第8回 紅雀の

2013年5月10日(金) 鶴橋・雀のおやど

桂 弥太郎 「寿限無」 これがGUNLUKさんの書かれていた「聴いた事の無い」寿限無なのかと衝撃。新作っぽい匂いがする。どの師匠に教わったのか気になるくらい面白かったです。好きな人の名前を千回書いたら両思いになれる(このアイデアは雀喜さんっぽい。けど「商いは三代目で潰れると言うが」という言い回しが古っぽくて多分違う)
桂 紅雀  「ろくろ首」 紅雀さんの結婚ネタは15禁だと毎回思う。マクラは吉野ではなくUSJに行った話。どうして人はスリリングを求めるのかと仰っていたが、私は紅雀さんの落語をスリルとして味わっている。サゲ前で「どうやって待っているんや?」という不自然な台詞を削っていたため、心の中でガッツポーズした。
桂 阿か枝 「悋気の独楽」 以前見たときよりも濃くなっているように感じた。暗闇で定吉が「ギザギザついてたら50銭玉や」という台詞が無くなっていて、ちょっとがっかり。あれは阿か枝さんの口演ではなかったのだろうか。ゲストに相応しい力演で心から拍手したい。
桂 紅雀 「くやみ」 汗だくの熱演。紅雀さんの結婚ネタは(以下略)。ネタおろしとは思えないと、ぴーまさん。客席に大学生が四五人来ていて、花があった。その一人が「紅雀さんしか知らんし」という名言を言っていた。私もそんな時期がありました。「誰に稽古をつけてもらったのか」と終演後つぶやいている人がいて、心の中で「雀三郎さんじゃないのかなあ」と思った。確信は無いですが、以前「雀の学校」で見たことがあって。台詞が似てるかも。

ネタの中で妄想して引き笑いする紅雀さんが面白かったです。
凄く満足感のあった会でした。

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感想返しその2

「寿限無」ほんま面白い噺でした。やっぱ、吉弥さんじゃないでしょうか?
それと、弥太郎くん、まだまだ訛りは気になるけど
声の出し方といい、抑揚のつけ方といい、師匠の面影がそこかしこに見えて、成長ぶりに驚いた。

「ろくろ首」私が好きなのは「医学的見地から興味がある」ってとこ。
ああいうセリフは、紅雀さんならではですね。
逆に欲しかったのは、他の誰かがお嬢さんと一緒に歩いてると後悔するかもと迷うとこ。
サゲ方は、本当自然で良かった。あれ、正解だと思います。

「悋気の独楽」ただ、ひたすら、先代文枝というよりうちら世代にとっては小文枝の面影がよぎりまくってました。
特に、女性の表現に師匠の面影が鮮明に出ていた。
これって、褒め言葉になるんでしょうか?褒めてるつもりなんですが。

「くやみ」これ、絶対以前に聴いたことある!って錯覚するぐらいの上出来。
紅雀のためのネタではないかと思うぐらい。
これから、また、どんな進化をしていくのか?十八番になりそうな予感。

二夜連続お疲れ様でした。
そして、娑婆へ復帰おめでとうございます。
また、みんなで遊びましょ。

寿限無は露の眞さんと全く同じパターン。眞さんは九雀さんの指導を受けていたと聞いているので、この寿限無も九雀さん作かなと推測しています。
紅雀さんのくやみも、風呂の場面で、ちょっとHな表現があるのなら、雀三郎師直伝かなと推測します。
あくまでも推理なので、本人に聞かないとはっきりはしませんが・・・。

ぴーまさんへ

「寿限無」 魚屋さんが出てきて「和尚さん、いてはりますかいな」って始まった時は、耳が慣れてなくて「お嬢さん、いてはりますかいな」って聞こえて、和尚さんが和尚さんであることに気付いたのが、だいぶ後のほうでした(笑)。師匠である吉弥さんは新作を手がける方ですし、その線もあったかと思いましたが、もずさんのコメントを見ると、どうやら違うようですね。弥太郎さんの訛りは、全く気になりません(私は耳がおかしいのでしょうか…)。
 「ろくろ首」 医学的見地から~という言い方は、確かに紅雀さんらしいですね。ぴーまさんのお陰で、感想に書き漏らしたことを思い出しました。首の骨が増えるのか、骨が伸びるのか、皮が伸びるのか…? は、初めて聴きました。二人連れ添って歩いている姿を見て~という部分が無かったのは、こちらが入ってきた所為なんでしょうか?
 「悋気の独楽」は、ごりょんさんが、お竹どんに襟やかんざしを渡す時が、以前は急に表情が変わったように見えて不自然に感じたのですが、今回は、逆手に取ったのかくすぐりっぽくなっていて吃驚しました。同じテキストでもやり方によって不自然な部分を解消できるんですね。それにしてもギザギザの50銭玉の謎は深まるばかりです。
 「くやみ」は、ネタおろしとは思えないと言われてはっとしました。紅雀さん、ネタおろしのクオリティがめちゃ高いんです。慣れてて気付きませんでした。初めが良すぎるので二回三回目はクオリティが落ちます(苦笑)。再び上昇するのはかなり回数を重ねた後。ネタおろしが普通で、回を重ねるうちに良くなったのは「天狗刺し」「厩火事」だったかな。又兵衛のお上さんの顔が面白く思えない時は余程体調が悪い時って云うくだりは、雀三郎さんの「くやみ」に入ってなかった気がするのですが…どうなんでしょう? それはそうと、カレーうどんのお店、教えてくれて有難うございました。^^ 


もずさんへ
 GUNLUKさんでも知らないことをお知りだとは恐れ入りました。眞さんと一緒の型なんですね。将来、この型が滅びたらどうしようかと思いましたが、杞憂でした。それにしても九雀さんから教わったらしいというのは、驚きです。でも、雀喜さんよりは年上の噺家さんだろうなという勘は当たりましたね。新作らしい大胆な工夫が入っているのも、「商いは三代目で潰れると言うが」という言い回しも、古典にお詳しい九雀さんらしいかなあと思います。今度、弥太郎さんを見かけたときは、寿限無を教わったのはどの師匠なのか、聞いてみたいと思います。何だか楽しみ!
 「くやみ」、お風呂でHな場面って、他の噺家さんはしないんですか? 石鹸を背中につけて二人が背中合わせになって互い違いに上下に擦りあうという所ですね。枝雀さんの「くやみ」にこの場面がないのなら、雀三郎さんから教わった線が濃くなるということでしょうか。図書館に行ってまた調べてみます(^^)> それから歌之助さんの崇徳院を見たというメール、有難うございました。どの辺に感銘を受けたのか、また教えていただければ幸いです。この間、歌之助さんの崇徳院を見たばかりなので、まだ記憶が残っているように思うので。

追記:上方落語メモの「寿限無」、弥太郎さんの話してたものと同じです!
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakugo76.htm
口演は九雀さん、1997年のもの。流石、もずさん。こうなると、まん我さんの「寿限無」がどうだったのか気になりますね。聴いたのはかなり前だったので…。

「寿限無」と「くやみ」のおたく的考察

湖涼さんのもずさんへのコメントを読んでて思ったんですが
上方落語メモの九雀さんの「寿限無」でも今日の弥太郎さんの「寿限無」でも
寿限無の名前の読み方で特徴的な点が共通しています。

ひとつは、「ヤブラコウジ、ヤブコウジ」
子供の頃から暗唱していたこの部分は「ヤブラコウジ、ブラコウジ」だったはず。
結局どっちでもいいようですが、「ヤブコウジ」というのは少数派だと思います。

もうひとつは、「ゴコウノスリキレン」と言っているところ。
確かにこの言葉の意味からすれば、「擦り切れ」ではなく「擦り切れない」が正しいので
「擦り切れない」⇒「擦り切れず」⇒「擦り切れん」が正しいのでしょうが
普通は「ゴコウノスリキレ」と「ン」は言わないと思います。
ここまではっきり「ン」の音を聞くのも初めてでした。
九雀さんの速記も「スリキレン」とはっきり「ン」が付いています。

これはまぎれもなく、九雀さんの寿限無ですね。
ただ、この寿限無が、枝雀さんから来たのかどうかはわかりませんが。

ちなみに、「くやみ」の行水の場面
何回も見聞きした覚えがありますが、誰かは覚えてません。
さっそく、枝雀落語大全で確認すると
ありました。お乳くすぐるのも、背中合わせも、去年の夏、タライの底四つ抜きましてん!も。

やっぱり枝雀やったんや!と納得しつつ念の為に、米朝全集を見たら、載ってました。
結局、米朝全集にこの話の要素は全部入ってたんです。
ひと夏で底を抜いたタライは三つになってましたけどね(笑)

ちなみのちなみに、この噺を通しでやると「胡椒のくやみ」というそうです。
ちゃんとサゲをつけようとすれば
はじめに「悔みを言おうとしてもすぐ吹き出してしまう」笑い上戸の男を出して
胡椒を舐めながらやったら神妙な顔になると教えてもらうところが要るそうです。
そして、今のくやみの内容になって、最後に胡椒を舐める男が登場してサゲになるとのこと。

一回、その「胡椒のくやみ」聴いてみたいもんです。

崇徳院とくやみ

歌之助の崇徳院は、古い型を忠実に演じているものの、なんとも言えない現在感覚あり。熊五郎の必死でフラフラの描写がよかった。

くやみのタライの話しは、昭和42年の先代文我(当時我太呂)のくやみでも出ていた。
雀三郎師のは、単純な背中同士のじゃなく、さらに・・・。
ネタばれになるので、この辺で勘弁。

ぴーまさんへ

 私も「藪~」のところで「あれ?」って思いました。
でも、まさか他の人と言い方が違うなんて、
思いもしなかったですね。流石に、「スリキレン」の「ン」の
発音がはっきりしているまでは気付きませんでしたが。^^;
 九雀さんの寿限無は、一味も二味も違うということが、
はっきりしました。とっても新作の匂いがするのですが、
九雀さんが練り直したのでしょうか? 聴いていてワクワクしました。
 「くやみ」のあのエロティックな場面は、
米朝さんも喋ってたんですね(吃驚!!)。
お乳の辺りは本当に紅雀さんが作ったものかと(笑)。
しっくりき過ぎです…!
 「胡椒のくやみ」というのは、初めて知りました。
「向う付け」は「くやみ」の続編と言われているそうですが、
「くやみ」にもちゃんとサゲがあったんですね。
文我さんだったらもしかして…^m^

もずさんへ

歌之助さんの崇徳院の感想、私と一緒で驚きました。
古典テキストを保持しつつも、臨場感があってとっても良かったです。^^

「くやみ」の例の場面、
先代の文我さんが襲名する前から、あったとは!
でも、米朝さんの「崇徳院」も、かなり早い段階で、
先代の文我さんに引き継がれていますし、
それを考えれば、不思議じゃないかもしれませんね。
 雀三郎さんの「くやみ」は背中合わせの他に何かあったんですか?
学校寄席では絶対できないネタですね(笑)。
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