第222回 尼崎落語勉強会

2014年4月17日(木)阪神「尼崎」

桂 二葉  「七度狐(半ばまで)」
桂 鯛介  「寄合酒(半ばまで?)」
桂 吉の丞 「仏師屋盗人」
桂 あさ吉 「鯛」(桂三枝 作)
桂 紅雀  「禁酒番屋」
桂 雀五郎 「肝つぶし」
桂 南天  「桜の宮」


たっぷり楽しみました。(^^)
尼崎のお客さん、あったかいなあ。



5月4日(日)に追記を試みます。
記憶がもう殆ど残っていないのですが、
振り絞って、頑張ります。


尼崎勉強落語会は、初めて行きました。
会場入りするのに並ぶんです。
初めてのことで、おっかな吃驚でした。
そういえば、あすと寄席も並んだような。

K上さんともお会いし、
さきさんとちゃんと合流できまして、
いざ、スタンバイです。
金の屏風が大きくてとても綺麗でした。


開口一番は、二葉さん。
お久しぶりです。
アフロヘアが相も変わらず可愛らしい。
話し方も、そうです。
 「七度狐」は、紅雀さんと所々違う所が
ありました。
喜六が眉をつばで濡らす場面は、初めて見ましたね。
 それから、紅雀さんは多分、
「深いか~、浅いか~?」
と言っていると思うのですが、
二葉さんは、
「深いか~、深いか~?」
と言っていました。
 狐が石をぶつけられて、怒った時に、
「盗みを働いたばかりか…」
というような事を言っていて、
これは「煮売屋」で喜六清八が盗み食いをする
くだりと繋がっていると思います。
これも、紅雀さんは言ってなかったと思います。
 型としては古い方に入ると思うのですけれども、
(紅雀さんが新しすぎるのか?)、
師匠にしっかりとお稽古つけてもらったんだなあと
いう印象が残りました。
 落語と関係ないけれど、二葉さん、
メクリを変える時に微笑んでいて、めっちゃ可愛かったです。
そういえば二乗さんも微笑んでいたかなあ。他の噺家さんは、
そういった印象が残っていません。お茶子さんも笑わない人が
多い気がします。
何か妙な所で好感度が上がってしまいました。


お次は、鯛介さん。
精神と時の部屋で修業をしたと、
思わず言ってしまった噺家さん。
今回も、よくお稽古積まれたな、よく練られていると
いう印象を受けました。
ノーベル賞ものや、っていうクスグリが
あった気がするのですが、彼の語った「寄合酒」、
そのお稽古をつけた師匠が、割と噺に手を入れている感じが
します。全体的にフレッシュなんですね。
良い師匠にお稽古つけてもらったんだなあ、と
何だかしみじみ思いました。
 そうそう、鰹節(削る前)を鬼の角に
見立てる場面、扇子を畳んだ状態を頭に添えていた
気がします。石松さんは、
何だか黒っぽい木(小拍子?)を頭に立てていて、
そっちの方が、鰹節らしいんじゃないかと、
思ってしまいました。


お次は、吉の丞さん。
マクラは泥棒を追いかけたお話を。
たっぷりお話してくれたので、勉強会はマクラ禁止だと
思っていたのですが、そうじゃないんだなあと思いました。
「仏師屋盗人」は、初めて聴く話。
でも、初めは「逆さま盗人」だと思ってました。
泥棒と主人公のやり取りがそっくりなんですね。
入道が出てきた辺りから、あれれと思いまして、
あ! 違う話なんだなあと気づきました。
「気の使わん金」というクスグリは、
紅雀さんの「逆さま盗人」と出てくるタイミングが
違っておりまして、ひょっとして紅雀さんが工夫を
加えたところなのかなあと思ってしまいました。
(実は、紅雀さん以外の「逆さま盗人(打飼盗人)」を
聴いたことが無いのです)
 しかし、吉の丞さんは、本当に、
気の強い人も、気の弱い人も、
良い味を出されますね。うーん、ずるいぞ!(何故?)
実は、吉の丞さんの演じる「肝つぶし」のお花ちゃんも
可愛いなあと思っていまして、
彼の弱点が全く思いつきません。
そうなると、どこが上達したのか分からないので、
ちょっと悔しくもあります。


お次は、あさ吉さん。
めちゃくちゃ久しぶりです。
ずっと前「ドライフラワー」でめちゃ笑った記憶が。
しかしネタを思い出せません。何だったんでしょう。
 マクラは、うろ覚えで、
三枝さんが六代文枝を襲名される時に、
全国あちこちに(笛の係で)付いて行った、と仰っていて、
文枝さんにお稽古をつけてもらう機会に恵まれた、と。
その一つが「鯛」だということです。
 腹びれを必死で動かす、あさ吉さんが可愛い。
喋る時も、水の中という設定なので、
身体がゆっくり左右(前後にも?)揺れているのです。
初めて聴いたのは、三ノ助さんで、
それもずっと前のことで、こういう演じ方で
やってたのかなと、思ってしまいました。
 お二人の「鯛」を比べると、
あさ吉さんの方が軽やかな印象を受けますね。
もっと重たい噺かと思ってました。
 物凄くうろ覚えで申し訳ないのですが、
三ノ助さんの「鯛」は、サゲの前で、
まな板の鯛がぐっと睨んだような気がするのです。
切腹した武士が、相手を睨みつけるように。
あさ吉さんは、そういう場面が無かったか、
あっても、さらっと演じていたのではないかと
思います。お弟子さんの手に渡ってから、
三ノ助さんがアレンジを加えたのかもしれません。
 おや、これはちょっと違うぞ、と思った一席でした。


お次は、紅雀さん。
親子酒ではないかという予想を覆し、
何とお久しぶりの「禁酒番屋」。
本当に、親子酒の前に使うような小咄やマクラを
言っていたので、あ~、してやられた!
と思いました。笑
 ずっと前、めいぷるで聴いた気がするんですが、
(初めて聴いたのは、雀の学校の会でした)
その時を、ちゃんと覚えていないのですけれども、
雀の学校では、定吉が逃げ帰る時、
「ふぇ~い」と言いながら、床を両手で、
バタバタバタと叩いて逃げ帰る様子を演じてました。
この日は、それが無かったので、
あれ、今日はやらないのだなと思いました。
余り他の噺で見ない仕草なので、ちょっと惜しいなと
思ったのです。
 もう一つ発見したのは、油を酒と偽って、
持って行った人が、どうして、侍の目を欺けなかった
のか、という理由づけです。
侍が「近頃(の油は)混じり物が多くて困る」
というような台詞を言って、酒屋の男が、
「混じり物」という言葉に反応してしまい、
「うちは混じりっけ無しの純米」と
言ってしまうのです。
これは凄い工夫だなあと思いました。
以前は気が付かなかったのですが。
うーん、紅雀さんが思いついた工夫ではない、
気がするのですが、どうなんでしょう。
でも、この工夫を思いついた人は天才です。
 あと、サゲの前に、おしっこを飲む所、
前よりも飲みが浅かったですね(笑)。
だから、ブーッと吹き出す量も少なくて。
この日は勉強会で、あとで米二さんに批評される時に
吹きすぎだと言われないためにしたのでしょうか。
あと50mlほど多く吹いてほしかったです。
(ということはその分飲めということですね!)


お次は、雀五郎さんの「肝つぶし」。
モーレツの会などで、度々お目にかかっています。
夢の話とは知らずに、
幼馴染の話にのめり込む主人公が可笑しかったです。
「ほおほおほおほお!」
って(笑)。
夢に出てくる娘さん、もうちょっと色気が欲しい。
ありすぎると困るのですが。台詞はそのままで、
うーん、どうしたらいいんでしょう。
でも、雀五郎さんは、雀五郎さんのまま成長された方が、
よほど噺のためになるような気がします。
噺家さんはお腹の中にそれぞれ無形文化財を抱えていますから、
それを大事にしてもらいたいなあという思いもあるんですね。
「宝塚」を体験されるようですが、
それが噺にどう影響されるのか、今からちょっと楽しみです。


お次は、南天さん。
「桜の宮」は、以前べにてん(べにこご?)で聴いて、
衝撃を受けた噺です。
この日は、二回目(だと思うのですが)なので、
そこまでの衝撃は無かったのですが、
ええなあと思いました。
 短い風景描写の台詞だったと思うのですが、
大坂の人たちが花見をしている様子が
描かれてまして、不思議と、とても綺麗な大きな桜の木が
目に浮かびました。
鮮やかってこういうのを言うんだなあと。
しかも私の頭の中に浮かぶ風景が鮮やかになるんです。
凄いですね。
 それから、一つ思い出したのは、
噺の中で「立ち回りのお稽古」をしている最中に、
登場人物の誰かが、くすぐりを言って、
ふと、南天さんが台本を持った体で、
「どこまで行ったか分からんようになった」
と言ったんです。
これは鳥肌が立ちました。
噺家さんと、噺の中の登場人物が完全にリンクした
台詞だったからです。
「桜の宮」にある本来の台詞ではないのかもしれませんが、
噺家さんの持つ底力を見た思いがしました。
これも芸の一つだと思うのですが、
どうなんでしょう。ご本人は不本意かもしれませんが。
噺家さんは、動く彫像のようだなあと思う時があります。
どこから見ても何をしても格好がついちゃうので。
格好がつくかつかないかは、底力の有無だと思います。

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尼崎の衆(^^)

こんばんは
そう、そう!そうよね。
私もいつも思うんです。
尼崎のお客さんは暖かい!
惜しみなく笑いはる。
尼崎の勉強会で聴いた噺はほとんどがよい印象で心に残っている。
そやから尼崎の勉強会でまん我さんを聴くのが大好きなんやけど、なかなか出番がありません。。。
勤務先から歩いて行ける会場なので、まん我さんの出はる会がなければこの日は私も行きたかったわ。

尼崎のお客さん

こんにちは。
尼崎のお客さんは、会場が広いせいか、
笑うと「ふわっ」と、会場が浮く感じがします。
それが凄く心地よかったですね。
 噺家さんたちも、少し緊張気味の面持ちで、
いつもと少し違った印象を受けました。
 職場が近い良い会場となると、
まん我さんの出番も期待してしまいますね。
紅雀さんも尼崎の会に以前出たのは、けっこう
前だったように思います。
次回は、二年後か三年後か…(そんな先?!)

尼勉

市内在住ですが
久々の参加となりました
地域寄席の場合、お客さんのマナー
(ぼそぼそ喋る・携帯鳴る・ビニールガサガサ)
が、イマイチの所が多いですが
尼のお客さんは聞き慣れてる人が多いせいか
この辺のストレスは少ないですね

米團治さんのブログに紅雀さんのお姿が(W
http://www.yonedanji.jp/yd/?p=11058

尼勉っていうんですか

この会場は、お客さんも合わせて、
五つ星です(^^)。

米團治さんのブログの紅雀さん、
お口がぽっかりと空いてますね(笑)
べにてんで撮られてた写真も、そうでした。
(あの時はツイッターに流れたらいいなと
思ってたら、ほんとに流れて嬉しかったです)
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