第5回 紅雀の

2012年10月22日(月)19:00 ワッハ上方4F

桂 小鯛  「やかん」
桂 紅雀  「いらちの愛宕詣り」
桂 まん我 「二番煎じ」
桂 紅雀  「口入屋」(ネタおろし)


演目だけの記事すらアップしてなかったなんて。
不覚です。凄く面白かったのに!



まさか記事を書き忘れていたとは。
にこさんがレポを書いてくれているから、
いいかなと、甘えたことを考えていたようです…。

きっと仕事で疲れていたのでしょう。
(言い訳)


この日は、無印のベトナムの定食屋さんで、
トム・ヤンクンを食べました。
私も辛い料理が食べれるようになったのだと
得意げでした。

そして会場に着いたとき、
口臭が急に気になり始めました。
お隣のにこさんには謝りましたが…。
(謝ってすむのか、これは)


お客さんの入りは、思ったほど悪くありませんでした。
そこそこ入ってる感じ。
何と言っても、ラクゴリラ100回記念落語会が、
同日にあった日です。
5人くらい、紅雀さんに「勉強会、行けないんです」
と直接申し出があったそうな。
直接言っちゃうところが、紅雀さんのファンらしい(笑)。
しかも1人は一度も勉強会に行った事が無い人だとか。


開口一番は、小鯛さん。
ネタは「やかん」でした。
もの凄く面白くて吃驚! この子は大物になる。
文團治になる! と思いました。
( ↑ まん我さんの時も言ってた…)
 表情がとても良かったですね。
台詞を言う前に、ふとマクロくらいの小さな表情を
挟むんですよ。この年期でそれが出来るってどうなの。
と思いました。
しかもそれが技巧的に感じないと言うか、
余計な付けたし、嫌味さを全く感じないんです。
 「やかん」を聴いたのは初めてでしたが、
「つる」の大人バージョンのようだなと思いました。
「つる」ほど台詞が固定化(古典テキストというのか)していない
ように思います。自然な流れのある会話のような。
そこを聴くのも楽しかったですね。
 講談の場面もお見事。
(どこが詰まったかなんて、分かりません…)
「くしゃみ講釈」もきっと出来るでしょうね。
 将来が楽しみな若手の子の、勢いのある一席でした。
全く物足らなさを感じなかったです。


 お次は、紅雀さん。
まぶしい黄緑色の着物姿でした。
「おニューです」と言っていた様な。
 一席目のマクラはたっぷり。
米紫さんの独演会の出来事を話したので、
パンフレットのくだりも話されるのかなと
ドキドキしました。猛省です。
後半の傘の話だけでほっとしました。やはり、パンフレットの話は、
独演会に来てくれたお客さんだけに言った特別なマクラだった
のだと思います。でも、これから注意しないと、
ブログに書きすぎるのは良くありませんね。
メモ:コイケ! と叫んだのは、特別手配犯のこと。
傘泥にコイケって(笑) 発想が飛躍しすぎて付いていけない。
でもそんなところも好きです。
 「いらちの愛宕詣り」は、
全力疾走といった具合で、大変面白かったのですが、
このあと「口入屋」が控えているのに、
大丈夫なのかと、余計な心配をしてしまいました。
 山を降りるのは一瞬で、
以前から、そこがちょっと気に食わなかったのですが、
今回は、山の頂上から見える景色を、少し言ってくれただけで、
何だか、ほっとしました。
(私って単純…)
 ほんと、良い一席でした。
お上さんを褒める台詞は増えたり減ったりするんですね。
それもまた面白いと思います。


 お次は、ゲストのまん我さん。
同年代のゲストは、歌之助さん以来でしょうか。
「第5回 紅雀の」のチラシを見たとき、
思わず目をこすりました。
まさかの、まん我さんでした。
賞を取ってから、何だか遠い人のように思えてしまって。
取ったからといって一晩で人が変わる訳はないのに、
不思議なものです。
 マクラは、紅雀兄さんのお客さんは、
暖かい人たちだと、ヨイショしてました(笑)。
そして、おもむろにご自身の会のチラシを。
随分リラックスされているように見えました。
 「二番煎じ」は、初めて聴きました。
噂の(?)宗助はんを、しっかり見ましたよ。
いじられているけど、凄く愛されキャラだなあと
思いました。宗助はんの人柄の良さ、味が
しっかりと出ていたように思います。
メモ:江戸流の「火の用心」を言う。いい声!
 まん我さんで、ずるいなと思うのは、
いつも料理がとても美味しそうだと思うこと。
紅雀さんには出せない、また違ったリアルさです。
猪の身と、お酒。(お豆腐とお葱もあったかな)。
これを本当に美味しそうに食べてました。
特にお酒は、嬉しそうに呑んでましたね。
晩ご飯を食べたばかりなのに、もうお腹が減ってきました。
 噺の内容は、
「寄合酒」の、中高年バージョン。
「寄合酒」は若者の「1人でできるもん!」
でしたが、「二番煎じ」も、おじさんのそれでした。
男の人が料理を皆でする場面は、
年を取って、世間話の話題が年寄りっぽくなっても、
無邪気さに関しては全く変わらないのだなあと思いました。
 そういう所をきちんと演じることが出来るまん我さんに
感服しました。


 最後は、紅雀さんのネタおろし「口入屋」です。
このネタ、『枝雀十八番』でとても面白かったと記憶しています。
『枝雀大全』の「口入屋」よりも好きです。
堺市立の図書館は、『十八番』を置いていないので、とても残念です。
どなたか寄贈してください(出来れば東図書館に)。
 私は枝雀さんの「口入屋」を2口演しか聴いていないし、
他には米二さんのものを2回聴いているくらいです。
 冒頭、番頭が「うちの女子衆(おなごし)は、へちゃばっかり来る」
と、ぼやいていました。定吉が口入屋に顔を出すところから、
始まらないのは、どなたかのお手本があるのでしょうか?
噺の設定として、綺麗な女子衆が来ると、男がそわそわした…
というものを、丁寧にお客さんに示した形になります。
 この番頭、スケベ心丸出しで、本当に笑えました。
紅雀さん、上手すぎる…!
 綺麗な女子衆が店に入ってきた時、番頭の目が徐々に大きく見開いて、
どれくらい綺麗な娘が入ってきたのか、お客さんの想像力を
かきたてるような事をしました。憎い演出です。
それから、女子衆を連れて帰ってきた定吉に、追加の
お小遣いを渡してました。一体どれくらい綺麗な子だったのでしょうか。
お姫様くらいかなとか、色々想像してしまいました。
 この番頭が一番ツボだったのは、
高い着物の値札を女子衆に見せるときに、匂いを嗅いだことです。
めちゃくちゃ可笑しくて、かなりやばかったです。
こういうことが出来るのは、日本で紅雀さんくらいでしょう。
(ほんまかいな)。
 「口入屋」の面白いところは、殆ど上手く抑えて
演じていたように思います。一つだけ気になったのは、
「へちゃの女子衆ばかり来る」
と、番頭がぼやいていたのに、前の女子衆のおもよどんが、
少し綺麗な娘に見えたことくらいでしょうか。
紅雀さんが演じる女性は、比較的綺麗な人が多いように
思うので、へちゃな女性の表情なども、徐々に慣れていって
欲しいように思います。
メモ:井戸が反響する。番頭、定吉に勉強するなと言わない。
“みずや”を足場にしようとして、どうして肩にのしかかるのか、
からくりが分からない。紅雀さんの“みずや”の持ち方は、
耳元に来る手とは、逆の手の腕を、真っ直ぐ伸ばす。
腕が長く見えて、すごく新鮮。
米二さんの本に載っている写真では、腕は真っ直ぐではない。
私の感じる新鮮さは、ごく真っ当なものだったので、ほっとした。
 番頭のドガチャガは、帳面だけでなく、
女子衆の心の内も「ドガチャガ」して、と言っていた。初耳。
これは、紅雀さんの考案した工夫ではないように思う。
くすぐりのフレーズが出来すぎているし、ヘンタイっぽくない。
雀三郎さんだろうか。

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