べにてん

2012年1月24日(木)中崎町・イロリ村

桂 紅雀 「餅屋問答」
桂 南天 「壺算」

アンケートを元にしたフリートーク
①めちゃめちゃツイてるなあと思ったこと
②あなたの冒険譚
③○○してめちゃ怒られました

紅雀さんの雲水が格好よかったです。
南天さんはマクラも落語もイケイケでした。
お手伝いに来ていた福丸さん効果かな。



この日は、職場にほど近い堺東駅前の「cafe note」で
晩御飯を頂きました。いつもは「グラン」というお店で取っていたのですが、
職場の人に教えてもらったので。
味もお店の雰囲気もお値段も良かったけど、他のお客さんが、
専門学校の若くておしゃれな女の子が多いのです(><)。
グランは、マダムが多くて落ち着いた感じだったのですが、
お値段はグランより安く、迷うところです。
(何てお気楽な悩み…)


お腹いっぱいになった後は、
高島屋で父の誕生日プレゼントを買いました。
母と打ち合わせをしていなかったので、
なんと、プレゼントの内容が被ってしまい、
父の手元には、今、5枚ものハンカチが。^^;

私の誕生日には、馬生のCD&DVDボックス(2万円)が
欲しいと、母に言ったら、
「ど厚かましい…。友達なら許されへんで」
と、却下されました。


ぎりぎりの時間になって、中崎町のイロリ村へ駆け込むと、
トンネルを抜けた先で、私服姿の南天さんが立っていました。
め、珍しい…?!
どきまぎして、挨拶ができたような、口ごもったような。
(こんばんはと言おうとしたけれど、こんにちは、と
言われた気がします。噺家さんならでは?)


受付には、雀五郎さんとそうばさんが居た気がしたのですが、
そうばさんではなくて、どうも福丸さんだったようです。
慌てていて顔が見れませんでした。^^;


お客さんの数は、12月よりも少なめでした。
後ろの席に座ろうと思ったのですが、エアコンの温風が暑くて、
前の席に避難しました。


はじめに登場したのは、紅雀さん。
ちょっぴり久しぶり…と思ったのは、こんなに近い席で見るのは、
ということです。う~ん、やっぱりお若いですね。
 マクラは、スペインのサッカーをTVで見ていて、
休憩の合間に外で一服したら、朝焼けが綺麗だったという話を。
渡り鳥の群れには何羽いるのか数えたそうです。(すごい)。
鳥類学者みたい。野鳥の会か。鳥の話よりも、紅雀さんが家で煙草を吸えない
ということを聞けたのが嬉しかったです。良かった、ホタル族で…。
 ネタは「餅屋問答」。ずっと前、get's 待っツの会で聞いたことが
ありまして、その時は、余り良い思い出として残っていません。
この日は、その時よりも、ずっと面白く思えました。
ピーマさんがツイッターで、「なかなか笑いが起こらず…」と、
書いてはったのですが、こんなものじゃないのかなと(笑)。
米紫さんの「餅屋問答」と比べると、私としても笑いの量が違うなあと
思うのですが、紅雀さんは前座ネタの長さで、米紫さんは、
二つ目のネタ…だと思っていましたが、今度めいぷるでトリネタとして
出すみたいですね。
 今回は、おやっさんの表情が良く見えて良かったです。
お坊さん(雲水)も格好よかったなあ。
辰は、やっぱり米紫さんの方がプータロウ臭が凄いと思います。
紅雀さん、意外と無職の役が苦手なのでしょうか。
喜六もアホだけど、どうも働いているっぽいし。「道具屋」は無職というか、
就職浪人っぽい?
 そうそう、今回の紅雀さんの雲水、
格好良いだけじゃなくて、個人的にやった!っていう設定が飛び出しました。
この雲水、他の噺家さんでは、
実は●●坊主で…と話の終盤に正体が明かされます。
個人的には、この設定がショックで。
だって雲水、めちゃ格好良いんですよ。そうばさんも米紫さんもそうでした。
でも、もぐりの人だったっていうのは、うーん、これも職業差別なのかな。
 紅雀さんの「餅屋問答」では、
●●坊主か、それとも本物の雲水なのか、
含みを持たせるテキストで、お客さんの想像に委ねるものでした。
私は、●●坊主だと思ったのは、おやっさんの勘違いで、
本物の雲水だと思いたい。格好良いから…。
 ちょっとヒヤッとする台詞も飛び出しましたが、
個人的には、前回よりもずっとパワーアップしている気がして、
良かったなあと思いました。


お次は、南天さん。
マクラで、福丸さんがお手伝いに来ている、ということを。
電話で「南天師匠!」と言われて嬉しかったとか。
(南天さんでさえ、師匠と呼ばれることが珍しいのかと、
内心吃驚)
お手伝いに来ているのは、ひろばさん、雀五郎さん、そうばさんが
多いと思います。他の一門の若手から「勉強に、是非」、
そう言われると辛い、勉強できる会じゃないので…と(笑)。
 でも、落語会らしくない所は凄く参考になるんじゃないのかなあ、
なんて。フリートーク有りの会が増えた(と思う)のも、
べにてんが一役かっているのでは、なんて思っています。
 で、この福丸さんがお手伝いに来たという話に絡んだマクラが
面白くて。芸人は、見栄っ張りだと。ほんまは、ゆるゆるやのに、
他の人の目を気にして、つい見栄を張ってしまう…。
喫茶店でちょっと気取ってしまった話とか、同期の噺家さんとの、
スケジュールの埋まり具合の水面下の攻防とか、聴いていて、
ほんと楽しかったです。
 ネタは「壺算」。この噺に入る前、南天さんが、
お客さんに、「壺算」と「貧乏神」と「風邪うどん」、
どれが良いですか? と拍手の量でネタを決めました。
 私は「風邪うどん」だったのですが、このネタをする理由が、
寒い季節なので…、というもの。「壺算」は、もうすぐTVの生放送があり、
そこで話すネタなので、時間を計りたいという理由。
25分に収めないといけないのだそうです。「貧乏神」は、最近話していて、
調子の良い(お客さんの反応が良い)ネタだからと仰っていました。
 ネタのあては外れましたが、去年12月のBチームの会で、
「これは凄い!」と思ったネタなので、もう一度聴いて、どこが凄いのか
探ってみるのも良いかなあと思いました。
 と、思いましたが、他の人の壺算を大して聴いた事が無いので、
比べるのが難しかったです。南天さんの工夫がいっぱいつまってそうだなあ
ということは、何となく分かるのですが。番頭さんと徳さんの、
軽妙なやりとりが、他の噺家さんには無いところなのでしょうか?
・水壺を割ったくだりが、大黒さんの像が落ちてきて云々ではなく、
引越しの最中に割れたと、そこは噺が短くなるようにしていた?
・主人公の奥さんは、おしゃべり。徳さんの奥さんは、もっとおしゃべり。
という設定ではなく、徳さんの奥さんは出てこない。主人公の奥さんの
おしゃべり具合が、噺が進むにつれて増して行くというやり方で、
そこの膨らまし具合が、面白いと思います。
・あそこまで大きな算盤は、南天さんしか出さない??
・終盤、番頭が混乱して、壺を売るのを諦めた原因が、
「かんてき」っぽい。ここは、Bチームの時より、
「かんてき」と言う回数が増えた気がしました。何となく、
その日たまたまの、外的な要因で、オチが来るよりも、
番頭の性格(内面)が原因でオチが来る方が好きです。
最後のひと押しに出すアイテムには違いないと思うのですが。
 でも、繁昌亭の舞台で見るのと、べにてんの会場で見る「壺算」は、
テキストは殆ど変わらないのに、ふわっと軽く楽しい感じがあり、
また違った印象のネタになっていました。
(あくまで個人の感想です)。


中入り後のフリートークは、
①めちゃくちゃツイてるなあと思ったこと
日清か何かの景品で、マッサージ機を当てた人がいました。
でも、宝くじを当てた人までは居なかったです。
けっこう、「ツイてる」なと思う、ハードルが低い…と、
南天さん(だったかな)、苦笑い。
②あなたの冒険譚
小さい頃の出来事を書く人が多かった気がします。
山に行く人も意外と多かったような(笑)。
③○○をしてめちゃ怒られたこと
これも、小さい頃の出来事を書く人が多かったかな。
一人、会社の失敗談を書かれていた人が居て、ニアミスで
ひどく怒られるなんて、やっぱり社会って厳しいものなんだなあ
と思いました。

フリートークの中で、印象的だったのは、
紅雀さんが「欲望の器が大きくて、ちょっとやそっとでは、
満足できない」と、そういうような事を言ってました。
南天さんは、以前は小さなことで幸せを感じることが
大事だと思っていけれど、芸人は、それだとダメだと。
マクラで面白いことを言えない。どんな小さなことでも満足
していたら、お客さんの共感や興味、笑いを誘えないから…と。
だから、「大きい器」と「小さな器」、両方無いとアカンと、
言っていました。これは、ちょっとした幸福論ですね。
 何かを不満に思って、それを打ち破る気持ちが無いと、
出世できません。でも、そればっかりだとストレスが溜まるので、
多くの日常の中では「小さな器」も必要なのでしょう。
 まあ、器を適所で使い分けられる人は、
ごく一握りだと思います。こういうのを目指したら、
気が楽になるのでは…という話なのかも。
 紅雀さんも、朝焼けや渡り鳥に感動する力を持っているのだから、
幸福の小さな器は、十分持っていると思います。
 あとは、体罰の話について。
あってはいけないものだけど、いじめと同じで、
潜在的に「あるもの」と前提した上で、防止策を講じなければいけないと、
なんだか、そういうようなことを言っていた気がします。
今は、教師に全ての責任を負わせすぎで、彼らも一人の人間なのだから、
何もかも完璧を求めては可哀想だと。南天さんは、責任を放棄したら良いと。
チームが勝っても「この子らが頑張ったから勝ったんです、自分は何もしてません」。
チームが負けても「こいつらがアホやから負けたんです、自分は何もしてません」と(笑)。
などと、重たい話なので、その場ではやや茶化して言ってましたが、
 密室にならないよう、色んな立場の人間(カウンセラーや地域の人たちなど)が、
複数の目で子どもたちを見守るのがいいんじゃないのかなあ、
なんて、そんなことを考えてしまいました。


今回は真面目なお話が、いつもより一つ二つ多かったかな。
来月は全部ゆるゆるかも(笑)。



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