動楽亭昼席

2014年1月10日(金)動物園前

桂 そうば  「うなぎ屋」
桂 しん吉  「若旦那とわいらとエクスプレス」
桂 南光   「素人浄瑠璃」
桂 紅雀   「親子酒」
~中入り~
豊来家 一輝 「太神楽 曲芸」
桂 南天   「阿弥陀池」


紅雀さんは奥さんに「愛してるよ」って
言ってました(噺の中だけど)。
サゲを言い終わった後、ふわっと笑った所が
とても良かったです。

ランチは、ことりさんともずさんとご一緒に。
夢のようなひと時でした。



この日は母に携帯を借りて出かけました。
その上、待ち合わせ時間には、45分ほど
早く着いてしまいました。
しばらく、えべっさんの方から甘いにおいが漂う
新今宮の駅のホーム…の待合室(匂いはさすがに来ない)
で、時間を潰しました。
うとうと出来るくらい、暖かい待合室です。
(某駅の待合室のベンチは何故あんなに冷たいのか)


ちょっと早く着きすぎたかなあと、
ソニーボーイを外から覗いてみれば、
あれ!
居るじゃないですか。
もずさんの前に髪の長い女性が。
ことりさんです。
こちらで会うのは本当にお久しぶり。
落語とフィギュアスケートの話が
できました(幸せ)。
一之輔さんをお勧めしていただき…
席亭さんならではのお話も聞かせてもらい…
(めっちゃ興奮してしまった)
私が、凄いですねー! と連発すると、
ことりさん曰く、関西に住んで
上方落語を月に何度も聴いている方が、
よっぽど羨ましい、と。
なるほどなあと、思いました。
ことりさんは思うように聴けないから、
ご自身で会を開くという努力をされて、
出演する噺家さんとのやり取りを特典の
体験とされているんだなあと。

ことりさんは、とても女性らしい仕草を
されるなあと思う一方で、男気(としか呼べないもの)を
お持ちの方なので、そのギャップが凄いと
思います。夢に向かって突き進む姿が眩しい。
もう一度会って、もっとお話ししたいなあと思いました。

まだマシンガントークまで達してない…。
(達したいのか)

この日は、平日の昼でしたが、
座った場所が良かったのか(?)、
あまり煙たくありませんでした。


13時前くらいにお店を出て、
ちょっと早いかなあと思いましたが、
階段下、門の外まで列は伸びていました。
南光さん効果でしょうか。

前の方の席は諦めて、後ろの方の座椅子へ。
満席手前のいっぱいのお客さんです。


開口一番は、そうばさん。
ホームページが見れないのが気になっています。
誰か直してあげて!
しっかり者のイメージがあるそうばさん、
珍しく? 9日と10日の日付を間違えてしまいました。
芸人さんはそれくらいが良い!(力説するほどじゃないけど)
 ネタは「うなぎ屋」。
多分、聴くのは2~3回目くらいです。
「どうぞお二階へ!」のフレーズが楽しい。
おやっさんと兄貴分のやり取りが面白いのですが、
弟分の影が薄いのが何となく気になります。
おやっさんがボケ役なので、弟分も投入すると、
ダブルボケになってしまうからでしょうか。
 「このうなぎは、青バイ、青バイと言いまして、
紺屋の浜で取れたものです」
え!!
紺屋の浜って、このネタに出てきてたんや。
堺の浜です。地元の地名が出てきて嬉しい。
紅なんとかの浜は何処なんだろう。
 親指が人よりも短いと、べにてんで明かされた
そうばさんでしたが、うなぎの頭は、客席から見る分には、
違和感なく見れました。
 うなぎを追いかけて、向かいの家まで行って欲しかった
のですが、そこまで行かず。あー…と、思っている内に
終わってしまいました。


お次は、しん吉さん。
ず~っと前、梅団治さんとの列車の会へ行ったことが
あったのですが、しん吉さんが登場するなり、
私の隣にいたご婦人が「男前やわあ」と呟いたのが
思い出になっています。登場するたびに、その声が
聞こえてくるようです。その時は「みかん屋」で、今から
思えば私にとって珍しい、しん吉さんの古典ネタでした。
(凄い良かったですよ)。
「あまりディープな鉄ネタは振りませんので」
と言いつつ、しん吉さんにとって軽めの鉄マクラを。
好きなものを話している、しん吉さんは生き生きしていて
良いなあと思っていましたが、ことりさんも同じことを
言ってくれて嬉しくなりました。
 しん吉さんにとって圏外の線だと思うのですが、
私の地元の泉北高速鉄道が、中百舌鳥(なかもず)駅から、
深井駅に行くときに、一度、地下にもぐってしまうのですが、
その理由が知りたいです。土地買収に失敗したのでしょうか…。
 「若旦那とわいらと~」は、
初めて聞いた時よりも、若干駆け足気味かなあと思いましたが、
一緒に北海道へ旅をした気分になれるので、お得なネタだなと
思いました。「~魅惑なリップス」と聞き間違える所が好きです。


お次は南光さん。
今から思えば、南光南天師弟が、肉食系だったなあと
思える日でした。食いつきが凄い。
南光さん、出てくるなり、しん吉さんの揚げ足を。
「皆さんは、落語のネタとして聞くから宜しいけれども、
あの男と一緒に移動する時なんかは、大変でっせ。ブレーキの音とか、
自動ドアの開閉の音の違いまで言い出して…、それが移動中ずっとでんねん」
と、ぼやきつつ、しん吉さんの鉄道落語の存在を
さり気にアピールしているようにも聞こえました。
 ネタの「素人浄瑠璃」は、多分2回目くらいでしょうか。
紅雀さんの「寝床」とテキストが、そんなに違わないところが
驚きのポイントで、でも、やっぱり紅雀さんの方が、若い人が
話している落語だなと思える内容です。(仕草が激しいから?)。
多分、南光さんの方が船場言葉がしっくりしているせいだと思う。
 紅雀さんと違うなと思ったのは、
ご隠居が、冒頭あたりで、発声練習をする場面、
二階でおっしょさん(師匠)の三味線の音が聞こえる、と。
その音に合わせて、発声練習をしている。
二階から三味線の音が聞こえるというのは初めて聞きました。
浮かれているご隠居の描写にセーブがかかったように感じて、
無い方が好きかなと。ちょっと説明しすぎなのかな。
 それから、ひろうす(がんもどき)の作り方。
紅雀さんのテキストが思い出せません…。
米二さんのは、生地をこねる描写がそんなに長くなかった
ように思います。グルメ通らしい南光さんの拘りが垣間見えた
ような。米二さんは、ひろうすに入れる具の味付けに
こだわったテキストでした(多分)。こちらの方が馴染みがある。
というのは、CDを持っているからです。おススメの一席ですよ。
 今、思い出しましたが、周りが物凄い受けているのに、
一人睡魔と戦ってました。どんなに頑張っても南光さんの顔が
ぼやけていくのです。(寝とるなコイツ)と思われていなかったことを
祈ります。
※メモ 素人浄瑠璃は、寝床のサゲまで行かない噺だけれども、
この日の南光さんは、ご隠居が拗ねる場面の手前で切ったように
思う。「素人浄瑠璃(半ばまで)」が正しい表記かも。


お次は、紅雀さん。
「待ってました!」と叫びたい今日この頃。
(そんな勇気はとてもありません…)
お正月で見た、薄ねずみ色の着物でした(多分)。
席の移動をするお客さんに、
「お帰りですか?」と話しかける紅雀さん。
単なる移動だと分かると、「小さいことが気になる性分で」
と。もずさんは「あそこは受けて良かったですね」
と後で言いましたが、本当にその通りです。
紅雀さんはハプニングに強い。
例えるなら、悪天候に強い競走馬のようです。
(馬は繊細なので足元や視界が悪いと走る気を失せる
ことがあるが、中にはそれをモノともしない馬が居る)
 マクラは奥さんに暖房を消される話を。
(実は冷房バージョンがある)。
多分、これが良心の呵責となって、話中で「愛してるよ」
と言ったのだと思います(凄い想像力)。
 それから、酔っぱらいが「太陽か月か」でもめている小咄を。
こってりした内容です。こんなに酔ってる人、最近見ませんね。
 「親子酒」は、おやじさんが登場するところから始まるのですが、
久しぶりに歌っていない姿を見ました。歌うか歌わないかは、
紅雀さんのノリで決まるのでしょうか。ポストは出てきました。
 うどん屋とのやり取りも良く受けていたように思います。
特にこうして欲しいなという要望が出てこず、
ちょっと寂しく思いました。
うどん屋さんが出てきている時は、時間が止まったらいいのにと
思ったほどなんですが、噺の出来よりも、こちらのメンタルが弱っている
ように思えました。(ことりさんと別れる時間が近づいているので)。


お次は、豊来家 一輝さん。
太神楽の曲芸を披露してくれました。
以前、弟弟子の方の技を見たのですが、
その時は、お正月じゃなかったような?
お客さんに、難易度の高さを示すのも難しいところです。
傘を広げて、鞠や升(ます)を転がしていく技、
見るたびに、低い天井なので、やり辛いだろうなあと。
しかしそれを微塵も感じさせない芸でした。
一番びっくりしたのは、口で棒をくわえて、棒の上で、
ちょっと大きめの急須を、自在に動かしていたことです。
ありえない角度で急須を立たせ、棒渡りや、宙返りをさせていました。
こういうのを見ると、本当におめでたい気持ちになります。
一門のHPを見ましたが、弟弟子が何人かおられるようで、
ほっとしました。絶えてほしくない上方芸です。


トリに登場したのは、南天さん。
マクラは、関西のおばちゃんの口癖について。
聞いたことがあるのですが、何度聞いても可笑しいです。
特にイオンが来る、というところは本当にリアル。
東京だったら、何が来ると言うんでしょうね。
南天さんのお母さんの話が出てこないかなあと思ったら、
出てきました! ここも好きなくだりです。
マクラでけっこう、お腹いっぱいになりました。
が、さらに南天さん、畳みかけるように「阿弥陀池」を。
まさかの阿弥陀池!
原点回帰を試みているように感じました。
南天さんの身に一体何が?
確かに一文笛をする空気ではなかったけれども、てっきり
壺算かなと思っていたので、意表を突かれました。
「辰よ~! 辰~!!」
という場面、ずっと前、ビーム光線のような衝撃を受けましたが、
今日はそこまで行かず。調子が悪いという感じではなかったです。
私が見た時よりは、ベテランさんになったのかなあと、
思いました。さきさんに見てほしかったです。
私と評価が二分することが多いので、彼女の話を聴くと、
ほっとするのですが。
何となくトリネタじゃないように思うのですが、
トリは先にどんどんネタをやられてしまうので、内容が被らない
ように噺を選択しなければなりません。その辺も難しい所です。
 マクラでお腹いっぱいになったけど、ネタは、
燕のヒナが口を開ける感じになりました。もっとでかい餌!って感じです。


帰りを急ぐ、ことりさん。
風のように去ってしまわれました。
またお会いできますように!

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No title

私にとっても夢のようなひと時でした。

そして、今週も紅雀さんを聴かれたのですね。
(それも「かぜうどん」…聴いたことないんです。)
私は、先週の余韻でしばらく暮らさなくてはなりません。

またお会いできますように。

ことりさんへ

本当に、あっという間でしたね。
ことりさんから頂いた年賀状、
運気が良くなりそうなので、机に飾ってます。

かぜうどんは何故か大阪市外で聴くことが
多いネタです。
りっらくごにも早々上陸するのでは。

独演会で出してくれないかなあ、
なんて思ってます。


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湖涼

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