第4回 紅雀の

2012年8月28日(火)難波・ワッハ上方4F

桂 團治郎 「つる」
桂 紅雀  「夏の医者」
桂 雀五郎 「遊山船(ゆさんふね)」
桂 紅雀  「天狗刺し」(ネタ下ろし)


枝雀さんのCDで苦手だった
「夏の医者」が凄く良かったです(ToT)
ほのぼの感全開。



昨日は、病み上がりで
咳が残っているのに落語会に
出かけてしまい、
周りの人にご迷惑をかけたなあと
反省しきりです。

本当に、すみませんでした。><

今度は完治してから
出かけたいです。
以前から咳は、酷い時だと二ヶ月くらい
止まらなくて、今回病院で調べてもらった結果、
アレルギーだということで、やっぱり
風邪ではなかったのだなあと思いました。


まだちょとふらふらするので、
感想も手短に(^^;)


團治郎さん「つる」
 まだ彼の落語を聴くのは2回目で、
去年の11月?の浜屋敷以来でしょうか。
言い間違いは次回直っているものと
思って、私は余りメモに残さない方です。
 前回は全体的に丁寧な印象を受けましたが、
今回は、かんなを引く仕草が少し荒く感じました。
「かいた」後に、後ろに「はらう」のですが、
その「はらう」感じが、何と言うか、
もっと木に優しくして! という感じです(^^;)
ずばっと後ろにやっちゃうので…。
 他に中国に関する比較的新たなくすぐりが
入っていましたが、調子が悪い状態が続くので
あれば、師匠に習った型そのままに
戻るべきだと思います。
 あとは、ご隠居さんの噂を聞きたがる表情が
ちょっと若かったかなと。その話、聞かせて!
っていう感じで、もう少し「ちょっと気になるんだけど」
と、相手を上手く言いくるめるような言い方が
欲しかったです。
 この日は特別調子が悪かったのかな?
以前、読売新聞で、若手ながら
「スケールの大きな落語」をすると、
書かれてあった気がするので、
頑張って欲しいです。


紅雀さん「夏の医者」。
 一席目と二席目の顔が違います。
一席目は、ちょっと目が小さくて、
寝起きっぽい感じがするのですが(笑)。
 この噺、枝雀大全の音源しか
聞いた事が無くて、凄く苦手意識が
ついたネタでした。紅雀さんがするって
聞いたときは、気が重たかったです。
枝雀さんがというよりは、
お客さんの雰囲気でしょうか。
田舎弁を笑うところが付いていけませんでした。
 で、この噺が始まった瞬間、
これは私の杞憂だったんだなと思いました。
主人公の田舎言葉がすごくマイルドに
なっていて、言葉そのもので笑わす意図が
あまり感じられなかったからです。
 小咄の原型も感じさせる、
凄くほのぼのとした良い噺でした。
爆笑ネタではありませんが、
こういうネタも大事に育てて欲しいです。
 大蛇の上を、村人二人が乗り越える
場面は、紅雀さんが二の腕を出して、
それを大蛇に見立て、逆の手の二本指で
村人をあらわしていました。
これには吃驚。お客さんも、
わあっとか、きゃあっとか、ほおっとか
言ってました。
(そんなに大きな声ではなかったですが)。
 大蛇のお腹の中の様子も、
凄く良かったです。こちらに想像させて
くれるような語りでした。
初めて紅雀さんのまともなキセルの吸い方を
見たような気がします。
今まで、笑いを取る吸い方しか見たことが
なかったような気がするので。
 「胃酸過多」は兎も角として、
「一門」ネタは、次は通じないと思います。
(私の中で・単に身内ネタが苦手なだけです)
 それから、噺の終盤辺りで、
若い村人が、村医者に対して敬語を
使わなくなった気がしました。
今度聞く時は、注意してみます。
 それにしても一生の思い出にしたいくらい
まるっと噺の世界を感じられる良い語りでした。


お次は、雀五郎さん「遊山船」。
 マクラは、競馬について。
競走馬の名前を面白おかしく喋ってました。
雀五郎さんがゲストと聞いたときは、
本当につとまるのかなと、失礼ながら
思ってしまったのですが、
(よく考えたらひろばさんと同年期なのに)
モーレツで評判の良かった「佐々木裁き」を
私は聞き逃してしまったので、
じかに実力に接する機会を失っていたんですね。
「遊山船」、すごく良かったです。
雀三郎一門のお家芸なのかな。
 冒頭の花火が打ちあがる場面で咳き込んだので、
大変失礼なことをしました。すいません!
 去年の雀喜さんの「遊山船」と、
自然と聞き比べてしまいました。
テキストはほぼ同じだと思うのですが、
雀五郎さんの人となりが出ていて可笑しかったです。
特別変わったことを言っている訳じゃなくて、
本当に、古典の中にある可笑しさを引き出している
ように思います。
 気になったのは、「南京豆」と「百円」の
くだりで、喜六清八が言い合いになるのですが、
喜六がムキになる状態が、やや早かった
ように感じました。徐々にムキになっていく方が、
ピークがちゃんと生まれるように思います。
 ここは雀喜さんの方が良かったですね。^m^
「百円」と聞いた時の、喜六の驚く声が、
お二人ともけっこう似ていて、血を感じました。


最後は、紅雀さんのネタ下ろし「天狗刺し」。
マクラで「念仏ざし」という言葉が出たときから、
会場で反応があったので、
念仏関係のネタかと思いました。
そうではなくて、米朝さんのオリジナルのサゲを
するための説明だったので、皆さん、
これはひょっとして、と思ったのでしょう。
 紅雀さんのネタおろしは、
個人的には完成度が凄く高いと思っていたので、
最近は、そうでもないのかなと(失礼千万)。
出来は悪いとも思いませんでしたし、
不完全燃焼とも思いませんでした。
ただ、噺の前面(紅雀さんの耳から客席側)に、
すごく強い光りが当たってて、
話し手の「後ろ側」とか「左右」に、
噺のふくらみを感じなかったんです。
 これがネタおろしの普通の状態なんですね。
話し切ろうと、前に意識が向くというのは。
今まで、後ろも左右も出来ていた事が不思議で
なりません。(しかも一度や二度じゃない)。
 個人的には、雀太さんの印象が強く、
落語を聞き始めて直ぐの衝撃だったので、
このインパクトを超えるのは難しいと思ってます。
雀太さんのサゲは忘れましたが、
「念仏ざし」では、なかったです。
そんなに悪いサゲとも思わなかったのですが、
忘れているというのは、普通だったのかな。
 雀太さんの「天狗刺し」で、惜しいと
思ったのは、お坊さんと天狗を見間違える場面で、
夜に「見間違える」くらいの見通しの良さが、
イメージできず、「夜明け前」という言葉を
使えばよかったのではと、感想に書いた気がします。
紅雀さんは、月光りと言っていたかな。
民話の匂いがするのは、月のせいかもしれません。

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天狗刺し

雀太さんの落ちは「はなから ころも ついてまんがな」。南光師の落ちは「天狗に間違われるとは、わしも鼻が高いわい」だったように思う。紅雀さんは米朝師流の落ちとは中々やりますな。

湖涼さんのぜんそくの回復を祈り、なぞかけを一つ。
「湖涼さんの症状」とかけて、「別れたくても出来ない夫婦」と解く。
その心は「中々籍(咳)が抜けません」
>┼●>┼○>┼◎>┼● ドタッ

天狗刺し2

紅雀さんがあのサゲにしようと思ったのはなぜだったのでしょう?
ただ、単にオリジナル通りに演ってみただけなのか。
それとも、あの場所に来ている濃~い客層を意識してのことなのか。
『マクラで「念仏ざし」という言葉が出たときから、会場で反応があった』という湖陵さんのコメントがありましたが、私はそのマクラに夢中で気が付きませんでした。
彼が確信犯であってほしいと思うのは我欲でしょうか?

もずさんへ
 雀太さんと南光さんの「天狗刺し」のサゲ、教えてくださって有難うございます。南光さんも持ちネタだったんですね。ツイッター情報によりますと、雀太さんは、ちょいちょいサゲを変えているようなので、ひと括りにはできませんが、中々可愛らしいサゲを思いつく方だと思います(^^)。
 それから、なぞかけ! 私、いつももずさんのなぞかけに癒されてます。病気で気が弱くなっているせいでしょうか(失礼千万)。今回すごくツボでした。なぞかけって元気が出るものなんですね。


ピーマさんへ
 紅雀さんが「念仏ざし」のサゲをした理由を、考えてみたのですが、落語の内容は個人的にはそんなに余裕を感じなかったので、他に良いサゲを思いつかなかったからではないでしょうか。紅雀さんは高座で割りと思い切った演出をすることがありますが、一方で、古い上方言葉を使うなど、保守的な考えも持っているように思いますので、米朝さんのサゲをしたことは、それが表に出たからではないかとも思います。
 「確信犯」かどうか分かりませんが、私はそこまで計算高い人と思ってないので、ちょっとそれは答えづらいですね。^^; ただ、さきさん曰く「やんちゃ」な人らしいなので、全く狙ってないといえば嘘になると思います。

尼崎の勉強会でも

尼崎の勉強会でも「天狗さし」やったようですね。

ピーマさんへ2

情報、有難うございます! ^O^
もしかして、お月見落語会で出すのかな?
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