めいぷるごにんばやし

2014年1月21日(火)箕面・メイプルホール

桂 小鯛  「やかん」
桂 紅雀  「七度狐」
桂 ひろば 「尻餅」
~中入り~
桂 米紫  「転失気」
桂 まん我 「ねずみ穴」


どのネタも面白くて、この会は本当に、
若手中堅さんの魅力がいっぱい伝わってくる
落語会だなあと思いました。
久しぶりの七度狐、軽やかなテンポが楽しかったです。



この日は出かける直前に、
うっかりメール作業をしてしまい、
ほんとギリギリの時間に、待ち合わせの
「さるんぽわく」に駆け込みました。
阪急電車に乗ってるときは、本当にヒヤヒヤもので…。
これ、浜山寄席の時も、同じ理由で電車に乗り遅れて、
まったく反省できてません。

お店に到着すると、ご飯メニューはもう売り切れてました。
にこさんから「携帯持ってたら連絡できたのに~」
と。ほ、ほんまや!!
 そういうわけで、暖かい飲み物を頂きました。
器が巨大な、きなこ入り豆乳ホットミルクが出てきてビックリしました。


箕面の会は、駅から会場までの道のりが楽しいです。
色々お話しできるので。(^▽^)♪


開口一番は、小鯛さんの「やかん」。
ずっと前、紅雀さんの勉強会で聴いて、感銘を受けたネタです。
相変わらず楽しい一席。
ご隠居からボロカスに言われた主人公が、
「はっはっはっは、おだてなはんなや」
という冒頭に近い台詞で、もうノックアウトです。
一見何ともない台詞を間合いで笑わせる。
 講釈の場面から、箕面のお客さんに「タダモンやない」オーラを
はっきりさせる小鯛さん。おもろい場面も講釈も出来る。
なんや、こいつ~って、お客さんが呑まれてる感じが楽しい。
(それを感じたのは私だけ?)
 二回目に聴いたネタだけあって、以前、気づかなかった点も。
講釈の台詞を言うとき、たまに顔を険しくされる時があるのですが、
その瞬間の台詞がちょっと聞き取りにくい。講談師の表情を出している
時だと思うのですが。紅雀さんが、くっしゃみ講釈をされる時、
顔を険しくされても、そんな風に感じたことはありません。
 しかし、こういう所がって、はっきり言えるくらいの噺家さん
なんですね。恐るべしです。


お次は、紅雀さん。
マクラは、歌始めのもので、浜山寄席のみの、
一回ぽっきり話に終わらなくて良かったと思いました。
七十代の女性から、「マクラが長い」とアンケに書かれたのは、
この会でしょうか(笑)。おばあさん、すみません。
助走つけんと、飛べないんです。
 七度狐は、本当に久々に聴きました。
テンポが軽やかで、いつもの紅雀さんのネタと雰囲気が
けっこう違います。直伝ネタだからかな。
私にとっては、紅雀さんの原点? というべき噺なのですが、
久々に聴くと、こういう一面を持っていたのか、と驚かされました。
なんか、人情噺を聞いた時に似た衝撃です。(ちょっと大げさかも)。
 お囃子もたっぷり、見台つきの紅雀さんが珍しく感じました。
尼さんが出てきたときくらいに、ちょっとテンポが変わって、
ん? って思ったのですが、
(噺のテンポ自体も変わるが、それに付いて行けたかどうかが
気になった>こういう記録も詳細に残す自分が怖い)
それを除けば、全体的に楽しく聴かせてもらいました。
サゲもめっちゃ好きです。


お次は、ひろばさん。
マクラは、去年一年、色々なことがありまして…。
というもの。最後にちらりと別れ話も。
これから夫婦ネタをされるというのに(涙)。
 「尻餅」は、「餅つき」というネタ名でもあるそうです。
まん我さんもされるそうですが、私は、ひろばさんで聴くのが
初めて。
 お正月の風景が広がる良いネタだなあと思いました。
「天井が低いから、杵(きね)を持ち上げる時、気を付けや」
っていう台詞に、何故かジーンと来ました。
すごいリアリティだと思います。
 はじめはお上さんが、餅つかないと、近所で恥ずかしいと
言っていたのに、いざエア餅つきを始めると、ぼやくところが
なんか可愛い。しかし、けっこうエロティックな話です。
お尻をたたく…。
 帰り道で、この餅を突く場面、初めにグリグリと、杵を臼に押し付けないと、
いきなり突いたら、もち米が飛び散るんじゃないかという、
ご指摘がありました。エア餅つきだけど、シビアな指摘です。
しかし「天井が低いから~」という台詞が入るなら、
徹底してリアリティを求めてもいいんじゃないかなあと思いました。
 ちなみに、まん我さんの「餅つき」では、お上さんが
旦那の目のごみを取る場面があるそうですが、ひろばさんには、
ありませんでした。型が違うのかな?


中入りを挟んで、米紫さん。
マクラで、お寺で落語会をさせてもらうことが
ありまして、というもの。お坊さん繋がりで、
「転失気」を。
これ、昔、佐ん吉さん? かどなたかで聴いたことが
あるのですが、米紫さんでは初めて。
小僧さんが、本当に可愛い。
ちゃんと着物の袖を、セリフを言うたびに、
短く持つんですね。子供に見えるように。細やか~。
文句なしに楽しかったです。
知ったかぶりの和尚さんも、懲らしめられるし、聴いていて、
爽快感がありますね。
花屋さん、荒物屋さんの反応も楽しかったです。
 帰り道、ぴーまさんとにこさんが、米紫さんの「転失気」について、
いつもと違う台詞になってたことを言ってまして、
私には全くわからず。違ったなりに突き進んだそうですよ。
これはとちった内に入らないのでは…。
何て、思いました。紅雀さん以外の人には、本当に甘いなあと
思います。甘いというか、落語の知識がまだらで浅いんですね。
※メモ
米紫さんの前に聞いた時、小僧さんの妄想の中で、
和尚さんが悪魔のように笑う場面があったのですが、
米紫さんには無かったです。これも型の違いなのでしょうか?


お次は、トリのまん我さん。
「ねずみ穴」は初めて聴く話で、期待で胸いっぱい。
マクラは、笑いの少ない話だけれども、とてもよく出来ている話
なので、ぜひ聴いてもらいたい…と仰っていたような。
改めて、まん我さんって凄いなあと思ったのは、
お兄さんにお金を借りに行った主人公が、いくら入っているのか、
中を確認する直前の表情。改心を決心してるのは嘘じゃないんだけれども、
お金を見るまでの間に、下心が見え隠れ…している。
それがちゃんと伝わるんですね。複雑な人間の心理を、はっきりと
表現できる、これは凄いことだと思います。
 お兄さんも結局、良い人なのか悪い人なのか、微妙な演出を
求められるので、そのバランスも絶妙でした。
 娘さんを売らないといけない場面とか、娘さんが居る
まん我さんには辛い場面だったのかも(と、勝手に想像。
ご本人は割り切って演じているかもしれない^^;)
でも、幼い子のけなげな台詞とか、胸に来ましたね。
 話は前後しますが、火柱の場面、まん我さんが
「びゃ~~~っ!」
って三回くらい言うんですが、それが、どれも微妙に違っていて、
本当にリアルな音に感じました。
 物語が終盤になるにつれて、だんだん過酷な内容になるのですが、
最後は、落語のお約束、というのでしょうか。
な~んだ、という感じで終わって、ほっとしたやら、
ちょっと悔しいやら。でも、お兄さんが中盤の人に最後なったので、
これで良かったのかも~、なんて思いました。


めいぷるごにんばやし、私にとってはかなりお気に入りの
落語会です。はじめは疑心暗鬼に通ってたのに(酷い)。

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第66回めいぷるごにんばやしの会 @箕面市立メイプルホール

<本日の演目> 桂小鯛  「やかん」 桂紅雀  「七度狐」 桂ひろば 「尻餅」      -中入り-     桂米紫  「転失気」 桂まん我 「ねずみ穴」  三味線 はやしや律子 まん我さんは凄く深い赤紫のくすんだ色のお着物に銀鼠色のお羽織。

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疑心暗鬼ぃ!?

こんばんは
かなりビックリな告白でした…疑心暗鬼とは!?
でもお得感たっぷりなこと、今では納得して頂いているものと思っていいですよね(^_-)-☆
今回もトラックバック、送らせて頂きました。
食事を確保しておけなくてごめんね!<(_ _)>
反省しちょりまする。

阪急電車

おはようございます。
阪急電車の窓から見える景色を眺めながら箕面まで行くと、
とてつもなく遠くまで来た気がするんです。
今、私取り付かれてる??
ってちょっと正気に戻ったりして(笑)。
で、箕面の山が
「取り付かれてますよ~」
ってお出迎えしてくれるんですね。

でも、ほんと神奈川からお客さんが来るだけの値打ちのある
会だと思います。落語のハマリ度がはっきり出るなあと。

トラックバック、有難うございます!
食事は本当に、あと一本電車が早ければって
感じでしたよね。いつもギリギリに出かけて済みません~。

携帯電話?いえ、ねずみ穴!

今年度も、めいぷるだけは無欠勤のぴーまです。
平日に行く会では一番遠いのに。
こうなったら意地ですね。

にこさんに携帯持ってたら!と言われても
右から左へ受け流すところが湖涼さんらしいね。

ねずみ穴は氣樂堂のまん我さんの会で初めて聴いてお気に入りの噺です。
元々は江戸落語で、談志の十八番だったそうですが、お江戸ではまだ一回も聴いたことがありません。
この噺の魅力はなんといってもストーリー展開ですよね!下手なミステリーより魅力的です。
その上、まん我さんの表現力が被さるとより魅力的ですね。

難しい噺とは思いますけど、またタイプの違う人が演っているのも聴きたいものです。
紅雀さんや米紫さんがねずみ穴を演ったら、どんな感じになるのか考えるだけでワクワクします!

ねずみ穴

ねずみ穴は、福団治師で複数回みています。最近では、DVDで松喬師のをワッハで見ました。体調が悪くなる直前に、独演会でネタおろしされたもので、師にとっては一回きりの口演でしょう。
福団治師のは落ちはなく、人情噺として終えています。松喬師は事前に言葉の説明をして、落ちをつけています。まん我師はどちらかな?

また、月亭方正は、ねずみ穴にすごく興味を持ち、落語家になった一因とか?彼も志の輔師に、ねずみ穴を教わったそうです。その辺の経緯は、彼の本「僕がなぜ落語家になったか」←こんなタイトルの本を参照下さい。

ねずみ穴についてのお返事

無欠勤のぴーまさんへ

さ来月の3月でパーフェクト達成ですね。
抽選会、一緒に楽しみましょう。(行く気満々)。

にこさんの「携帯持ってたら~」は、要望の「たら」じゃなくて、仮定ifの「たら」です。^^;<この考え方が右から左なのか…

ねずみ穴、個人的にはあまり好きなタイプの話ではありません。感情移入が激しいので、夢落ちは辛いんです。それでも聴かせてくれるところが噺家さんの腕の見せ所だと思います。紅雀さんがねずみ穴をしたら、好きになるかも。(なんて奴!)。まあ三回聴くまで拒絶反応に苦しむと思いますが…。米紫さんは、ねずみ穴、持ちネタだったような。(?_?)<「ねずみ」の間違いですかね?


オオカミ(笑)もずさんへ

福団治さん、サゲなしなんですね。まん我さんはサゲ有りなので、松喬さんにサゲのタイプが同じか近いと思うのですが、にこさんに聞いた方が確かだと思います(非力でスミマセン…)。
穴があったら入りたい→(理由が思い出せないけれども)穴に入れない、
というサゲだったような。
何かを塗ってて、入れない?だったかな。

方正さんは、帰り道でも、ちょっと話題になりました。
ねずみ穴がきっかけで噺家になったというのなら、
それはもう運命としか言いようがないと思います。
落語の中でも、渋い噺ですよね。
プロフィール

湖涼

Author:湖涼
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