桂 都んぼ 改メ 四代目 桂 米紫 襲名披露公演

2010年11月21日(日)

桂 佐ん吉 「運まわし」
桂 紅雀  「普請ほめ」
桂 こごろう「強情灸」
桂 塩鯛  「宿題」
~中入り~
口上
桂 雀々  「さくらんぼ」
桂 米紫  「堪忍袋」


苦い思い出になった落語会です(*_*)
下記は過去の日記から抜粋したもの。
2010/11/21 (Sun.) 22:55:51

 喉の風邪は気合で治りました(^^)。シロップは出る間もなく。でも、念のために持っていきました。割れているかどうかまだ確認していません(笑)>にこさんへ
 お風呂の中で思いついた感想を、少しずつ書いていこうと思います。


桂 佐ん吉さん「運まわし」
 マクラは文字に書き起こしたら面白いはずなのに、どうして笑いが思ったより起こらないのでしょうか。う~ん、やっぱり間合いなのかな。雑誌についている占いのコーナー、もっと聞いている人に「ああ、あれね」と想像させる時間を与えて欲しかったです。嘘でもいいから「いつも僕見てるんですよ」とか「ラッキーアイテムが気になって」とか。笑わせる台詞を言うのが早いんです。これは紅雀さんのマクラも同じ。もっとゆっくり慌てず喋って欲しい。この間動楽亭で聴いた、阪神戦を観戦するおじさんのマクラはすごく面白かったですよ。
 「運まわし」、実は冒頭がくせもの(などと偉そうに^^;)。男の人がわいわい集まって、「久しぶりに気の置けない仲間が集まった、呑もう」という話になるのですが、“久しぶりに友達が揃った”という描写が難しい。こんな嬉しいことは無い、と主人公は始めから興奮気味だし、これは聞き手にとってはかなりインパクトのある噺の始まり方。もっとガツンと始めて、ぐいっと話の世界に引き込んで欲しかったです。
 「母さんお肩をたたきましょ~♪」は初めて聞きましたが良かったです。あと一つくらい童謡を出しても良かったのでは(要望)。「金看板銀看板…」は、「言うで、見とけよ」と、「ため」というか見栄を切ってから言って欲しかった気もします。「ほお~」って感心する心の準備が欲しい。暗い表情の友達が出てきた時にはぐっと引き込まれました。周りの人も息を呑んだはず。「感電死」の歌は短くてインパクトがあって良いですね。


桂 紅雀さん「普請ほめ」
 マクラは国勢調査の話を。ネットでちょくちょく目にしますが、初めて聞きました。これも文字に書き起こせば面白いのに、どうして思ったほど笑いが起きないのか(くやしい)。笑いって頭の中に土台(情景)が組まれていないと生まれにくいんですよ。国勢調査員とのやり取りをもっと詳細に語って欲しかったです。(ドアを開けた所から)。
 「牛ほめ」から「普請ほめ」に話を短くしたのなら、その分、物語を丁寧に語ることができたはずです。ご隠居の家を褒める言葉をメモする場面から逐一ボケて欲しかった…。「何語で書きましょか?」で聞き手に挨拶のジャブ入れるんですよ。「うわ、こいつあほやな」と。「畳みは貧乏のぼろぼろで」とか、しつこいくらいボケて欲しかったです。せっかく「サツマイモとうずら豆」というボケが出たのに(号泣)。唐突にボケが入ったから、聞き手はぽかんとして、「さっき何言うたん?」みたいな反応でした…。
 手ぬぐいをメモ紙に見立てている訳ですが、たくさんメモしているのに、手ぬぐいが全く動きません。広げたり裏返したりしてもよいのでは。
 一番気になったのは、女の子を泣かしてしまう場面。容姿の事を口に出されて泣いてしまうのは、どれか一つでも心当たりがあったからなのでしょう。誰かを傷つけて得る笑いは紅雀さんに合っていない様な気がします。(でも、ここでけっこう笑い声が大きかったんですよね^^;)。成るべくなら人の容姿を笑いの種にしてほしくないのですが…上方落語メモの「牛ほめ」では、そこまできつい言い方をしていないようです。http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug154.htm


2010/11/27 (Sat.) 14:49:53

桂 こごろうさん「強情灸」
 マクラは大阪のおばちゃんネタを。こごろうさんのお母さんまで飛び出してきて、おおっと思いました。このマクラ、実はよそ行きのもので、普段の落語会では出さないように思います。初めて来る噺家さんにしてみれば、お客さんの掴み所を知るリトマス試験紙みたいなものなんでしょうか。そない猫かぶらんでもええんやで、こごろうさん!パチンコの話とか、ひろばさんの話(干支もの)とかしてほしかったなあなんて。米紫さんにまつわるマクラも聞いてみたかったような。
 「強情灸」の前半、やっぱりどこか笑いを抑えているような印象。思い切った感じがしません。中トリに渡す笑いのバトン(量)が気になるのでしょうか(勝手な想像)。噺に集中できず…。ところが、話の後半、強情な男の腕にすえたお灸に火が下りたところから、雰囲気が一変。こごろうさんが還って来た!(どこに行ってたんや)。笑わしてもらいました~。お灸すえよう協会が面白かったです。サゲは石川五右衛門のものではなかったのですが、私は五右衛門の方が好きかなあなんて思います。


桂 塩鯛「宿題」
 「私、実は韓国語が得意で…」とマクラを始めた塩鯛さん。「○○語が得意」と、それらしき言葉を言って、客席を暖めます。でもこれも、猫かぶったマクラかなあ、なんて思ったりして(^^;)。どこの土地行っても使えるネタでしょう。一体狭山の何を恐れているのでしょうか…。私はもっと噺家さんの本音が聞きたいです。
 「宿題」は桂三枝さんの新作落語。でも、銀瓶さんの「宿題」と、塩鯛さんのそれを聞き比べて、あまりに噺の雰囲気が違うので、驚きました。古典くらいの強みをもう備えているのではないかと。塩鯛さんは「さくらんぼ」の問題を解かずにサゲに行きました。少し話を短くされているようです。その分、部下のキャラクターが強烈。「汗だらだらかいて、ペットボトル持ってウロウロして、ここ(職場)は砂漠やあれんで」が爆笑。一方、銀瓶さんの方は、部下の外面的な描写は少なく、勉強しか出来ない(仕事がダメな)部下を主人公が徐々に見直していく、さらにエスカレートするという心の変化を織り込んでいます。さくらんぼの問題も解いていて、話はもう少し長かったような。実は、こちらの方が私の好みなんですね。これは好みの問題だと思いますが…。


中入り後、口上。
 左端から、紅雀さん、塩鯛さん、米紫さん、雀々さん、こごろうさん。紅雀さんの司会はいたって普通でした。
 塩鯛さん、米紫さんの通い弟子時代の回想を。8時半から修行が始まるのですが、8時27分に必ずチャイムがなる、遅刻を一度もしたことがないと、塩鯛さん。別に噺家せんでも生きていけるのちゃうか、と。ご自身は三回に一度は遅刻していたと仰っていましたが…。ざこば師匠…。兎に角、真面目な子でこれからも頑張ってもらいたいと口上を終えました。雀々さんは、先代の米紫さんの思い出話を。米朝師匠の二つ年下で、大柄で声が低く、もの凄く怖かったと。今回の米紫の襲名で、イメージが一新するなあと、ちょっと安心したような声で。こごろうさんは、米紫さんの芸を磨く思いの強さを褒めてました。劇団にも所属されているという米紫さん。これが一切お金にならず、赤字になるとかで。「それでも芸の道を進む彼は偉いな、と…そう思っていた時期が僕も前までありました。見たら劇団に可愛い子が沢山いると、もしや、この男はと(笑)」。こごろうさん、口上中、声を出せない米紫さんに最後、謝っていましたっけ(^^)。


2010/11/28 (Sun.) 22:34:34

桂 雀々さん「さくらんぼ(あたま山)」
 マクラで、この話はとっても不思議なストーリーであるという事を強調されてから本題へ。初めて聴くこのお話、雀々さんの語りに引き込まれつつ、時折「みなさん、ついて来てます?」という話し手の言葉に、ちょっと目が醒める思いがしました。前から三列目しか話が伝わらないという言葉にも心外な思い。雀々さん、もっと自信を持って(TOT)。爆笑噺でなくたって、雀々さんの話術の凄さは健在です。「鶴満寺」だって、そうでしたやん。間に入る言葉さえなければ普通に楽しめたのになあと思います。途中、お囃子が鳴り止まない事があり、そのハプニングも笑いに繋げていた所は流石やなあと思いました。ボーンって鳴る鐘の音は、お囃子さんが信用できなかったのか、指揮者の様に片手を振って合図を送ってましたっけ(笑)。


桂 米紫さん「堪忍袋」
 マクラは都んぼさん時代の代表的なものではないかと思います。鉄板もの。初めて聴く側としては興味津々です。駅のプラットホームで噺家仲間から大声で昆虫の名前を呼ばれて、というもの。大声の主は酔った歌之助さん。この人、マクラに出てくる度に笑わせてもらってます。
 「堪忍袋」、この話を作った人は天才やと思いました。そう思わせてくれる米紫さんも凄いのですが。夫婦喧嘩がメインとなっていて、夫の言い分、妻の言い分、どちらにも共感してしまう説得力があります。それを交互にどんどん畳み掛けてくる。もうこれはまいったなと思いました。もう少し、奥さんはヒステリックな感情を出す時間を控えて欲しかった気も。毒が強すぎて(汗)体力が削られてしまいました。だから針仕事(大人しくなった)場面でほっと一息。針を縫うしぐさに引き込まれてしまいました。髪にちょいちょいと針を遣る所が印象的で。堪忍袋にストレス発散の言葉を投げかける時、最後に米紫さんはパチンコに負けたくやしさをぶつけていました。それが凄く可笑しかったです。
 ちょっとだけ気になったのですが、夫婦喧嘩をしている間、沢山いる子ども達はどこに行っていたんでしょうね。

 今回の落語会は、楽屋で誰かが喧嘩したのかなと思うくらい、ちょっとぎくしゃくした会でした。米紫さんがどういう人なのかも、口上だけでなく、マクラなどで触れて欲しかった気がします。
 もずさんへ。コメントありがとうございます。今回は、紅雀さんが余り良くなかったので感想を書くのも辛かったです。もずさんやにこさんの言葉に励まされて最後まで書くことが出来ました。感想については毎回は期待しないでくださいね(汗)。紅雀さんの話が面白くないと、感想を書かない事もありますので…。

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