蘇軾(そしょく)の詩

今、もうれつに蘇軾ブームが
到来しつつあります(私の中で)。

中国史上、最大の詩人なんですが、
いまいちマイナーで…。
最寄の図書館の蘇軾本で、一番好きな詩が
省かれていたため、
非常にアンニュイな気持ちになりました。



蘇軾は、北宋時代の詩人で、
今から1000年くらい前の官僚です。
清少納言が白楽天の詩を好んでいたように思うのですが、
それより、ちょっと後の人ですね。

この人の凄いところは、
ロック精神にあふれていた所です。

政争に敗れて、島流し(というか左遷)され、
首都(洛陽だったと思う)から、はるか南の
広東省?だかどこかの、
海に近い、とても辺鄙な地に、飛ばされました。

その時に詠んだ詩が、こちらです。


蘇軾(書き下し文)
書き下し文が付いているせいか、
とてもゴチャゴチャしてるように見えますね。

集英社から「蘇軾」という本を出した、
近藤光男先生の非常に分かりやすい漢詩の見方を
ご紹介します。

先生曰く、漢詩には一定のリズムがある!
区切って見れば、読みやすい、と言うのです。


↓ 区切り付きの書き下し文の詩 ↓
蘇軾(書き下し文+区切り線)

七言絶句の詩ですが、
基本的に、2+2+3 という括りで読めます。
 例外はありまして、
冒頭の、「羅浮山下」は、上の法則に従えば、
「羅浮 山下」になりますが、
「羅浮山」は固有名詞なので、実際には、
「羅浮山 下」になります。
他は、2+2+3という括りで読めます。


内容を見ていきますと、
(やっとかい)
改めて前置きしますが、島流しに遭った後の詩です。

羅浮山のふもとは年中春のようだ。
夏みかん(or金柑か)や山桃の実が次々と新しく生まれる。
こちらでは一日に三百個もライチを食べている。
このままずっと、(この地の)嶺南人になることを私は拒まないだろう。


茘枝(れいし)は、ライチのことで、
楊貴妃が食べたいと言い出して、玄宗帝が
部下に馬を走らせ、何頭も代えながら、やっと手に入れた
南国のフルーツです。
当時の中国の都に住んでいる人にとっては、
手が出ないくらいの高級果実でした。

それを毎日、三百個食べてます、と。
ずっとここに住んでもいいよ、と。

伝説によると、この詩を読んだ
都にいる蘇軾の政敵が憤慨して、
彼を、もっと南にある、中国最南の地「海南島」へ流したそうです。
そして、海南島でまた詩を詠む(笑)。


左遷まみれの人生で、
非常にロックな生き方をした蘇軾でしたが、
死ぬ間際に、都に帰ることを許され、
その旅の途中で亡くなりました。
死ぬ前くらいの詩も格好良くてしびれます。
「青山一髪是中原」
(せいざん いっぱつ これ ちゅうげん)
(※うろ覚えです ご注意ください)
「やっと本土に帰ってきたよ~!」←意訳です
青い山が髪の毛一本ほど見える。これが中原だ!
(※訳が間違っていたらすみません)

青山一髪~は、絶対、蘇軾本に載っています。


長々と語ってしまいましたが、
李白や杜甫だけでなく、蘇軾(通称、蘇東坡(そとうば))を
図書館で見かけたら、どうぞお手に取りください。
めちゃくちゃお茶目な人です。
そして動植物や子どもに対し温かな視点で詩を詠んだ人でもあります。

当初、王安石に左遷されましたが、引退後は、
親交があったようです。
海南島に流したのは別人だと思います。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

湖涼

Author:湖涼
ブログ管理人(湖涼)の連絡先
jaimo.koryou★gmail.com (★を@に変えて下さい)
@koryou_ツイッターです。
2つのアクセスランキングに参加しています。
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 落語へ
↑にほんブログ村

最新記事
最新コメント
リンク
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリ
月別アーカイブ