桂雀五郎入門十周年 雀五郎こごろう二人会

2010年6月20日(日)

桂 紅雀  「いらちの愛宕詣り」
桂 こごろう「水屋の富」
桂 雀五郎 「こごろう直伝のねた(阿弥陀池)」
桂 こごろう「素人浄瑠璃」
~中入り~
口上<こごろう、雀喜、紅雀、ひろば、雀五郎>
桂雀五郎  「お楽しみ(崇徳院)」


大入り満員!
こごろうさんは「水屋の富」、雀五郎さんは「崇徳院」。
凄く心に残ってます。
 下記は過去の日記から抜粋したものです。
2010/6/22 (Tue.) 10:21:07

 「桂雀五郎入門十周年 雀五郎こごろう二人会」。日曜日に動楽亭でありました。2時開演だったのですが、開場して間もない1時半すぎに行くと、大入り満員でびっくりしてしまいました。凄い人気!二人会って大概は、同期くらいの人がする(若しくは実力人気が拮抗している人同士がする)ものですが、今回は、先輩(こごろうさん)が後輩(雀五郎さん)にネタを仕込んで、そのお披露目会っぽい形でした。入門十周年という切りの良い年でもありますし、こごろうさんのプロデュースが光ってます。

桂 紅雀さん「いらちの愛宕詣り」
 とあるブログで、とても褒められていた演目だったので、期待は急上昇↑。しかし、開口一番だったとは…、チラシではそう書いてなかったので、ゲストのような扱いかなあと思っていたのですが。私、座る場所が余り良くなくて(前もその前も背の高い人で)、中々上手く見ることが出来ませんでした。(-_-;)
 自分が早く寝たいがために、主人公が奥さんに向かって「(お日様を)引きずり下ろせ」という台詞があったのだと思うのですが、たぶん聞き落としてしまったのだと思います。その後、主人公がお日様に向かって挨拶をする場面があって、私は誰に話しかけているのか分からないまま話が進んでしまったので、モヤモヤとしてしまいました。波長が合わんかったのかなあ(>_<)。勿論、初めて聞くお話だったので、楽しかったのですが…、どこか散漫な感じがしました。愛宕山を下りる場面が一瞬で終わったのは、時間が足らなかった所為でしょうか…。山好きとしては、足がガクガクになる様子も盛り込んで欲しかったです。(注文が多いやっちゃ)


桂 こごろうさん「水屋の富」
 初めて聞くお話です。演題も余り目にしないので、珍しいネタではないのかなと思いました。ストーリーが良くできているので、他の人もどんどん高座にかけて欲しいです。
 大阪は川が多い土地ですが、飲み水の確保は昔、大変だったようです。川の上流から、船で飲み水の入った甕(かめ)を運んできて、重たい甕を天秤棒で担いで売る商売(水屋)があったそうで。何しろ重労働ですから、年を取るともっと大変です。そろそろ商売を変えなければ、しかしお金がない、という主人公に、何と富くじ(宝くじ)の1等が当たるんですね。はじめは勿論大喜びしたのですが、仕事で家を空ける時になると、厳重に隠したお金が心配になり、仕事にもなりません。次第に周りの人間が自分のお金を狙っているのでは、という疑心暗鬼に陥ってしまい、悪夢にうなされる日々(ほぼノイローゼですね^^;)オチは伏せておきますが、私好みのオチでした。主人公が徐々にやつれていく感じを面白おかしく演じたこごろうさんの話っぷりに感嘆。


桂 雀五郎さん「こごろう直伝のネタ」
 お客さん、全員が楽しみにしているネタのお披露目。雀五郎さん、「言っときますけど、『動物園』じゃないですよ」と牽制し、みなさん大笑い(こごろうさんの「動物園」は矢張り有名みたいです(見てみたい~!)。お題は何と「阿弥陀池」。ここでもどっと笑いが起きます(こごろうさんの阿弥陀池も有名なんですね~)。
 以前、佐ん吉さんの「阿弥陀池」を見たときはグロっぽい場面に思わず引いてしまった場面もあったのですが、今回は免疫がついたのか、すっと話を楽しむことが出来ました(^^)。こんなに弾けた演技をする雀五郎さんは初めて見ましたよ。こごろうさんの仕込みが良かったんですね。大人しいイメージの雀五郎さんが、弾けた演技をするこごろう型のネタを熱演している様子が、とても面白かったです。ギャップの笑いもあったのかな。しかし、雀五郎さんはネタを噛まないなあ(感心!)。


桂 こごろうさん「素人浄瑠璃」
 「寝床」というネタの短いバージョンが「素人浄瑠璃」という題になるんですね。どれくらい短いのかしら、と思ったら、「寝床」とそんなに変わらないくらいの長さ(だと思ったのですが、そうでも無いのかな?)。「こごろうさんのオンステージ」と紅雀さんが後の口上場面で言っていたように思うのですが、本当にその通り。笑いどころが多くて疲れるくらいでした。(この笑いで私のニキビが減るのです!)。
 物足りなさを感じたのは、米二さんの「寝床」(CD)を聴いていたからなんでしょう。こごろうさんのお話は、旦那さんが酷い音痴だという事がはじめからはっきりしています。(浄瑠璃を語る練習を幾度もするので)。ところが、浄瑠璃を知らない私にとって、何が音痴なのか、ちょっと分かりづらいんですね。米二さんの「寝床」では、旦那さんの音痴は、はじめの内あまり強調されません。話が進むにつれて周囲の慌てぶりを見て、「これはおかしいぞ、これは、旦那さん、相当の音痴だな」と聴く人に思わせるんです。相手に想像させる力と言いましょうか、こちらの方がハードルは高いですけれども、こごろうさんには中堅からベテランのステップに上がるべく頑張って欲しいなあと思いました。


口上(こごろうさん、ひろばさん、雀五郎さん、紅雀さん、雀喜さん)
 幕が開いた後も、雀五郎さんず~っと、顔を伏せたままだったのですが、口上ってそんな感じなんでしょうか?主役がずっと顔を見せないので、ちょっと不思議に思ったのですが。
 インド帰りのひろばさん、日焼けもして、ちょっと痩せた感じ。雀五郎さんと初めて会った話をされたのですが、入門した月を間違えてしまい、顔を伏せたままの雀五郎さんに訂正される一幕も。紅雀さん、競馬の賭け事を、雀五郎さんとメールでやり取りしているそうです。現金ではなく、ハイチュウ五千円分を出し合いっこすると仰っておりましたが、はてさて。
 シメは雀喜さん。こちらは落語合宿での日焼けをされてました。雀三郎師匠に入門して7年経ったころ、突然弟子入りに現れた雀五郎さんを「何故今頃になって」と思われたそうで。7年たっても師匠の家に呼び出される自分に対して、弟子入り間もない雀五郎さんが師匠にべた褒めされている様子を見て…。無口な弟弟子の口を割らそうと、高級居酒屋(※白木屋)へ連れて行って、1時間半、頑張ったそうです。果たして、雀五郎さんが喋ったのは相槌(1分)だけでした…。こごろうさんも、車で二人きりの時に口を割らそうとした話をしてましたっけ(笑)。延々と曖昧な返事しかしない雀五郎さんに対して、最後には車内で「好きな焼き鳥の種類は何じゃーーッ!!!」と絶叫されたとか。
 口上のシメは雀喜さんが、ピリっと決めてくれました。緊張するわ~と言っていた所が可愛かったです。とても二児のパパとは思えません。


桂 雀五郎さん「崇徳院」
 「おたのしみ」と題が伏せてあった、演目が「崇徳院」だと分かると、心拍数が急上昇。ここここここ、これは、紅雀さんの幻?の得意ネタ(たぶん)。1回しか聴いたことないのですが、兎に角、話の筋が大好きなんです。一目惚れをした若旦那が寝込んでしまったので、熊五郎が、そのお相手のお嬢さんを探し出す、というお話。タイトルは唯一の手がかりが崇徳院の和歌だったところからきています。
 雀五郎さんの「崇徳院」を聴いて、正直こんなに面白く聴けるなんて思ってもいなかったので、鳥肌が立つ思いがしました。実力の底が見えない…!っていうか、紅雀さんがとちった台詞(たぶん)も、ちゃんと言えていたので、完成された崇徳院を聴いた気持ちになり、悔しく思いました(本当は、笑っていたのですが、心のどこかで、この笑いが紅雀さんに向けられたものだったらなあ、と思っているんです。ファンって悲しい…)
 雀五郎さん、どんどん頑張って、先輩(特に紅雀さん)を脅かしてください…!!

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