第3回 紅雀の

2012年6月12日(火)難波・ワッハ上方

桂 鯛蔵  「阿弥陀池」
桂 紅雀  「代書」
桂 ひろば 「竹の水仙」
桂 紅雀  「厩火事(ネタおろし)」


お咲さんの表情がとても可愛かったです。
こんちわコンちゃんお昼ですょ
というラジオ番組(月~金の12:30-16:00)で、
水曜日に夕刊を読むお仕事が決まったそう。
コメント、有難うございます。
お返事はまた後ほど(^^)



※追記

全くメモを取っていないので、
記憶がボロボロです。。


その日は仕事を終えて、
難波で晩ご飯を食べようとウロウロしてました。
美味しい卵丼屋さん(うろ覚え)があると聞いたのですが、
NGKの周辺の路地は薄暗くて、断念。
結局、丸亀製麺という、
いつも行っているお店に行きました。


ワッハ上方のビルのエレベータに
乗って、演芸場のある4階で降りると、
どこかで見たことのあるような女性が・・・
名前が出てきません(汗)。
先方も私の顔を見つめて、第一声、
「あ~! ハットリさん!」
「違います」
でも、この「ハットリさん」で、
記憶が蘇りました。
ハットリさんのお知り合いのMさん
だったのです。以前、
5月の動楽亭昼席→米二南天二人会で、
はしごしてお会いした名古屋の女性でした。
「森本レオで覚えてね、
私は工藤新一で覚えるから」
と言った台詞が走馬灯のように出てきましたが、
お互い、名前がうろ覚えだったという…(笑)

しかし、名前は出てこなくても、
「携帯を持っていない人」という記憶は
しっかり残っていたようです。^^;

名古屋から月イチの楽しみのために、
この会を選んでくれたことに感謝。
動楽亭昼席の演目も教えてくれました。
鯛蔵「つる」、佐ん吉「幽霊の辻」、三金「蛇含草」、松枝「鹿政談」、小枝「くしゃみ講釈」、春之輔「蛸芝居」、
お三方ほど、ど忘れしていたのですが、
三金さんのブログで、事なきを得ました(助かった~)。
奥野くんネタを出されなかったので、意外と、
古典ネタが続いたなあと思った記憶だけ残ってました。
Mさんは、佐ん吉さんをお目当てに行ったようです。


その後、会場でピーマさんと合流し、
無事にビックリマンシール風の景清くんを
譲渡しました。このシール、実は、最後の最後で
失敗して、シールの裏面に粘着部分がつくように
なってしまったんです(汗)。
何という爪の甘さ。これがアマチュアの悲しいところです。
ツイッターにもフェイスブックにも、
アップしてもらい、嬉しい限り…ほんと果報者です。


 開口一番は、鯛蔵さん。
ひろばさんが、開口一番だと思い込んでいたので
吃驚しました。ひろばさんはゲストだったんですね。
インフルエンザにかかったのかなと、
おかしな心配をしてしまいました。
 携帯電話を切る呼び掛けが面白かったです。
それから、33歳、9年のキャリアということが発覚。
二十代半ばだと思っていた私・・・。衝撃です。
中途半端に後輩が増えて、と言っていました。
それから、弟弟子の鯛介さんのおもしろ話も(笑)。
 本題の「阿弥陀池」は、前座噺のイメージが
ないのですが、佐ん吉さんも以前、前座で出していたネタです。
思わず、色んな人と聞き比べてしまいました。
型としては、佐ん吉さんのものと近い感じがします。
尼さんが胸をぽろっとはだける場面がありました。
確か、南天さんや由瓶さんは、「ぽろ」が無くて、
乳房を見せるのではなく、着物を一枚はだけ、
長襦袢を見せて左胸を指差すイメージがあります。
それから多分、佐ん吉さんが言っていないフレーズが。
青たん、赤たん、花札のくすぐりです。
あと、おっぱいを吸いに行く・・・というのも、
佐ん吉さんは言ってなかった気がします。
噺を教えた人が、違うのでしょうね。
鯛蔵さんのテキストの方が、何だか古い匂いがします。
佐ん吉さんのは、あくをちょっと抜いた感じ。でも古典っぽい。
南天さんと由瓶さんは、新作っぽい印象を受けるので、
そこは若手とは違うところかなと思います。
若いうちは、変に噺をいじらず、基礎をしっかりと
固めて欲しい、と個人的には思っているので(もの凄い保守的)、
鯛蔵さんのテキストそのものには、
今のところ異論なしです。
そうなると、気になってくるのは、話し方。
この噺、主人公が興奮している箇所が多いので、
勢いづいて話す場面が多いんです。
ところが、全部勢いづけて話すと、せかせかとした
印象を受けてしまうので、そこのサジ加減が難しい。
ぐわっと攻めるところと、そこそこ攻めるところと、
噺のテンポの良さが他の噺以上に必要になってきます。
この日の鯛蔵さんは、ぐわっと話す部分がちょっと
多く感じたので、若干ブレーキかける箇所を上手く
見つけられたらいいのになあと思いました。
 実は、途中でとちって言い直した部分があって、
何か、めっちゃ可愛いなあと思いました。
とちりは、ベテランさんでも、可愛いと思います。
「二人ぐせ」で良かった部分を、
阿弥陀池を見ながら、再確認してました(^^)。
ぐわっと登場人物にはまってしまう所がいいなと思います。


お次は、主役の紅雀さん。
マクラは、近況報告めいたものを。
ラジオのレギュラーが決まったということと、
その経緯を話してくれました。
時間が無くて、あわてて選んだ記事が、
自分の得意分野のものばかりで、それが受けたようだと。
人生って何があるのか分かりませんねと言ってました。
 ラジオに関連して、昔、テレビ(バラエティー)の
オーディションを受けた話も。
それが何と、電波少年のオーディション。
「なすび」とか「猿岩石」とか懐かしすぎる…
紅雀さんの年季の深さに、びびりました。
鯛蔵さんといい、
私は噺家さんの見た目にかなり騙されているようです。
話のメインは、プロデューサーさんとお茶を飲んだ時に
起こった、小事件でした。
 紅雀さんの「代書」は、たぶん三回目です。
以前は、噺全体が平面的で、
もっと奥行きが欲しいと思っていたのですが、
(同じ平面的でもそれが良いと思うこともあります)
今回は、彫りが深くなった感じ(^^)。
 不安げに代書屋さんに入ってくる留(とめ)さん。
後日、枝雀さんの「代書」も聴いたのですが、
枝雀さんの留さんは、割と、あほっぽさが強いですね。
天然で、豪快な明るさがあります。西成にこんなおじさんが
住んでいそう(笑)。紅雀さんの留さんは、
西成的な強烈さはなく、まだ身近にいそうな感じです。
天然なおじさんというのは一緒だけど、明るさが違いますね。
 枝雀さんの「代書」を聴いていて、驚いたのは、
昭和56年の音源と比べると、紅雀さんの「代書」と、
かなり違った印象を受けた事です。
全体的に仕立て直した感じさえします。
紅雀さんには「せいねんがっぴ!」というくすぐりは無く、
「生年月日はどこかへやった(誰かに借したまま?)」
というようなことを言っていました。
ところが、その外の部分は、テキスト上は多分、ほぼ一緒で、
笑いのポイントの押さえ方も枝雀さんっぽい。
サゲの「ガタロ」も、一時、枝雀さんが使っていたようです。
枝雀さんのテキストはなるべく残して、紅雀さんの味付けを
していたのだなあと思いました。
 細かなところでは、ともえ焼きの鉄板のさびを取る
ところで、紅雀さんは、隅の方のさびを気にする
くすぐりを入れていました。ここでもう、留さんの
性格の違いが出てますね。
 あとは、音源では分からないので、比べようが無いのですが、
判子を押す仕草が凄くリアルで良かったです。
テレビで見た春團治さんは、判子をぐっと押していて、
紅雀さんのは、ぐりっ(弾みで体が跳ねる)て、感じ。
そこだけ抜き出したら、紅雀さんの方がオーバーですが、
根っこにリアリティを感じます。
人の仕草をよく見ているなあと思いました。
 紅雀さんの「代書」の問題点・・・というか、
リスク面は、代書屋が、徐々にストレスをためて、
その頂点に発散を目的とした叫びが来るという難しさです。
(枝雀さんの代書屋は混乱して「ポン!」と叫んでいた)
代書屋のフラストレーションの高まりを、客が
身をもって体験しないと、サゲ前に叫ぶやり方に、
戸惑いを覚えてしまいます。
徐々にストレスを蓄積させていくには、もう少し、
テキスト(時間)を伸ばす必要があるのでは、と
思いました。
 でも、前は、伸ばしたらいいのになあと思わなかったので、
たまたま、そう思ったのかもしれません。
ストレスのピークに達する前に叫んでしまった感じが
したので、あれっと思ったのでした。
 代書屋さんと留さんのやり取りは、勿論、面白かったです。
そこをもっと褒めようよ・・・。
メモ:夕刊に載った紅雀さん、代書のお稽古を
しているように見えます。


お次は、ゲストのひろばさん。
開口一番と間違えるなんて、失礼しました。
ゲストに呼ばれるくらいの年季になったんですね。
マクラは、米朝さんの車の運転手を一年したという話を。
米朝さんの素顔?が、ちょっぴり見えて面白かったです。
座布団の上でトランプを並べて●●をしているというのは、
意外すぎてびっくりしましたが、女子高生みたいだなあと
思いました。それから、ひろばさんの食欲旺盛さは、
場所が変わっても変わらないようです(笑)。
ひろばさんが緊張して、ご飯に手が付かない人って、
いるのでしょうか?
本題は「竹の水仙」。このネタの選び方だけで、
好感度がアップしました。私が、ひろばさんって凄いなあと
思ったネタは、ラジオで聴いた「竹の水仙」なんです。
その後、米二さんの会でも聞きましたが、どうも、
ゲストで呼ばれたときに出すネタのようで、昔から
愛着を持って育てている噺なんだなあと思いました。
 噺の前半よりも、後半からぐっと良くなる、
というのは、壱之輔さんと同じです。
このネタ、前半の流れを掴むのが難しいのでしょうか?
 めっちゃ細かいですが、冒頭の地名は壱之輔さんの方が
詳しく言っていました。(だからどうなのという話ですが)
宿屋の主(あるじ)が、客に対して、
急に横柄な態度を取る、という感じはしなくて、
自然と口をきいているように見えました。
「あんた」と言っているので、客扱いを止めていることは
分かったのですが、この自然さはgoodです。
惜しいなあと思ったのは、「二百両」など、
高額を言う前に、間をもっとためて言って欲しいと思ったこと。
あるのとないのでは、値段の重みが違ってきます。
ここは、壱之輔さんの方がまだ部がある感じでした。
(本音を言えば、あと0.5秒ためて欲しかった)。
個人的には、課題だなあと思った箇所が出てきたのですが、
ラジオで聴いた時は、全く気にならなかったので、
課題はクリアしている力を持っているのかもしれません。
(私は、何となくそんな気がします)
ひろばさんで「竹の水仙」の面白さを知ったので、
この噺は、私の中で、彼が基準点になってます。
今後、ますます磨きがかかりますように!


最後は、紅雀さん。
マクラは、えーと…何でしたっけ?
博打の話をしていたような?
それで、ネタおろしは「狸のサイコロ」や!
と、一人ぬか喜びをしていた記憶があります。
そうそう、天皇陛下が船上で賭け事をしていたとか、
(といっても、卓上ゲーム^^;)
その写真を週刊誌で知って喜んでました。
テレビもネットも見ない紅雀さん(多分)。
世間の情報は、喫茶店めぐりの中で読む週刊誌から
取っている感じがします。
「今日のお客さんは、
あまり賭け事に興味が無さそうですね」と。
そんなことないですよ。
紅雀さんのスリルあふれる落語を見に来るぐらいですから…。
 男の中には、賭け事に抜け出せない奴もいて、
と言ったので、「へっつい幽霊」かとも思いましたが、
ネタおろしは「厩火事」。
紅雀さんの中では、厩火事の「夫」は、
遊び人のようです。「お酒呑んで昼間からゴロゴロして」と、
博打をしているとは、落語の中で、はっきりと言っていませんが、
博打の話題が出たということは、
そういうことですね。
このネタ、ちゃんと聴いた事があるのは、
ひろばさんだけで、自然と比べてしまいました。
前半、お咲さんが、悩み事を「兄さん」に
打ち明ける場面は、くすぐりを余り入れずに、
ストレートに演じてました。何だか、
お咲さんの悩みがリアルに感じました。
 この前半の場面、
凄い素朴な感じがして、ずっと前、get's 待っツで
見た「始末の極意」の“素焼き”のような良さを感じました。
登場人物が二人ずつしか出てこなくて、
じっくり噺を聴かしてくれる噺に当たると、私の中で、
素焼きっぽい! という言葉が出てきます。
素朴ないい味わいが出てるっていう意味なんですが、
紅雀さんの時にしか、多分言わないと思います。
(それだけ珍しい)
 噺の中盤は、「兄さん」が、たとえ話を話す場面。
お咲さんのボケが、ちょいちょい入って、
教訓じみた話の重さを、軽くしています。
(これは紅雀さんに限った話ではありません)。
 このお咲さん、前半の悩みを打ち明けた後は、
そんなに、こみ入った長い台詞が出てこずに、
ボケ役に徹して、台詞が短く少なくなります。
だから、紅雀さんが、お咲さんを演じる時間って、
割と短いのですが、ほんの一瞬で、恋の悩みを持ってる
女性を面白おかしく表現してしまうから、驚きました。
こんな短い一瞬で、持ってるものを、きちんと
出せるんだと思いました。目を丸くさせて
パチパチさせている表情とか、凄く可愛かったです。
夫の方は、やや荒い言葉遣いで、
「あほんだら」とか、最近の落語では、
耳にしない言葉も言っていました。
一体、どの師匠にお稽古を付けてもらったのでしょう。
気になります(><)。
テキストそのものは、本当に無駄のない内容で、
ストレートっていう言葉が似合います。
米左さんかな? と勝手に予想。
 ネタの長さは、中ネタでしょうか。
割と早く会が終わったので、Mさんは驚いていました。
 それにしても、名古屋に行くのに、
近鉄特急の券を、難波の金券ショップで
購入すれば良いという、将来に役立つような
情報を入手してしまいました。



ツイッターで目にした、
紅雀さんを褒めてる言葉が
とても良かったので、
こちらにコピペします。

『紅雀の/ワッハ上方・上方亭 阿弥陀池/鯛蔵、代書/紅雀、竹の水仙/ひろば、厩火事/紅雀 留五郎に翻弄される代書屋の困惑、亭主を悪く言いながら実は大好きなおかみさんの心情、心の中身を引き出して見せる息と間がいい。大げさにデフォルメされているのに、わざとらしく感じないのがまたいい。』

コピペ元は、
ピーマさんのツイッターです。


あともう一つ、
前回の「第2回紅雀の」の感想ツイッター。

『今日は、上方亭で紅雀さんの会、2月に続いて2回目で、「饅頭こわいフルバージョン」と「宿替え」どちらも大熱演で、直感的にたたみかけていくような持って行き方に、やっぱりセンスのある人と納得、鉄の新作のしん吉さん、紅雀さんにはさまれた出番でも、気合い十分、パワー系の落語会だった。』

コピペ元は、
とみしんさんのツイッターです。

短く上手くまとめられた言葉、
流れていくのが勿体無いので、記念に。^^

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コナンの本名

なにげなく書いてはりますけど、森本レオはいいとしても、「コナンの本名」はいいの?
わたし、つい最近、うっかり、らくご天国さんの本名を含むツイートをしてしまい、「ルール違反です」とたしなめられたところです。
まあ、本人が晒しているのだからいいのかもしれないけど。ちょっと心配。

ピーマさんへ

 本名の公開の程度は人それぞれなので難しいですね。ピーマさんは、ツイッターで本名を出してますが、私も、本当は、そうしたい性質です。でも、ネットでそんなことをすると引かれちゃうので、あえて小出しにしています。自分が「ぶっちゃけ」タイプだからといって、人もそうかと言えば、そうでもないことが多いので、気をつけなければいけないと思います。私も人から「それはちょっと」と言われたクチですので(^^;)。
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湖涼

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