動楽亭昼席

2014年2月8日(土)大阪・動物園前

桂 鯛蔵  「代脈」
桂 佐ん吉 「桃太郎」
桂 紅雀  「花色木綿」
桂 文之助 「不動坊」
~中入り~
桂 団朝  「阿弥陀池」
桂 雀三郎 「哀愁列車」(小佐田 定雄 作)


全体的にボリュームたっぷりの会でした。(^о^)
花色木綿は久々で、見台を見たらドキッとしました。
意外と小拍子の出番が多かったです。



この日は、ソニーボーイではなく、
動楽亭の近くにある、「坂」というお店で
お昼を取りました。
私は豚ヒレカツ定食で、もずさんは野菜定食でした。
野菜~の方は、小鉢が色々あったのですが、
男の人が取るには、ちょっと量が少なそうでしたね。^^;
おススメしてスミマセン(汗)。
豚ヒレカツは、美味しかったです。
 私はお昼にカツを食べる時、
「紅雀さんを観る前はカツを食べるんですよ」
とよく言うのですが、
この間、ふつうにオムライスを頼んでました。
こういういい加減な発言は、噺家さんの影響を
もろに受けているのでしょう(なんて酷い言い訳)。

食べ終わって、お店を出た時に、
動楽亭のマンションの前で、紅雀さんに
ばったり! 
吃驚しすぎて、私服チェックするの忘れてました。
白っぽかったような…?


お客さんは団体さんが入って、ほぼ満席。
嬉しい~。


開口一番は、鯛蔵さん。
「代脈」は、若先生のあほっぷりが見所です。
くすぐりの個性が強く、
噺の流れに対して、しっくりこないところも。
しかしこういう強引なくすぐりは、
紅雀さんに通じるものがあって、けっこう好きです。
しっくり来たときが怖いですよ。
お客さんはけっこう笑ってました。


お次は、佐ん吉さん。
とってもお澄ましした表情で、楽屋から舞台上へ
出てきたので、これから、日本舞踊を披露するのかと
思いました。高座に上がったら、噺家さんの表情になって、
良かったです(そりゃそうやろ)。
マクラは、お子さんと一緒に日本昔話を見ている、
というもので、すっかりパパさんになってました。
パッと見、一児の父に見えないので衝撃です。
「桃太郎」は、そつのない内容で、
もっとこうして欲しいなあとか、そういうのがありませんでした。
ずっと前「抜け雀」を見た時は、内容がとても良く感じたので、
筆の持ち方とか硯の擦り方とか、絵師らしさが出ているか、
そういう細部が気になったのですが、今回は、
ちょっと寂しかったです。
千朝さんの「桃太郎」は何故かとてもスリリングなものを
感じました。あの時、初めて噺を聴いたせいでしょうか。


お次は、紅雀さん。
佐ん吉さんが下がってから、鯛蔵さんが見台を運んで来たので、
紅雀さんが見台を! と思い、思わずトキメキました。
何となく、見台無しの噺が多いように思います。
マクラはお金にまつわる話が多かった気がします。
ダボス会議が云々と言ってました。
 「花色木綿」は、マクラの勢いそのままに?
流れに乗った内容だったと思います。
刀袋の裏が花色木綿という所が無かったのですが、
無くても違和感を感じませんでした、元々無かったのかな。
この噺は、向う付け同様、紅雀さんの味付けが濃く感じられる
内容で、原型が全く想像つきません。「十二支手をつなぐ」とか、
習った師匠に教わったのでしょうか?
 鞠輔さんの「花色木綿」は本当に紅雀さんとテキストが違っていて、
全く別系統の型を思わせます。彼女が演じる盗人は、
「用心が悪い、閉めとこ」と戸を閉める場面が無くて、
ここは言った方がいいんじゃないかなあと思いました。
 紅雀さんは時々、途中で切ってしまう噺ですが、
今回は最後まで聴けて良かったです。幸せ…。
 それにしても、小拍子の(チョン!)という数が多くて、
吃驚しました。新たな発見。場面転換や、強調する場面に使われる
小拍子の音、盗人が襖を開ける時にも鳴ってました。
噺の味付けは濃くしても、小拍子の数の音までは増やさないはず。(多分)。
教わった時と同じように小拍子を鳴らしているのでしょうか。
鞠輔さんの噺を聴いた時も、古そうな噺やなあと、思ったのですが、
この小拍子の数の多さ、古さの度合いを示している気がします。


お次は、文之助さん。
「どうして、こんなにお客さんが多いのでしょうか?」と。
動楽亭昼席は、当日料金しかないので、とても寒い日はお客さんが減って
しまうもの。この日来たお客さんに感謝されてました。
マクラもそこそこに、たっぷり「不動坊」をかけてくれました。
紅雀さんと味付けの仕方が異なっていて、
へえ~こんな風に演(や)るのか、と思いました。
利吉の性格もちょっと違っていて面白かったです。
割合、聴きなれた噺なのですが、
最初から最後まで楽しめました。良かった~。
それから利吉が、風呂屋に行く直前に「花色木綿」の内容と、
ちょっと関わることを言ってくれて嬉しかったです。
※メモ
紅雀さんより年上の噺家さんの話すテンポが少し早く感じる。


中入りを挟んで、団朝さん。
佐ん吉さんと違って、凄い勢いで舞台に登場したので、
下手から飛び出して、そのまま上手の方へはけるのかと思いました。
通り過ぎず、高座に上ってくれて良かったです。
(はけたらエライこっちゃ)
マクラは、お金がないとぼやく後輩の実像を暴いた?もの。
大須演芸場の話題にも触れて、世間話に長けた噺家さんです。
「阿弥陀池」は、
尼さんがお乳を出すバージョンでした(凄い型の分け方)
佐ん吉さんもそうですが、南天さん、由瓶さんは出さないと思います。
着物の上から胸を指さして「あやまたずここを撃て」と言う。
落語に出てくる尼さん、「七度狐」もそうですが、
中々セクシーな役割を振られています。娼妓さんより強めかも。
 それ以外に、そこはかとなくテキストから度々脱線して、
団朝さんの個性を発揮されてました。


最後は、雀三郎さん。
本当にお久しぶりで、動楽亭昼席以外では、
雀の学校でしかお目にかかっていないように思います。
「胴乱の幸助」も「帰り俥」も凄かったなあ。
さてさて、今日は如何に…?
と思っていますと、何と、新作落語やりはじめたので、
吃驚しました。帰り俥もそうですが、時代設定が古かったので、
家に帰ってから新作だったと知ったんです。
でも、今回は、舞台設定が現代(でも昭和かな?)で、
主人公は大学生。
 トリに耐えうる新作落語の存在を初めて知りました。
列車の窓から夕陽を眺めている主人公が、
「はあ~ええなあ」
という口調、雀喜さんにそっくりで吃驚!!!
衝撃でした。今まで似てるなあと思ったことが無かったので。
恐るべし、噺家の師弟DNA。
 それから、やっぱり「きくよ」ちゃんが最後幸せに
なってくれそうな内容で良かったです。
胴長短足のオジサン、えらい年下の子好きになったんやね。
でも、ほんまええことをしたので、多分死んだら極楽へ行けると思います。
主人公を殴ってなければ(笑)。
 終わった後、拍手が暫く続いていました。噺家さんがはけるまで
鳴りやまないのは珍しいと思います。


枝雀一門が三人もいた今回の昼席。
やっぱりやっぱりボリュームたっぷりで、
本当に楽しめました。

コメントの投稿

非公開コメント

新発見

今回バタと会った時は、紅雀氏の笑顔ははじけていましたね。
あの笑顔は落語の時の笑顔と同じでした。
枝雀師は落語の時は、落語用の笑顔を作ると言われていますが、紅雀氏は普段からあんな笑顔なんだなと新発見しました。

紅雀さん

動楽亭昼席に出番の時は
信号斜め向いの喫茶店におられる可能性が多いですよ

団朝さんの「質屋に入った三人の変態」が気になります(W

コメント有難うございます

もずさんへ

落語の時と同じ顔、言われてみればそうだったかも
しれません。(><)余裕が無くて、
「眼鏡かけてるな~」としか思えませんでした(笑)。
心なしか、ちょっとお急ぎのようにも見えましたね。


K上さんへ

斜め向かいの喫茶店!
一度だけ入ったことがあります。
レトロな感じが紅雀さん好きそうだなあと思いました。

団朝さんの「質屋に入った三人の変態」、
続きがあったら、本当に聴きたいです。^▽^
プロフィール

湖涼

Author:湖涼
ブログ管理人(湖涼)の連絡先
jaimo.koryou★gmail.com (★を@に変えて下さい)
@koryou_ツイッターです。
2つのアクセスランキングに参加しています。
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 落語へ
↑にほんブログ村

最新記事
最新コメント
リンク
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
カテゴリ
月別アーカイブ