べにてん

2013年7月25日(木)中崎町・イロリ村

桂 南天 「夢八」
桂 紅雀 「崇徳院」
~中入り~

アンケートフリートーク
①本格とは?
②最後の晩餐(ごはんのことです)
③我を忘れたこと

紅雀さんの崇徳院…(ToT)何年ぶりだろう
自分の体が、休火山から活火山に変わった感じがしました。



(2013年8月11日に感想を書いています)

この日は、会場で、後ろの方の席に着いたのですが、
前に、背の高い男性が座られたので、こそこそと、
前の席に移りました。(多分私の後ろの席の方は、
どこが、こっそりやねんと思っているはず^^;)


前から二列目で見る、南天さんの「夢八」は、
大迫力でした。近すぎて目がチカチカしました。
心の中で「迫力迫力!」と思っていたのですが、
いつの間にか、噺の世界に入っていました。
今、思い出せるのは、
高野豆腐の汁が肘手前まで伝ったものを、
南天さんが、ねぶっている場面です。
他は、えーと…
おにぎりを食べている場面(食べ物ばっかりや!)。
音を立てずに食べている時の方がリアルに感じました。Why?
この噺って、15禁くらいでしょうか。
小中学校とテレビでは出せないですよね。大人でよかった。
 サゲで、死人と手を繋いで失神している主人公を見たご隠居が笑うのですが、
(私だったら警察を呼ぶ)
よく考えたらけっこうシュールだなあと。でも笑わないと、
噺を終えることが出来なさそうです。
仔猫とか、猫の忠信とかも、そうだなあと思いました。


お次は、紅雀さん。
娘さんのマクラで、誰と結婚したいと尋ねると「パパ」と言うそうです。
(可愛すぎる)。しかし、保育所で、お気に入りの男の子が出来てしまい…。
というものでした。恋にまつわるマクラだったので、「まさか?」「そんな」と、
思っていたら、何と「崇徳院」。吃驚しました。
 見台が無かったので、サゲも無いだろうなという直感は当たりました。
(何故そういう勘の良さが、実生活において働かないのだろう)
今から、紅雀さんの「崇徳院」についてアレコレ書きますが、
噺を聴いている時は、国家のお宝だなと思っていました。
テキストの内容とか割とどうでも良くって、紅雀さんが「崇徳院」を話している
ことが奇跡に思えました。ただ、紅雀さんの「崇徳院」をメモしておかないと、
将来、内容が変遷した時に、私が困りますので、クールに書かせてもらいます。
紅雀さんも年を取ったら、ざこばさんのように鏡のサゲに回帰すると思うのですが、
これは私の願望です。
・全体的な噺の印象は、紅雀さんにおける「青菜」ポジションの噺だなあと思った。
中ネタのやや大きいもの。長大な大ネタにする気は無さそう。
・親旦那が、熊五郎に事情を説明しているところから始まる。
熊五郎が、家に入ってくる場面~「若旦那が死んだ」と勘違いする場面が無い。
生喬さんは、若旦那の場面を全部カットしていたが、紅雀さんはそこまでしなかった。
何となく、若旦那が死んだというくすぐりを回避するためだったのかなと思う。
しかし、親旦那の説明だけでは、若旦那が死にかけて家が騒動になっているという情景は、
何となく、想像しづらかった。(聴き慣れていないだけなのかも)。
・熊五郎のお調子者度が凄く高い。「青菜」の植木屋さんと同様、
噺の登場人物と紅雀さんの融合具合がとてもすばらしく感じた。
・若旦那は、以前女性っぽすぎると思ったが、今回はちゃんと男の人に見えた。
・熊五郎が「羊羹なんぼほど食べた?」とか脇道にそれると、
若旦那が「死のう」と言い出すところがツボ。「ほたらお前死ぬか?」というくすぐりを
上手く回避したように思えた。
・熊五郎と若旦那の掛け合いが絶妙。どこが一番良かったか聞かれたら、迷わずこの場面を挙げる。
フリーハンド率が高く、従来のテキストに縛られない感じがする。
「この顔がお嬢さんの顔に見える? はい、ビョーキです!」は健在だった。
・茶袱紗と言える熊五郎。
・親旦那が出てくると、噺が硬化した印象を受けた。
以前は、そう思わなかったが、今回はそう思った。
「うなぎを捨ててしまえ」「日本人じゃろ」という台詞あり。
くすぐりと言えるのか分からない。ただ「あさっては誠に日が良い」
という親旦那の台詞は、笑いたいと思った。
・枝雀さんの熊五郎は、おひつを、自宅に戻った際、玄関で下ろしている。
紅雀さんは、おひつを持ってお嬢さんを探しに行って、
中を空っぽにして親旦那の所へ帰ってきたので「飯だけ食うたんか」と怒られていた。
また、300円! と驚いた後に「おひつ下ろしていいですか」と尋ねていた。
アイデアが光っていると思う。
・雲を手で掴むような話、と言っていた。掴むの中に手偏がある。
以前南天さんが、雀喜さんに「天狗裁き」で「手」は要らないのではと指摘した話を思い出した。
ただ「掴む」と言った際に、掴む仕草を入れるのは好感が持てる。
・欲も徳も抜け果てて、と二回言った。本来は最終日のみに言う台詞。
・あと、おひつの大きさが一定でなかったのが気になった。
・2日目の夜、熊五郎が家に帰る前から、シリアスな雰囲気。
大概は、お上さんがしんみりした台詞を言ってからシリアスになる。
また「スカタン」ではなく「アホ」と罵っていたように思う。現代の夫婦っぽい。
・大通りで「せをはやみ」と言えず、路地に入る。
中々言い出せず、気孔のポーズをとる(笑)。
・おかずやはん! と呼び止められる。「せをはやみ~変な人と違うよ」、
は、何となくざこばさんっぽい。子供にたかられ、場所を移動して犬に吼えられる。
人より場所を思い出して床屋へ行く。
・きせるの場面は、もっとドキドキしたかった。
「心臓が悪いのに」という台詞あり。米朝さんや枝雀さんは言ってない気がする。
・坊主になった熊五郎と、坊主頭の紅雀さん。頭をなでる仕草が心憎い。
今しか出来ない。
・お嬢さん側の男が台詞の最後に「歌で心が通じ合えるっていいなあ」と笑顔で言う。
お嬢さんが死に掛けているのに、悠長に感じる。以前もあった台詞。
・お嬢さん側の男が、熊五郎の真似をして「艱難辛苦は…」と言った後、
熊五郎が「お前、まだどこにも行ってないやろ」と突っ込んでいた。爆笑。
・春の心地して。手首はクロス。サゲ無し。

テキストはどうでも良いと思えるくらい、紅雀さんの崇徳院は良かった。
たぶん、ワインとチーズくらい相性が良いと思う。


2011年4月のget's 待っツ亭の、
紅雀さんの「崇徳院」感想
。参考までに。

コメントの投稿

非公開コメント

ミラクル!

湖涼さん、こんばんは。
あの日、紅雀さんが崇徳院を話し始めた時には
めっちゃミラクル!と思いました。
湖涼さんのトキメキを想像したら、
アタシまでキュンキュンきましたぁ~w

とはいえ、新世界南天の会での南天さんの崇徳院も
キュンキュンに素敵でした^^w

こんばんは。

さきさんは、紅雀さんの「崇徳院」初めてでしたか?
確かにちょっと珍しいネタですよね。
続けて出しているところも、私は見たことがありません。

南天さんの「崇徳院」は、ばっちり決まっていたようですね。

早く紅雀さんの「崇徳院」感想を書けるように頑張ります(^-^)>
プロフィール

湖涼

Author:湖涼
ブログ管理人(湖涼)の連絡先
jaimo.koryou★gmail.com (★を@に変えて下さい)
@koryou_ツイッターです。
2つのアクセスランキングに参加しています。
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 落語へ
↑にほんブログ村

最新記事
最新コメント
リンク
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
カテゴリ
月別アーカイブ