第24回 雀の学校

2010年10月12日(火)

桂 雀五郎 「みかん屋」
桂 まん我 「浮世床」
桂 紅雀  「ネタおろし(住吉駕籠)」
~中入り~
桂 九雀  「お楽しみ(十徳)」
桂 雀太  「百人坊主」


紅雀さんの住吉駕籠は、衝撃でした。
下記は過去の日記から抜粋したものです。
2010/10/16 (Sat.) 13:51:14

10月12日(火)、午後休を取って梅田へ。にこさんと大量にお喋りしました。2ヶ月ぶりに会うとそうなる訳ですね。

桂 雀五郎さん「みかん屋」
 ぶらぶらしている主人公に、ご隠居が仕事の世話をしてやります。みかん売り。紀州のいいヤツです。何かと抜けている主人公、教わったとおりにみかんを売り歩くのですが…。う~ん、何かピントが合わない印象でした。前座のせいか、ちょっと駆け足気味な感じもあり、『ねずみ』や『短命』が凄く良かっただけに、どうしたの?!という思い。にこ~って笑う顔がなかったような気がします。前座噺は難しいですね。制約が多くて。どうやって印象の強い笑いを残して、不自然でなくコンパクトにまとめるのか。ベテランさんでも出来ない人が中にはいるような気がします。こういう編集する力は、落語の才能というより、作家さんに求められる気もするのですが。


桂 まん我さん「浮世床」
 昔の床屋さんは、髪を切る所よりも、待合室の方が広かったのだとか。みな、髪を切りに行くというよりは、ヒマだから雑談しに行こうという気持ちだったらしい。待合室で暇つぶしをしている男達の様子を丁寧に語ってくれたまん我さん。「自習」になって教室で騒いでいる男子のよう。主だったストーリーはないようで、床屋でたむろしている男達の姿を描いた落語です。火鉢を火箸でつつく男の仕草や、将棋を打つ人の「あご」の演技が凄い。字の読めないおじさんが無理して講談本を読む場面も面白かったです(冷や汗まみれのおじさんがちょっと可哀想な気もしましたが)(感情移入しすぎ?)。この話は時間調整が出来るような噺で、他のメンバーに気を使ってのことでしょうか。ストーリーものの噺も聞いてみたかったような気がします。と、私と同じような気持ちを綴っているブログを発見(^^)。


桂 紅雀さん「住吉駕籠」
 何となくマクラは、奥さんがちらっとでも出てきた方が受けがいいような気が。結論から言いますと、とてもハイレベルなネタおろしでした(褒めすぎ?)。でも、まだ伸びしろがあるくらいです。噺を聞いている間、それを楽しんでいる頭の片隅で、ずっと「Why?」と思っていました。今まで聴いてきた「住吉駕籠」と印象が違いすぎて…。酔っ払いが怖くない、同じ話を何度も繰り返すのですが「来るぞ来るぞ」とわくわくして聞いてしまうのです。以前聞いた「住吉駕籠」と比べるのに必死で、話そのものを純粋に楽しんでいなかったような気がします(不純だわ)。メモ:「前も似たような男と組んで駕籠屋をやっていた」「クソ結びにして、店の鍋に放り込んでだしにしたろか」「竹で突き刺して、味噌をつけてこんがり焼いたろか」「姉と妹という歌ではなく数字の歌」「治右衛門さんの孫!という台詞に髭が長いジェスチャーとゲッツの仕草


中入り後、
桂 九雀さん「十徳」
 ほぼ一年ぶりの九雀さん。名前の由来を聞かれることが多いのだとか。そういうマクラから十徳(という着物)の名前に関する噺に入るのだから、流石です。ストーリーは主人公とご隠居が話をして、主人公が友人にその話を我が事の様に自慢しに行く…という、落語によくある話です。余りに話が短くてびっくりしたのですが、よくここまで笑いを含みつつまとめられたなあと感心してしまいました。前座噺の手本かも。こごろうさんもそうでしたが、九雀さんも後輩の大ネタのためにご自身のネタは短いものを選択されたようです。ご隠居から勝手に借りてきた十徳を、得意げに着て、にへら~と笑った時の顔!喜六が降臨したと思いました。でもまん我さん同様、物語っぽい噺が聞きたかったなあ。(夜の9時までに会をお開きにするという制約が厳しい!><)


桂 雀太さん「百人坊主」
 マクラは、今年の猛暑で、冷房設備がない会場での出来事を。氷柱って一体…。
 この噺は、実話を元に作られた話だと思いました(ひえ~)。当時の伊勢参り資金のため方など、江戸時代の情景がぶわ~っと浮かんできます。旅の道中、喧嘩騒ぎを起して、スポンサーの庄屋さんを怒らせた村の衆。今年こそは揉め事を起さないように、と一大決心するのですが…。喧嘩っ早い若者がいて、この子のキャラが濃かったです。ゲンタっていう名前でした。最後まで楽しめたものの、何となく噺のタイトルから話の筋が大よそ読めてしまい、もう少し起伏が欲しかった気も。登場人物が多く、さらに賑やかな旅の話ですから、体力がいる噺だなあと思いました。雀太さんの話は、いつも不発弾がどこかに埋まっているような気がしてなりません。理性のたがが外れる瞬間を見てみたいのです。何かを叫んでいる噺とか聞いてみたい。

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