表情を出せる人、居たんですね。
船頭さん、棹(さお)を持つ仕草が格好良かったです。
 口喧嘩の場面も、だれることなく、
ポンポンと。
ボケが多くて説明が多い場面なので、意外と
大変なところだと思うのです。
 小粒の説明をあえてしない南天さんは、
男前だと思いました。
 野崎詣りは、まん我さんの印象が強かったけど、
南天さんもええなあ。紅雀さんもいつか
して欲しいです。
メモ:水瓶抱いて寝ろって言う台詞、
あったように思うのですが、出て来ませんでした。
型が違うのかな。


お次は、紅雀さんの「口入屋」。
「親子酒」かと思いました。マクラは、えーと、
殆ど無かったように、思います(多分)。
着物はサーモンピンク色で、ねずみ色の袴でした。
この組み合わせ、今まで格好良いと思ったことが無くて、
この日初めて格好良いと思いました。
 話の冒頭は、布屋の番頭さんが、
そわそわしている所から。何となく、これで、
口入屋の番頭さんが女子高生(違)に囲まれている場面が
無くなった気がして、あって良かったです。
番頭さんが女子衆に振り回されている場面、
以前より、ぎこちなさが無くなって滑らかなになっていた
ような気がします。
 布屋の番頭が、スーパー女子衆さんの髪の匂いを
嗅ぐ場面(!)、会場が大きいせいか、
三~四段階に分けて、値札を引いていきました。
会場が小さかったら、スムーズに引いてくれたのかな。
女子衆さんが近づく動きは番頭の台詞で表現できたのでは。
近づいているか居ないか分からないけれども、
匂いを嗅ぐという動作で近づいていたのだなという事が
分かったから衝撃に繋がったんですね。うーん。
 「ご注進!」って、
このネタで出てくるんだなあと初めて知りました。
鎧兜の台詞は無かった?聞き逃したのかな。
スーパー女子衆さんの立て弁(と言うのか?)は、
すらすら~っと行って、ほっとしました。
今まで二回とも、同じとこでつっかえてた気がする。
蟻の穴くらいのレベルだったんですが、すらすら~と言えると、
却って、記憶に残らないものですね。
 ごりょうんさんの驚くリアクションが、
女子衆さんの最後の台詞の単語を繰り返して言うだけの
ものから、ひと工夫加わっていた。
ほら貝を聴かせてほしいと…(笑)。
 「さあ食え、はよ食え」
の場面の前に、奉公人たちがご飯の用意をする所、
膳棚が壊れかかっていると、誰かが言うのですが、
それを聞き流す番頭(笑)。
こんな伏線、前は無かった気がする。嬉しい発見。
 漬物石のくだりはちょっと苦手だったのですが、
まあその内慣れるでしょう。
 夜這いの場面、障子(襖?)を開ける仕草があって、
何か、初めて見た気がしました。暗闇で手探りする所、
もっと見たかったです~。宇宙遊泳みたいなんですよ。
 膳棚を掲げる場面は、大変なことになったぞという
緊迫感が、もうひと押し欲しかったかも。
慌て度が低かった?(ギャグだからいいのかなあ)
 井戸から「ぼしゃぼしゃぼしゃ~」って聞こえる、
は健在。ごりょうさん、お付きの人も起こさずに、
一人で様子を見にくるなんて、ええ人やわ~。
 ちょっと気負いが出てしまったのかなあと、
思った一席でした。


中入り後は、親子酒でした。
着物は独演会のチラシと一緒で(多分)、
白銀色で、大きめの鱗柄?菱形?模様でした。
マクラは、ざこば師匠が酔って地下鉄で帰る! と
言い出したというもの。今まで何回も聴いたけれど、
その中でも、一番良くまとまって受けていたように
思います。(実は初めてこのマクラが出された時、
もずさんが聴いていて、私は聞き逃していたのです)
 小咄は、月と日の見分けがつかなくなった人たち。
最近、親子が酔って握手してる小咄を聞きませんね。
月or日の方がお気に入りなんでしょうか。
 冒頭は、ご機嫌になって唄を歌うお父さんから。
(たま~に唄無しで噺が始まったりもします)
割と長めに歌ってくれまして、堺のお線香の会を
ふと思い出しました。
 家の中に入ったお父さん、上がり框(がまち)で
息子を待つ、とは言いませんでした。
ずっと前は言わなかったのですが、最近?になって
言うようになって、前の方が良いかなあと、
思ってたのですが、無くなると寂しいものですね。
 でも、まあお父さんが玄関で寝ちゃったのは、
息子が帰って直ぐつまづく所で分かりますよね。
この日は割とあっさり、寝てしまいました。笑
 今度は酔って陽気な息子の出番。
ハハーッ、酔ってもーた♪
文字に起こすとこんな感じです(^^;)<速記って冷たい
心持ちポストの出番が早かった気もしますね。
週刊ポストは凄いセンスだと思います。
酔った人が言いそうな感じ。でも、
「あなたも酔ってますね~」という台詞は無くて?
復活したらいいなあと思いました。
 トリということで、全体的にあっさりした感じに
仕上げてました。
「赤い山かぁーら♪ …これ知ってるの大正生まれ」
この台詞も無かったです。
 うどんを食べる前に「真っ赤(か)いけやな」と。
ちゃんと見えてます自覚しています(笑)。
この日はお水のお替り無しでした。
 辛~~~ッっていう表情は凄く面白かったです。
会心の一撃、頂きました。
 他人の家に間違って帰って来た時、
「豊田さんのお宅ですか」と。
三味線方は、豊田さんだな! と確信。
実は開演前に、彼女の姿を見たと言っていた方が
いたのです。大当たりでしたね。
 その後は、とどこおりなくサゲでした。
うーん、やっぱり「あんた西に行かなあかんのに、
東に来てるんや」っていう台詞が気になる。
何で主人公が西に向かわないといけないことを
知っているんだろう。
 まあ、それは置いといて、今回の親子酒は、
NHKで流してほしいと思いました。
全国放送でお願いします。
紅雀さんの落語が放送されるのって、
珍しいネタが多くないですか。道具屋とか親子酒、
メジャーなネタも引けを取らないと思うのです。
(他の噺家さんを聴きに行かない私が言っても
説得力が無いかもしれませんが・汗)


終演後、ロビーに出たら、
赤いお花が無くなっていました。
一体どこに行ったんでしょう…(寂)。


そんなこんなで、第二回の独演会は終わりました。
ぶっちゃけ三か月後にもう一回開いてほしいです。

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ステキ♪

紅雀さんの独演会はご盛況やったようで、おめでとうございます!
まん我さんの会と被っていなければ、私も参加させて頂きたかったです。
近藤さんの番組からもちゃんとお花は届いたんやね\(^O^)/
毎日放送のあのキャラクターはたぶん「らいんちゃん」やと思います。

らいよんちゃん

そんな名前がついていたんですね。
ずっと、らいおんチャンネルと言ってました(笑)。

らいよんちゃんは、テレビのキャラで、
ラジオのキャラじゃないらしいのですが、
インパクトが強かったので、いいじゃないかって
思いました。
ええ宣伝になったと思いますよ。

まん我さんの会も盛況だったみたいですね。
(ブログ読みました^^)

ご相伴にあずかり...

私のようなどっちつかずの浮気者が、紅雀ファンの一員に名を連ねさせていただき、光栄です。
基本的には、落語ファンではあるのですけど、紅雀さんのキャラクターに愛着を感じてしまうのです。
あのハチャメチャなマクラからのオーソドックス(ベースが枝雀なんで、あんまりオーソドックスと言えないかも)な古典的の雰囲気を残した落語が好きです。
とはいうものの、数えて見れば、最近の“南天”比率の高さに驚愕(*_*)
もちろん、南天さんも好きですが、紅雀さんの会にももっと行きたいのです。けど、なにせ情報が少ないので...
ということで、湖涼さんの紅雀さんメモにさらに期待する次第であります。

何と奥ゆかしい言葉

ご相伴…久しぶりに聴きました(笑)
ぴーまさんの後押しが無ければ、
多分赤いお花じゃなくなっていたと思うので、
本当に本当に感謝しています。

南天さん比率の高さ…!
やっぱり紅雀さんのライバルは、
南天さんなんですね。(>_<)
>ハチャメチャなマクラからのオーソドックス…
は、かなり受けました。
やっぱり熱狂的なファンより、ぴーまさんの方が
的を射た言い方をされますね。

公式サイトが出来ると助かるのですが…
(責任転嫁)
プロフィール

湖涼

Author:湖涼
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