モーレツ落語会(初日)

2013年2月18日(月)天満橋

桂 まん我 「寄合酒」・・・噺の中にモーレツメンバーが出てきて!
桂 南天  「おごろもち盗人」・・・両手が使えなくなった!
桂 雀五郎 「厄払い」・・・後半から伸びた感じ。定吉が布団のサゲ
桂 雀喜  「天狗裁き」・・・夢の話を聞きたがる人の表情が良かった
~中入り~
桂 紅雀  「劇画動物園」・・・娑婆から出てきた人が…!再び!!
桂 ひろば 「禁酒番屋」・・・侍がダジャレを言う。特に「油」が好き


最近、紅雀さんが面白すぎて怖いです。



開口一番は、まん我さん!
何と贅沢なトップバッターでしょうか。
しかもネタの内容が、
モーレツ落語会スペシャルバージョンです。
モーレツメンバーを皆、噺の中に出してしまおうという、
もの凄い試みを。それが見事に当たりました。
 「寄合酒」は、お料理が出来ない若い?男の子たちが
自分たちで肴をこしらえよう、という噺です。
料理の指揮を取るのは、年長者の南天さん。
鯛の料理を作ろうとしていたのは、紅雀さん。
犬に鯛の身をあげるタイミングが早くて(笑)。
動物好き&おっちょこちょいな感じがよく出てました。
あと、「南天兄さんに喜んでもらおうと思って」という
台詞も。仕草も、シャキシャキきょどきょどして、とてもそれらしかったです。
 火を熾(おこ)そうとしていたのは、雀五郎さん。
南天兄さんに突っ込まれても、「あ、はい」って感じで、
うなずくだけ。凄く凄く似ていて、お客さん大受けでした。
 雀五郎さんを見て笑っているのは、ひろばさんで、
これも、のんびりマイペースなひろばさんらしかったです。
 それから雀喜さんは、鰹節でダシ汁を作る係り。
こちらも、そっくりだなあと思いました。
失敗した料理を、「新作(料理)で…」と誤魔化すところが、
ほんと可笑しかったです。
 普段は、こういうパロディをされないらしい、まん我さん。
新境地を見た思いがしました。


お次は、南天さん。
モーレツの会を仕切るお人です。
「まん我君を呼んだのは、間違いでした」と言って、
お客さんを笑わせます。
「まさか開口一番から、あんなことするとは…」(だったかな?)。
お客さんの浮ついた空気を変えないといけません。
 ネタは「おごろもち盗人」。
算盤の音がとても綺麗です。
 奥さんの事を「われ」と、呼びかけたり、語尾に「~だ」と付けたり、
これは若手の噺家さんでも、そのまま引き継がれています。
とても古い上方弁なので、何となく米朝一門の匂いがしないのですが、
笑福亭から来たネタなのでしょうか?
 つかまった右手が「ぬくい」と(笑)。ここで、何となく、
いつも救われたなあと思います。何だかんだ言って泥棒噺ですので、
温かな部分が欲しいものです。
 驚いたのは、何と「両手」とも、つかまってしまうという設定。
確かに、いつもの噺だと片手しかつかまっていないので、
もう片方の手で、何とかできそうです。両手は完全にロックされた状態。
 南天さんって、いつも上方落語の最先端を行っている人のように
思います。この人はきっと落語の歴史を変えるでしょう。(大風呂敷)
※メモ
雀五郎さんが「桜の宮」を南天さんの型でしなかったことに、
ちょっとした落ちこみを感じています。型を継ぐ人が切実に欲しい。


お次は、雀五郎さん。
マクラは、相変わらず短い感じ(笑)。
長めのマクラは一度だけ聞いたかな。友達は、長いマクラ持ってるんだねって
驚いていました。他にもきっとある予感。
「厄払い」は、吉弥さんのものを一度だけ聴いた事があります。
(あれ? 米二さんのも聴いた? )
前半は「仕込み」部分ということもあって、ちょっと退屈ぎみでした(失礼千万)。
「狸賽」もそうだけど、演者の底力が問われるところです。
噺の後半は、多分、主人公が、同業者とばったり会うところ辺りから、
好きになってきました。え~かげんな性格をした主人公が憎めないのです。
根性の据わったところは、雀五郎さんとオーバーラップ(笑)。
 サゲ前は、うろ覚えですが、定吉が布団を広げました。
サゲはど忘れ…(汗)。吉弥さんは、「ふるは千年、あめは万年」と、
言っていた様に思います。雀五郎さんのサゲの方が何となく古そう。
布団を広げる情景を思い浮かべるのは楽しいものですね。


お次は、中入り前のトリの雀喜さん。
マクラは夢の噺について。小便系の小咄は無かったように思います。
けっこう「天狗裁き」に付き物なので。
夢は心の底の願望を表すのだそうです。中国故事の時も思いましたが、
なんだか学校の先生っぽい(笑)。ええ加減なことを言うイメージがありません。
 このネタを初めて見たのは、気楽堂の「三色だんごの会」でした。
雀喜さんの天狗裁きが、私の中の基準ネタになっています。
雀喜さんより●●だなあ、とかそんな感じ。
 夢の話を「聞きたい! 」と言う、人たちの表情がとてもよく
現れているなあと思いました。好奇心満点というか(笑)。
大家さんでも、その一言だけは、顔がふわっと緩むんですね。
中々見ごたえがありました。言葉とは裏腹に聞きたそうなそぶりを見せる…
というやり方は、今回は、そんなに見つけることが出来ませんでした。
三色だんごの会だけだったのか、私の記憶違いなのか(汗)。
 天狗の声が、ここぞという時に高くなるのは、
必殺技ですね。雀喜さんの他に見たことがあるのは、
吉の丞さんの「犬の目」くらいです。
※メモ
馬生さんの「天狗裁き」、テキストが上方とけっこう違う。
台詞は単調だけど、自然に聞こえて、
これは夢の話だなっていう感じがしない。上方はもったいぶって、
「で、どんな夢見たん? 」と聞くが(そこが夢の話っぽい)、
東京は、割りと早いうちに聞き出そうとする。サゲは男の「夢か」。


中入り後は、紅雀さん。
マクラは、去年、モーレツの会のマクラで話した、
老人ホームでの出来事のその後を。二度あることは三度ある…、
ということで、次回は、雀五郎さんを連れて行かないことに。
(雀五郎さんが不出来なことをした訳ではなく、単なるジンクスです)
 劇画動物園は、正直言って、始めは見に行く気が起きませんでした。
劇画シリーズは「子ほめバージョン」(もう一つ何か見ている気がするのですが)
を見て、これはアイデアネタだなあと、すっぱり割り切れちゃったので、
探究心が起こらなかったのです。今回、見に行ったのは、
虎の動きをする紅雀さんを見るためでした(笑)。
 劇画シリーズは、漫画の劇画タッチのものをイメージしてもらえたら、
と言っていた気がします。
 冒頭から持ってかれたなあと思ったのは、このシリーズの主人公が、
皆、同一人物っぽいことを匂わせる台詞が入ったからです。
色んな職業にチャレンジしてるというような。子ほめ、道具屋、みかん屋、
と言ってたけど、子ほめしか記憶がありません。^^;
今度は動物園へ。ところがこの主人公には衝撃の過去が…!
 虎の毛皮を着てウロウロするのは一緒ですが、
それを見つめる子どもの反応が違います。衝撃の過去とリンクする台詞が。
 虎とライオンの一騎打ちも、元の噺とはだいぶ違う展開に。
サゲは、翌々日友達に聞くまで、何の言葉とかかっているのか、分かりませんでした。
“猛虎”とかかっているそうです。サゲはぴんと来なかったけど、
すっごく面白かったです。


トリは、ひろばさん。
マクラは、私が思っていた以上にお酒が好きそうな口ぶり。
西成へ呑みに行くとか(何でもとっても安いらしい)。
 侍の口調と町人の口調の対比が面白い、この噺、
大好きなネタの一つです。一門によってそんなに型が違うように
思っていないのですが、実際はどうなんでしょうね。
(ちなみに、馬生さんの禁酒番屋は、上方の影響が強いらしい。
ということは、東京の禁酒番屋は上方と違う型・・・?)
 松本の旦さんの呑みっぷり、マクラを聞いたせいか、
とても美味しそう。
 お酒をこっそり持って行く役は、定吉までは一緒ですが、
あとの二人も丁稚さんと言っていたような?
確かに、子どもが思いついても良さそうなアイデアですね。
紅雀さんは、定吉(丁稚)→大人の男?(手代っぽい?)→職人っぽい男
多分、こんな感じ。それとも三人とも丁稚さんなんかなあ。
 酔っ払う侍は、酔いが浅い内からご機嫌で、
ダジャレをちょいちょい挟んできます。これは、ひろばさんの
アイデアなのでしょうか。「油」のダジャレが面白かったなあ。
この噺、意外と侍の台詞が少ないと思います。ダジャレを挟むと、
他の台詞が圧迫されるので、もう少し台詞が増えないかなあ、
なんて思います。もっとダジャレが自然に挟まっているように
感じるかも。


モーレツ落語会、たっぷり楽しめました。^O^

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また出た名言

今回から簡潔な説明がついていますな。
まるで、私のレポを見ているようで、わかりやすいです。(なんでやねん)
「この会は3日で1セットやで!」と言うにこさまの名言が出るほどの素晴らしい会に参加出来ず、私は指を咥えてレポを見ています。
(=*・ェ・=)从(=・ェ・*=)♪

最近、紅雀さんが面白すぎて怖いです。

あぁっ!やっぱり劇画動物園おもろかったんや!
あんまり...って言ってたのにぃ!

水曜日には、同じ感想が言えるように...
必ず行きまっせえ☆彡

もずさん&ピーマさんへ

にこさんの名言は、ほんまでした。
前は2日しか参加していなかったので…大後悔(><)
 田辺寄席のチケット、今日届きました。
やらなあかんことあるのに(笑)。友達誘ってみます。

劇画動物園、想像以上の面白さでした。
どうも劇画シリーズは主人公が同一人物っぽいです。
(これからどうなるのか分かりませんが)
三日目、お待ちしてます!

皮肉なコトに

先週ゎ投稿文を繊細して頑張ったのにスルー同然な扱いにガックリ(泣)
な~んも考えずにコーナーのギリギリに適当に大ざっぱに送った今日のメールがめちゃくちゃ取り上げられたパチパチ
内容を即尻たい人ゎ3万円振り込んで下さい(笑)
録音されてるのを聴かれるのであれば30円にしときます(笑)

皆さんも遠慮なくドンドン投稿して下されし

アドレスゎ
『kon@mbs1179.com』
コーナー名ゎ
『紅雀の褒め殺し~』
ですよ
今日作っちゃいましたからあとを繋いで下さい

よろしくデス

親父ママさんへ

ついに取り上げられましたか!
ほんと良かったですね。^^
先週は何だったんでしょう。

私も投稿したいです(><)
ぜひ、後に続かせてください。

紅雀さん、ラジオの仕事の後でモーレツの会だったんだ!
ほんとほんとお疲れさまです。

投稿内容です

紅雀さんを褒め殺しのコーナー

紅雀さんを褒め殺しするも良し
紅雀さんを褒め称えて親目線で育てるも良し
とします
今週の一言メモ
とあるサイト内でこんな意見が飛び交ってます
「最近の紅雀さん弾けてるよね」
「最近の紅雀さん一段と面白くなったよね」と

褒められて伸びるタイプの紅雀さんのようですね
次ゎ3/3の動楽亭にお邪魔しま~す

ラジオネーム:
性別不明の親父ママ

みんなで番組宛てにメールしませんか
kon@mbs1179.com

因みに
弾けてるよね
とか
一段と面白くなったよね…ゎ湖涼さんのコメントを引用して大袈裟に誇張した表現です

勝手なコトをしてすみませんm(_ _)m
(お詫びします)

親父ママさんへ2

投稿内容、教えてくれて有難うございます!
「とあるサイトで…」
とあったので、紅雀さんを褒めてくれるサイトは
何処にあるのかと、一瞬血眼になりました。

紅雀さんは褒めても図に乗らないタイプなので(多分)
思う存分、たっぷりと褒めてあげて下さい。
私はいつもダメ出し入りの手紙を送ってしまうので(酷い)、
どなたか褒めて相殺して欲しいです。

夜具、払いましょ

「厄払い」というネタ、今でも既に意味がわからなくなってきてますが
古い大阪の情緒を残す落語として、これからも残ってもらいたいネタです。
サゲですが、最後に定吉が『夜具、払いましょ』です。
大ボケの厄払いが帰ったあとに雨が降ってきて
これはゲンがええのか悪いのかと心配する旦那さん。
奉公人が厄払いの文句になぞらえてそれぞれめでたいことを言っていきます。
『雨が降るのはめでたい。降る(鶴)は千年、雨(亀)は万年』と番頭さん。
『裏閉めたる(浦島太郎)は三千歳』『方々鎖す(東方朔)は九千歳』
『身震いの権助(三浦の大介)百六つ』と続きます。
次にお清どんが『かかる目出度き折からに、いかなる悪魔が来ようとも
この清(厄払い)がひっ捕らえ、しゅすの帯(西の海)へさらり』と続け
最後に定吉が布団を振り回して『夜具(厄)、払いましょ』です。
物語の大半が、間抜けな素人厄払いの話として展開しますが
この噺の根幹は、厄払いが帰ったあとのこのやりとりにあると思います。
現代人が考える以上に、昔の人はゲンを担いだのですね。
最後にめでたいことを並べて、新年を祝う趣向がホッコリしませんか。
様式美ですね。

ピーマさんへ

ピーマさん、「厄払い」の長い方のサゲ、
教えていただき、有難うございます。
こんなにゲンを担いだ言葉を並べていたんですね。
聞いている内は、何だか面白そうな言葉を並べているなあと
思いましたが、これは予習が必要かも~。
 でも、本当にノリの良い奉公人たちばかりですね。^^

昔は「ふるは千年、あめは万年」で切っていた噺を、
お客さんを楽しませるために、長くしたサゲのように思います。
本当に地口(ダジャレ)のオンパレードで、微笑ましいです。
プロフィール

湖涼

Author:湖涼
ブログ管理人(湖涼)の連絡先
jaimo.koryou★gmail.com (★を@に変えて下さい)
@koryou_ツイッターです。
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