めいぷるごにんばやし

2012年1月16日(水) 箕面・メイプルホール

桂 米紫  「動物園」
桂 まん我 「たいこ腹」
桂 吉弥  「昆陽の池」
~中入り~
桂 ひろば 「さからいよし」くまざわあかね作
桂 紅雀  「寝床」

三味線:はやしや律子

とっても良い会でした。^O^
私の中では、この日が初笑いっぽい。
紅雀さんのマクラも「寝床」ももう一度聴きたいです。



この日は、一日休をもらって、
午前は子宮ガン検診に行き、午後は落語で…
という予定だったのですが、水曜日は病院の定休日だということを
すっかり失念しておりまして、結局、検診は別の日に受け、
一日フリーで午後から落語会に行きました。
(何てお気楽な人生…)
(検診も無料クーポン券@自治体)


夕方に、にこさんと待ち合わせして、
早めの夕飯をパスタ屋さんで取りました。
メイプルホールに近い「RYURYU」というお店です。
雰囲気が良かった…まったり過ごすことができました。^^


さんざん喋り倒してから、今度は聴く側へ。
メイプルホールへ向かいます。
お店を出ると、すっかり日も落ちていて、
箕面に居ると思うと、余計に寒さがこたえました。
ホールに着いて、お手洗いに行くと、
鏡に映った自分の顔が赤くて、
「にんにく入りのパスタを食べた所為かな?」
と思ったのですが、
よく考えたら寒さでそうなっていたようです。^^;


開口一番は、米紫さん。
マクラは、たっぷりめで(確か…)、太郎寄席で聞いた
ホテルのチェックアウト話も。この話、文字にしたらきっと面白くないと思います。
米紫さんの、ホテルマンの口調がジワジワ来くる感じ(笑)。
それを知れただけで、もう一度聴けて良かったなと思います。
 ネタは「狸の賽」。
子ダヌキの表情が、子どもらしくて良かったです。
ここ、意外と難しいんだなって思ったのは、まだ若い前座さんのネタを
聴いたから。にこやかに演じてたけど、子どもって
そんなに終始ニコニコしてないと思うんですよ。喋るのに一生懸命で、
相手に愛想笑いする時間が短いような気がするんですね。
そういうリアリティを求めてしまうのは、私の好みといえばそれまでなんですが。
 噺家さんのことを知りすぎたらアカンのかなと
思ったのは、米紫さんが猫を飼っていることを知っていて、
子ダヌキと話している噺なのに、私の頭の中で、猫になってたことです。
視線の高さとか、一緒っぽくないですか?(言い訳)
 一つだけ気になったのは、賽の投げ方。
床にやや叩きつけるような感じだったので、心の中で「たーちゃんが!!」
と思ってしまいました。横に滑らすようにして投げる方が、好みかな…。
なんか、これってよね吉さんの時にも似た様なことを書いた気がします。


お次は、まん我さん。
米紫さんの、噺家の若手の名前は安易(?)なネーミングだという
マクラに触れて、自分の名前もそうで、すみませんと(笑)。
 「たいこ腹」は、米左さんのものが最近聴いた中で、
インパクトがあったので、ついつい聞き比べしてしまいました。
意外だったのは、まん我さんの方が年が若いのに、
若旦那の年齢は、米左さんのものよりも年上っぽく感じたことです。
米左さんの若旦那は、十代後半から二十代前半かな(勝手な想像)。
遊び足りないって感じ。まん我さんのは、三十前後、かな?
遊び尽くして、他に遊びを探したら鍼灸に行き着いたという(笑)。
だから米左さんの若旦那より落ち着いていて、ちょっとモテそうだなと思いました。
 どういうくだりか、失念しましたが、
「二人っきりで…」という、くすぐりが面白かったです。^^
 太鼓持ちが「指を全部切り落として、鍋つかみか、ハエ叩きにでも…」
「目でおしんこを噛んでみせます」という台詞は、米左さんの時には、無かったような?
かなり年代もののテキストだと思います。ネタを教わった師匠が違うのかな。
「目でおしんこを…」というのは、三遊亭百生が「崇徳院」で、熊五郎が言っていた
台詞だったと思います。現代で聞ける日が来るとは…。ちょっとトキメキました。
 まん我さんは、このネタを高座にかけることが多いと聞いたのですが、
私はこの日初めて聴いたので、今度はもう少し小さな会場、動楽亭でも
聴いてみたいなあなんて思いました。


お次は、吉弥さん。
マクラはそこそこにネタの「昆陽の池」へ。
初めて聴いた噺でしたが、とっても面白かったです。
最初から最後まで、ずっと楽しめました。
お正月の会では、吉弥さんが遠く感じたのですが、
この日は、ガンガン私の心に入ってきて、ほっとしました。
ちょっと陰があるネタの方が、好みなのかもしれません。
パンジョ寄席で聴いた「天王寺詣り」も凄く良かったですし。
 この噺、前半はアホとご隠居が家で話す、お馴染みのものから、
後半は、外へ出て殺生禁断の池に行く…というもの。最後は立場が逆転して、
落語の醍醐味がぎっしり詰まったネタだと思いました。
 凄いなあ! と思ったのは、
釣り糸が竿(さお)と、しっかり繋がっているかどうか、
確認する仕草でした。両手を広げて、片方の手は竿を持ち、
片方の手は釣り糸を持って、しばらくたわませる…、
とメモにあります。
 それから、役人がドカドカ殴るところが、かなり
面白かった。あんまりやり過ぎると、血が出る想像しちゃって、
引いちゃうのですが、吉弥さんのは、ちょっとギャグっぽくて、
すんなり笑えました。^▽^
 このネタの難しいところは、口の利けない人の“振り”をして
笑いを取るところです。「うーうー」という音が多かったけど、
ちょっとおサルさんっぽいかなあなんて、最後らへんは思いました。
でも、あんまりリアルにやるとまずいのか? とも思ったり。
吉弥さんは、仕草も多く交えて笑いを取られてましたが、
「うー」の比率を下げた方が(仕草を増やすか他の音を入れる)、
好みかなあ、なんて思いました。
メモ:覆水盆に返らず、は、ちょっと脱線してると思う。


中入りの休憩を挟んで、ひろばさん。
マクラは殆ど振らず、ネタへ。
緊張してはるのか、ネタが長いせいなのか分かりませんが、
中入り後の、トリ前の噺家さんは、割りとマクラもネタも
たっぷり話すイメージがあったので、
(これは、動楽亭昼席のベテランさんならでは、なのかも?)
意外に思いました。
「さからいよし」は、くまざわあかね先生が書いた噺で、
どこかの記事で、台本を作る時は、話す噺家さんの口調をイメージし、
それに沿って書きますと、そういうインタビューを読んだ気がするのですが、
ひろばさんの話し振りを聴いて、本当にオーダーメイドされたように、
彼にぴったりの噺だなあと思い驚きました。
ちょっと陰のある話なのですが、ひろばさんのじわじわくる話っぷりが
良かったです。これからもっと良くなっていくんじゃないのかなあと、
そんな気がしました。何となく、「てれすこ」の世界観と、
ちょっと似てるかもしれませんね。舞台設定はかなり違いますが、
どうしようもない感が、どことなく(そこがまたいい)。
 熊はんの酔った手つきが、やや単調かなと、気になったのは、
それくらいでした。


最後は、紅雀さん。(待ってました!)←心の声。
マクラは、色々話してくれましたが、
古い映画の俳優さんのものまねが印象的でした。
凄く面白かったけど、箕面のお客さんの前以外では、
やってくれないんじゃないのかなあとか、そういうことを考えたら、
ちょっとジェラシーを覚えました。文楽のマクラはまた次回に、
とのこと。時間オーバーしちゃうので、と。引っ張るなあ~。
 ネタの「寝床」は、以前聴いたものよりも、
テキストの年代が古くなっているように思えて驚きました。
冒頭で、丁稚さんが、浄瑠璃のお稽古をしている旦那さんに
洗面器を持って行くくすぐりがあったのですが(多分^^;)、
そこが無くなっていました。ここは南天さんや南光さんが入れている
印象があります。また、卵屋さんのくだりも無くなっていました。
ぶっちゃけた話、まん我さんが卵屋さんの話を入れるので、
紅雀さんは入れなくても良いんじゃないのかなあと、
前から思っていたのですが、いざ無くなるとドキッとして、
紅雀さんの話す「寝床」の新しいテキストに若干ついていけず、
(そうくるか!)っていう思いが入ってしまい、
もう一度聴いて、レールの上のトロッコに乗って楽しみたいなあと、
思いました。
 今まで聴いた「寝床」よりも、けっこう削いだテキストで、
主な場面に力点を入れるようにしたのかなと。
定吉が最後に出てくるのですが、初めて違和感無く聴けました。
これは嬉しい。米二さんは、合間に子どもを登場させて、
定吉が最後に出てくる唐突感を緩和しています。一度このテキストを
知ってしまうと、後に戻れないと思っていましたが、古典的なテキストでも
十分楽しめるなあと思いました。脳内補完率が高い分、はまった時の
興奮は高いかも。
メモ:旦那さん、興奮して、浄瑠璃の会に来れない人の名前が出てこず(笑)。
でも、紅雀さんが自然体に見えて、良かったです。箕面って不思議やわ。
メモ2:手代が、旦那さんに断りを言う時に、慌てるあまり、
手のひらを客席に向けて円を描くように、大きく一回転半させていた。
なんちゅう仕草を入れてくるんやと思ったけど、ツボに入ってしばらく
抜けませんでした。古典的なテキストを話す割には、こういう妙な仕草を
入れてくるところが好きです。

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