第11回 紅雀の

2013年10月22日(火)鶴橋・雀のおやど

桂 そうば 「強情」
桂 紅雀  「桃太郎」(ネタおろし)
桂 雀五郎 「胆つぶし」
桂 紅雀  「高津の富」


高津の富を聴いた後、
不思議と幸運な人間になっているような
そんな気持ちになりました。



この日は、難波で買物(※1)してから美容院(※2)へ寄って
鶴橋に行きました。
※1 ユニクロ。赤いシャツ購入。
これを着て落語会をウロウロしたら紅雀さんのファンであることを
主張しているように思われかねないが、昔から赤色が好きだったので
致し方ない。
※2 たぶん難波で一二を争うほど安い料金のチェーン店。

田辺寄席に向けて、あちこちの
金券ショップでJRの170円区間の土日用の切符を
買おうとしたけれど、どこも「無いです」と言われました。
南海電車の150円区間の土日用の切符はあるのに…。(?_?)
 でも、地下鉄「昭和町」駅で待ち合わせするなら、
買わなくて正解だったかも。(;^o^;)

鶴橋で久しぶりの「とんがらし土井」へ。
以前、ぴーまさんおすすめの定食屋さんへ行ったので、
4ヶ月ぶりくらいです。早く常連になりたい。
ビビンパ定食、美味しかったです。

今まで開演間近まで晩御飯を食べていたのですが、
この日は、開場待ちの椅子に初めて座りました。
周りでラクゴリラの話題が出ているものの、
何のことかさっぱり分からず(鈍すぎる…)、
「よせぴっ」を手に取り、ようやく知りました。
同日開催だったんですね。
お客さんが少ない、どうしようと思ったのですが、
意外と、ご新規さん? っぽい人が、ちらほら
居たような感じがして、
そこそこ埋まったように思いました。


開口一番は、そうばさん。
マクラは、お祭りの思い出を。
ざこば師匠と一緒にタクシーに乗って…というお話。
(この一行でとてつもなくスリリングを感じる)
以前は新作でしたが、今回は古典を。
「強情」です。
一番よく聴いているのは、吉の丞さん。
だいぶ前なんですが、キャラがほんとはまってて、
でも、終盤ちょっと駆け足ぎみかな、という印象です。
(今はどうなっているんでしょう?)
 そうばさんのは、駆け足だなあとは
思いませんでした。意外と言っては失礼ですが、
子供(名前失念)が可愛かったです。
段々おやっさんが怒ってくる辺りは、ちょっと怖かったかな。^^;


お次は、紅雀さん。
NHKの「上方落語の会」の収録で、
思うようにお客さんの笑いを取れなかったらしく、
何と言葉をかけて良いのやら…。
(言葉をかける勇気なんてありませんが)
しかし「逆さま盗人」をNHKで出すとは。
花色木綿も向う付けも、紅雀さん色が濃いネタで、
ついにこれが来たかと思いました。
新作と勘違いされたらどうしよう(わくわく)。
 で、お子さんが生まれるときの話になって、
奥さんはやっぱり四国の人で、紅雀さん、淡路島を行ったり来たり
していたらしいです。娘さんは今やどんどん賢くなって、
滝川クリステルの物まねを、吃驚するタイミングで出してきたとか。
 娘さんの話題から「桃太郎」へ。
歌之助さんのものを聴いたことがあります。
大概は「子供は罪が無いなあ」という話をしてから、
「桃太郎」に入ると思うのですが、紅雀さんは、そのくだりが
ありませんでした。だからサゲも、「大人は罪が無い」、
ではなく「おとっつぁんは罪が無い」。
 子供のこまっしゃくれた感じは歌之助さんの方が、
よく出ています。この噺の難しさを感じるところは、
子供が、子供らしからぬ台詞を言うので、
だんだん子供に見えなくなってくるところです。
 あどけなさを消さないようにするためには、
どうしたら良いんでしょうか。子供を定吉に脳内で
置き換えるとか…?


お次は、ゲストの雀五郎さん。
マクラは、紅雀さんの言い間違いを指摘する、
というもの(何とまあ!)。
ギャラを封筒無しで渡す時、「裸でごめんな」
と一般的には言うのですが、紅雀さんは「丸腰でごめん」と、
言うらしいです。何て可愛い言い間違いなんでしょう。
雀五郎さん、国語辞典まで持ってきて、
間違いを指摘してました。(>_<)。
正すのには惜しい言い間違いです。他に5~6人そう言ってる噺家さん
居そうだなと、本気で思います。
 「胆つぶし」は、吉の丞さんのものを聴いたことがあります。
懐かしい。臨場感といい、兄貴分が前のめりになって話を
聞こうとするくすぐりといい、本当に良かったですね。
 兄貴分が前のめりになるところって、
スケベ心がないと演じられないような気がするのですが、
雀五郎さんも意外なほど面白かったです。
 臨場感の方は、周りが暗くなっていく様子とか、
そういうところは、これからもっと出てくるのではないかなと、
将来性を感じる内容でした。


最後は、紅雀さん。
雀五郎さんについて、もっと言及するのかと思いきや、
あいつにマクラのネタにされるなんて…というようなことを
ちょっと言っただけで、直ぐにネタに入りました。
「高津の富」は、紅雀さんでは初めて聴く噺です。
映像では、映画館で六代目松鶴のものを、
音源では、枝雀さんのものを聴きました。
 以前、めいぷるの会でこのネタを出したようですが、
その時には、まだ紅雀さんにはまってなかったので、
本当にこんな日がやって来るなんて。嬉しいです。
 冒頭の、泥棒が次々に入ってくる話のところは、
中々、入っていけなくて苦労しました。松鶴さんは、
田舎のお金持ちのちょっと胡散臭いおじさんオーラが
よく出ていたように思います。市内出身なのに凄いですね。
紅雀さんのファンとしては苦渋の思いがあるのですが、
おじさん臭が欲しい。手に入れたら戻って来れなさそう。
 でも、お茶屋遊びを夢想する男は、それくらいの若さで
いいかなと思ったり。松鶴さんは落ち着きすぎで、
紅雀さんはまだちょっとせわしい感じもします。
 これは松鶴さんにも枝雀さんにも出せない味だなあと
思ったのは、富札が当たったと分かりかけて来たところ。
番号をいちいち読み上げるところの、ふつふつとした可笑しさは、
お二方のほうが部がありますが、博打が当たって興奮してくる
表情は、紅雀さん、競馬やってて良かったと本当に思いました。
富札の番号について「何が違うの」って言ったところとか。
わちゃわちゃした感じが良かったです。
 実は、会場に着く前、ブックオフで暗い漫画を立ち読みしたので、
(「天使禁猟区」と山岸涼子の短編集)
付いてないオーラを身にまとってしまったような気がしていたのですが、
紅雀さんのこのネタを聴いたら、自分がもの凄い幸運な人間になった
ような気がして、嬉しかったです。
もう一度、聴きたいなあ。
11月のめいぷるの会は、行かないぞと決めていたのですが、
心がぐらついています。
追記メモ:枝雀さんの「ねえの! ねえの! ねえの!」と
エコーするようなくすぐりは、紅雀さんしませんでした。
無かったのに面白かったということは、代わりに何かあったんでしょうか。
よく思い出せません。

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桃太郎

たまたま仕事が早仕舞いになったので
私もこの会に行きました。紅雀さんの会は初めてです。
開場前に煙草を吸っていると紅雀さんを筆頭に演者到着。
髪型の話を振って
以前動楽亭で見たときは髪の毛とんがってましたなというと
「僕そのとき何やりました?」「花色木綿と向う付けですわ」
というようなやりとりをしましたが気さくな方ですな。

私てっきり高津の富がネタおろしと思って聞いてたんですけど
ちゃうんですね。
桃太郎の感想は湖涼さんとほぼ同じです。
「枝雀一門はああいう描き方をするのかな?」と
帰りの電車はずっとそれを考えていました。

高津の富

実は、高津の富は、六代目松鶴で最初聞いたのが、あまりにも衝撃的だったので、他の人のを聞いても、あまり感動しない体になっております。映画で見た時より、もっと出来がよくて、いまでも、その感動は残っています。
まあ、たまさんのは、違った意味で感動を覚えましたが・・。

こんな事を言っていたら、「米朝師の一文笛と一緒やん」と、湖涼さんから厳しいお叱りを受けそうなので、見かたを変えて、紅雀氏の高津の富も聞かせてもらいたいです。
でも、いつそんな機会があるのか?
早く機会が訪れるように神に祈るばかりです。(*´∀`)ニヤニヤ

桃太郎と高津の富

名乗るほどの者ではござらんさんへ

スーツ姿で一番前の席に座っておられた方ですか?
私、真後ろに座ってました(笑)。
この会は普段見かけない人もけっこう来ていて、
(私の目が悪いだけかもしれませんが^^;)
紅雀さんってファンを集めているんだなと
実感できる会なので嬉しいです。
 枝雀一門の「桃太郎」を知らないので、
何とも言えませんが、前ふりを思い切って省いた辺りは、
紅雀さんらしいかなあ、なんて思います。

もずさんへ
斬新なハンドルネームになっていて、
思わず笑ってしまいました。
 六代目の「高津の富」は、映画のスクリーンであれだけ
面白かったのですから、生の高座になると、もう
私の想像も及ばないぐらいだっただろうと思います。
 紅雀さんの「高津の富」は中々出会うチャンスが少ないネタ
だと思うので、11月のめいぷるの会に出かけましょうよ。
夜の会に出かけないもずさんと知っていても、
思わず、そう言ってしまいます。

頭邪魔になりませんでした?

最前列左端に陣取っておりました。
真後ろにいてはったのなら私の頭が邪魔になったかもしれませんね。
一番前はあまり好きではないのですがあの日は成り行き上そうなってしまいました。
動楽亭の座椅子に慣れている体には、座布団の会は猫背との戦いになるので
四席二時間が限度です。

大丈夫でしたよ

壁ぎわの席は、皆自然と壁にもたれるので、
前の人の頭が邪魔になって落語が見れないことは、
殆ど無いんじゃないかなと思います。
 動楽亭の椅子は特殊なんで(笑)、
それに慣れると他の会場は辛そうですね。
 雀のおやどは中入り無しの四席の会が多いように
思いますので、気になる方の会がありましたら、
是非またご利用ください。^^

桃太郎ですか!

夢の国から帰って参りました。

ネタおろしは、桃太郎でしたか!
福笑の桃太郎を聴いて以来、なかなか普通の桃太郎に戻れなくて困ってます(笑)
かなり前ですが、春蝶(現)のピーチボーイもやや異色でしたね。

演者によっていろいろいじれる古典なので、それぞれ聴く楽しみがあります。
ある意味、地獄もそういう感じですけど、長いのでなかなかですが。

また、落語(聴く)界に復帰させていただきます。
よろしくね。

なんだか、名乗るほどの者ではござらんさんの正体が、分かって来たような気がする今日この頃(^_^;)

おかえりなさい!

ご無事でなによりです。
福笑さんの「桃太郎」はGUNLUKさんの感想にも度々出てきて、気になってはいるのですが、まだ聴いたことがありません。福笑さん自体も(!)
春蝶さんも変わった桃太郎をするんですね。
私は、雀喜さんの「桃次郎」も聴いてみたいです。^^
 またべにてん等でお会いできたらなあと思います。

名乗るほどの者ではござらんさんは、動楽亭昼席を主に行っておられるようですが、(だから雀のおやどに来てくれたことが凄く嬉しかったのですけれども)、ぴーまさんに心当たりが…? 千里眼を持っているとしか思えません(笑)。

桃太郎

桃太郎を最初に聞いたのは、先代文我師でした。衝撃は受けませんでしたが、すごく感心しました。その当時会社で、朝礼で社員が5分程、スピーチする事が義務付けられていました。私の番が回ってきて、何を言ったら良いか困ってしまい、社員はこうあるべきだと桃太郎の子供がした話を、全社員にしました。すごく、好評で上司からも褒めてもらった事が懐かしいです。

最近では福笑師のが面白く、他のは少し、刺激が足りません。
現春蝶の桃太郎は聞いていません。看板のピンは奇抜で面白いですが・・。
最近は自重の日々が続き、聞いたのは春蝶ファンの方に連れられていった春蝶独演会のみでした。

雀のおやど

夜の会は仕事の都合でなかなか行けません。
雀のおやどは以前米二師の会で足を運んだことがありました。
このとき抽選で京都「かねよ寄席」の湯飲みが当たりました。
週の約半分が京都で仕事ですので新染屋町寄席や文化芸術会館なども
時間が許せば行くこともありますが、たいがい時間が許してくれません。

雀喜さんの桃太郎はおとっつぁんがちょっと優しい感じのする
ほのぼのとした感じで演じておられたように記憶してます。
(兄弟作?の桃次郎も同じような雰囲気でした)

>ぴーまさん
正体というほど大層なものはありませんが
ここに書いた断片的な情報から割り出されたとしたら
それは寄席の客席が常連ばかりで新規客の少なさを物語ってますな。

そんなことが

もずさんへ
 落語を会社のスピーチに活かすなんて、凄いですね。
日常役に立つものっていう感覚を持っていなかったので、
びっくりしました。やっぱりもずさんは器用な人だと思います。
 「桃太郎」は、福笑さんのものが一番評判が良いみたいですね。
内容をよく知らないのですが、新作のジャンルに入らないのでしょうか?
いつだったか、崇徳院をネタ出しされていたのに、行かなかったことが
悔やまれます。
 そういえば、11月は自重解禁になるんでしょうか?(笑)。

名乗るほどの者ではござらん さんへ
 ぴーまさんが目撃したのは別人だと思っていたのですが、
京都でお仕事をされることもあると聞いて、吃驚しました。
お家が遠いのに大変ですね。
 雀喜さんは「桃太郎」もされるんですか。
桃太郎が苦手だから「桃次郎」という噺を作ったのかと
思っていたのですが、どうやら違うようですね。
優しそうなお父さんを演じる雀喜さんが目に浮かぶようです。
プロフィール

湖涼

Author:湖涼
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