春の北野田落語会

2012年4月4日(水)堺・北野田

桂 吉の丞  「時うどん」
桂 まん我  「酔っ払い(替り目半ば)」
笑福亭 たま 「ショート落語&憧れの人間国宝」
桂 文三(ぶんざ)「京の茶漬け」


地元で落語会! 感無量でした(T▽T)



にこさんからメールを頂いたのは、
前日で、迷う時間もありませんでした。
べにこごの次の日に、
まさかこんな落語会があるなんて。

2012年4月4日 北野田落語会(チラシ)

記念にチラシとチケット半券を
アップロードします(^^)

春の北野田落語会(チケット半券)
桜のイラストが可愛い(><)
4日前?に急遽決まった落語会なのに、
どうしてチラシもチケットも、
こんなに素晴らしい仕上がりなのでしょうか。

チケット画像をアップしたのって、
あすと寄席以来です。


この日は、職場からいったん家に帰って、
腹ごしらえして出かけました。
(白ごはん+ごま塩だった気がする…)
そういう食い意地のはったことをしてしまったので、
開場時間を過ぎて到着。
自転車を久しぶりに漕いで、息も絶え絶えでした。


会場は、南海高野線/北野田駅前のビル、
アミナス北野田の3階。
4階に堺市立東図書館があります。
3階はいつもエスカレーターで、
通りすぎる場所でした。
こんな奥に部屋があったんですね。
展示室だけかと思ってました。
中に入ると、にこさんが!
雀の学校が無くなって、
いつも別れる時は、次はいつ会えるんだろう、
と思うのですが(^^;)<めいぷるで会えるくらい?

私はメールをもらってから、
まさか、北野田でまん我さんの落語が
聴けるなんて、と妙に興奮気味でした。
意外性のある組み合わせが好きなのかもしれません。
それに、たまさんも!
北野田には滅多に来ないのでは。
丞くんは、堺市出身やし…、
文三さんは、お初でした。
とはいえ、出演者の顔ぶれを見て、
ゴールデンメンバーだなあと思ったのは、
私だけでは無かったようです。


お客さんは、ほぼ満席…か、
9割ほどの埋まり具合。100席なので、
けっこう来ていた方だと思います。

19時をちょっと過ぎてから、
館長さんのちょっと面白いご挨拶が。
「5月4日から北野田で落語会が始まるのですが、
私が1ヶ月勘違いをして、人に言ってしまい、
急遽4日前に落語会の開催が決まりました」
(噺家さんへの出演依頼は2日前にしたと、
言っていた気がする)
噺家さんのお名前を言おうとするも詰まり、
メモを懐から取り出して、
(文三さんを三三さんと読んだ気がする^^;)
「(名前を読み上げた後)え~、最近、
固有名詞が出てこなくなりまして…、
こんな状態では、あと五十年しか生きられないなあと、
そう思っている今日この頃です」
ご挨拶の中に、議員さんや警察の関係者の方が
今日、来てくれていると。
(たぶん、この方たちのどちらかに言ってしまって、
急遽開催することになったのかな?)
こういう所に、
北野田の田舎臭さを感じる私でした…。


石段の出囃子。ちょっと急(せ)き気味?
吉の丞さんが登場!
get's 待っツが無くなってから、
この人の落語も定期的に楽しむことが
出来なくなりました。
今回は久しぶり!
っていう感じがしないのは、何故?
(今年に入ってどこかで見てるかも^^;)
マクラはたっぷり。
前座だっていつも強調されますが、
こんなに笑いの取れる前座さんも珍しいですよね。
もはやニセ前座さんです。
「今は尼崎に住んでいますが、出身は堺市で…
鳳中学へ行ってまして(おおっという客席)、
堺西高校へ行ってまして(どよめく声が小さくなる)、
ええと、小学校の頃は、
みはらベースボールチームに入ってたんですよ。
(客席の反応が薄いので)
あ、この話は無かったことにしましょう!」
“みはら”って、旧美原町のことでしょうか?
堺市に合併して美原区になりましたが、
つい最近(でもないけど)なので、
隣接する東区の人でも、馴染みが薄かったのかも^^;
 他に、落語とは…というレクチャーも
さり気なく、北野田のお客さんに伝えます。
扇子と手ぬぐいを出して小道具の説明も少しだけ。
想像の芸なので、声の調子で場面を思い浮かべて下さいと。
始まったのは、「時うどん」。
お客さんも初めは「ベタやな~」って
思ったかもしれませんが、段々、吉の丞さんの
作る噺の世界に入って行ったような気がします。
以前見たときよりも、仕草が大げさになってたかな。
これは前座バージョンなのでしょうか?
もしそうだとしたら、そうでないバージョンも
見てみたいです。前座ですと言いつつも、
30分たっぷりの一席でした。
※勝手なメモ
吉の丞さんの噺に限った話ではないのですが、
うどんとお茶漬けの音の差が
よく分からないです。
うどんをすする音がお茶漬けを食べている音に
聞こえるんです。その逆も…。


お次は、まん我さん。
まん我さんが北野田に降臨(><)
高座に上がり、興奮する私をよそに、
客席からは、ややアウェーな空気が…。
(気のせい?)
「誰、この兄ちゃん」って感じ^^;
丞くんは、明るい感じの人なので…
まん我さんは落ち着いて見えるから、
対照的な人が出てきたって、
ちょっと驚いたのかもしれません。
この空気を、じわりじわりと変えていった、
まん我さんのマイペースな話っぷりに、
感動しました。後から出てくる、たまさんは、
派手な着物で視覚的にお客さんの気を引くけど、
まん我さんは、言葉で、じわじわお客さんを
引き込んでいった感じです。
酔っ払いに関する小咄をいくつか。
あれ親子やで、と、日or月ものなど。
紅雀さんもよく使う小咄です。
今まで、紅雀さんとまん我さんって、
同世代やなあって思ったことは余り無かったのですが、
今回、まん我さんの「替り目」を聴いて、
そう思いました。
テキストがけっこう似ています。
(そういえば、寝床も)
話し方が違いすぎて気づかなかった…。
 この日、密かに?「桜の宮」が出たらいいのになあと、
思っていたのですが、
(というのも、こごさんのと聴き比べがしたかったから)
「替り目」、とっても良かったです。
ちょっと前に、動楽亭昼席で
彼の「替り目」を聴いたことがあったのですが、
その時よりも、ぐんと良くなっている感じがしました。
何となくですけど、噺に出てくる奥さんが、
旦那さんに対して優しい気持ちを持っている感じが
しました。しゃ~ないなって相手になってる(笑)。
前に見たときは、酔ってる旦那さんに対して、
ちょっと煙たそうにしてる表情があって、
それはこの噺には、あって当然の表情なんですけれども、
けっこう強く印象に残っちゃったんですね。
今回は、旦那さんが家に入ってくるなり、
奥さんが「アホ!」って怒鳴って、
それでもう、ガツンって来てしまいました。
夫婦漫才を素でやってる夫婦やなあって。
夫婦のやり取りがほんと可笑しくて、
「草むしりか?」もめっちゃツボでした。
(紅雀さんは、この台詞が無かった気がする)
あと、奥さんがおでんを買いに行く時、
お化粧するっていうくすぐりが入ってて、
うわ~やってくれた!
って凄く嬉しかったです。
米二さんしかしないと思ってました。
(紅雀さんは、この台詞が以下略)
この噺の夫婦って、
喧嘩してるけど、凄く幸せそう。
何だかんだ言って上手くやっていく気がします。
そういうあったかいものを
じんわりと感じとれたっていうのは、
凄いことだなあと思いました。
兎に角、まん我さんは凄い! と思った
一席でした。


お次は、笑福亭たま さん。
派手~な着物で登場!
羽織が赤っぽい花柄模様で、
着物は緑っぽい地に大きな(黄色い?)花が。
お客さんの目はもう釘付けです。
出てきて暫くは、着物の柄に目を奪われている人が
たくさんいたのでは。
マクラは、これぐらいがちょうどいい・・・
という、お客さんの肩をほぐす笑いから。
盛り上がったところで、
(ショート落語をしている途中だったかな?)
途中から会場に入ってきた女性客の
動向(手紙を回したり?、
遠くの知り合いに話しかけにいったり)が
気になって、「大丈夫ですか?」と
何度も話しかけてました。
で、そのお客さんに話しかけている間に、
他のお客さんが飴を回し始め…(^^;)。
そのお客さんにもたまさんはツッコム(笑)。
も~北野田のお客さんは…(><)
手に終えない! フリーダムに生きてますね。
(でも、お客さんが動いて噺が中断したのって、
たまさんの時だけでした)
噺が中断し、ショート落語で良かったと
たまさんは言っていましたが、
北野田のお客さんの集中力の無さが露呈して
しまいました。こういうごちゃごちゃした
ハプニングは、嫌いではないんですが、
噺家さんにとっては迷惑この上なしです。
 このショート落語は、にこさんがブログの中で、
長いマクラだったのかなあと書かれていましたが、
目から鱗の一言でした。
マクラといえば、私は噺家さんが、
お客さんの様子を探る、客席を温める、
高座ですべりたくない守りのイメージがあったんです。
たまさんのショート落語を長いマクラと呼ぶなら、
かなり“攻め”のマクラだなあと思いました。
ショート落語で、どんどん自分の噺の世界観に、
お客さんを引き込んでいくんですね。
唐突でシュールな展開、オチは必ずあります。
くすっと笑えるものから、どばっと笑えるものまで、
様々ですが、これはたまさんの、
「自分ってこういう噺家なんです」っていう、
紹介もこめたものだと思うんですね。
(これはどの噺家さんのマクラにも言えることですが)
多分、「憧れの人間国宝」を、
いきなり高座にかけても、お客さんはびっくりして、
噺に付いていけない人も出てくると思います。
ショート落語で布石を打っておく訳ですね。
自己紹介にもなるし、自分の噺の世界観への慣らし
にもなるし、何より面白い(笑)。
たまさんの高座、一番笑いました。
とっても面白かったです。
「ショート落語」「憧れの~」このセットが
好きになりました。思ったより「憧れの~」は、
噺が長くなかったので、元々セットになっている
ものなのかもしれません。
テレビでは絶対に出来ないネタです。
こういうのが私、好きなんですね^^;


最後は、文三(ぶんざ)さん。
初めて生で聴く噺家さんです。
ラクゴリラのメンバーの一人であることは
知っていましたが、
感想サイト(主にGUNLUKさん)で、時々
噂を目にするくらいでした。
桃山学院大学(ピン大)卒業だという事、
当時、北野田の商店街で散髪していたことなど、
を話してくれました。
駅がこんなに立派になって…と仰っていましたが、
よ~く見て下さい(見たかもしれないけど)。
バブル期を思わせる古いデザインのビルを…。
緑と白の横縞模様のビル^^;
とってつけたような太い柱!(笑うっきゃない)。
でも、こんなこと、地元の人間以外は口に
しにくいように思います。自虐ネタですから
表では褒めてくれたけど、お腹の中では
違うことを考えていたのではという(勘ぐりすぎ?)
商店街が殆ど無くなったことについては、
ちょっと寂しげに語っていたように思うので、
そこは好感が持てました。
 その後、地方によって言葉が通じないことは、
昔はけっこうあったことを教えてくれました。
五代目文枝さんがまだ若かった頃、
四国か和歌山か忘れましたが、
その地方のあいそ言葉(挨拶)を真に受けて、
失敗してしまった話を少しだけ。
 本題の「京の茶漬け」は、
この間聴いた、米紫さんのものと聞き比べ。
京都に住んでいる奥さんの印象がだいぶ違います。
米紫さんのは、天然系?
主人公の気持ちに本当に気づいていない感じ。
だから奥さんの年齢が若めに感じました。
文三さんのは、大阪から見た京女のイメージが
そこはかとなく香ってくる人柄。
綺麗だけどちょっと意地悪に感じてしまう。
地方色の濃さから言えば文三さんに
部がありますが、私はあまり相手側に蔭をつける
やり方を好みません(これは単なる好みです)
思えば、マクラもちょっと毒舌系でしたね^^;
 一番違うなあと思ったのは、
奥さんが、お櫃の中のご飯をこそぎ落とす仕草。
これは米紫さんならではの工夫なんでしょうか。
文三さんにはありませんでした。
 お茶漬けが出てくるまで待つ時間も、
ちょっと違いました。米紫さんは、若干
間を長く持たせすぎた印象(ネタおろしの時は)。
文三さんは、ジャストな感じ(たぶん)。
 これを書き忘れると大変な事になるところでした。
文三さんの独特の甲高い笑い声です。
聴いていると段々、トッカータとフーガに出てきそうな
悪魔っぽい笑い声だなあと。
これは、はまるとドンドン可笑しくなってくる
たぐいの笑いです。逆に、はまらないと、
どこから入っていけばよいのかちょっと分からない。
紅雀さんの「がまの油」と一緒です。
ジェットコースターの入り口が一箇所しかない
のと一緒で(すごいたとえだ)。
付いていけない人のために、
(噺家さんはよく、分からない人は
置いて行きますよと言いますが…)
少し気をそらす言葉、リップサービスと言うか、
入り口をもひとつ作ってもらいたいです。
個人的には猫が好きなんで、猫を出してもらいたい。
(超わがまま)
 結局、文三さんの甲高い笑い声にドキドキした、
一席になってしまいました。でも、この噺家さん、
すごくいい噺家さんです。(私はGUNLUKさんを信じる)
そう思ったのは、前歯に詰まったお茶漬けの米粒を、
取る仕草を見たから。あれは衝撃。
こんないいものを持っているなら、いつかきっと、
いい噺にめぐり合えそうな気がしました。


終演後は駅までにこさんとご一緒しました。
といっても私は自転車だし数十メートルほどでしたが。
次に会えるのは、めいぷるの会ですかね~
と言いつつ別れました。
会のお誘い、ほんと有難うございました。
何度か断ってきたのに、声をかけてくれたので、
ほんと嬉しかったです。

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こんばんは

この日は紅雀さんが出はる訳でもないのに、おつき合い有難うござりました!
でも急遽決まった会やのに、こんなメンバーが集まるものなんやね ^m^
次はめいぷるで会いましょうね (^_-)-☆
あ、そうそう!めいぷると言えば、既に7月のスケジュールが出ていましたよ!

http://event.minoh-bunka.com/article/54845093.html

にこさんへ

 こちらこそ、地元の落語会なのに開かれる事も知らず、お誘いどうも有難うございました。紅雀さんは五駅先に住んでるけど、まん我さんが北野田に来たなんてまだ夢みたいです。
 めいぷるでお会いできたらいいですね(^o^)
7月のスケジュール、もう演目出てるんですか。お知らせして頂き有難うございます! ・・・ええ?! まだネタおろしされていない「宿替え」がネタ出しされてるなんて! 紅雀さんはやっぱりギャンブラーですね。

良いメンバー

急きょ集めたにしては良いメンバーですね。落語家ってホントに暇なのかしら?このメンバーセットした人はなかなかのセンスですよ。素晴らしい。
文三さんは、あのバリバリの営業スマイルが大好きです。

ピーマさんへ

 ほんと、このメンバーをセットした人が気になります。北野田は、東文化会館(ホール)で大きめの落語会を開くことがあったのですが(八方さんが来てました)、こういうこじんまりとした落語会は初めて目にしました。
 文三さんが手がけるネタの中でオススメってありますか?今度教えて下さい(><) 営業スマイルよりも笑い声が…凄いなあと思いました(笑)

文三さんのこと

文三さんでこのネタっていうのはあまり覚えがないんですが、その「京の茶漬け」は先日京都文芸でやって、米二さんに「京都でやる勇気を買う」と言われてました。そういう米二さんも京都でやってましたけど。
文三さんで「おっ!」と思ったのは、染丸師匠の会でした。同じ吉本所属には、三枝、文珍、仁鶴、八方など有名な落語家さんがたくさん居ますが、染丸さんはやはり一味違うなと感じさせます。
染丸さんの会では、お囃子や寄席の踊りなど噺以外の芸能にも焦点を当てる企画がよくあります。そんなとき、文三さんは良く出演されています。染丸一門に交じって、器用に踊りを踊られていました。
この前の文我さんの会でも、生喬さんが寄席の踊りを踊っておられましたが、噺だけではなく「寄席」という文化を大切に引き継いでいこうという観点で言うと、米朝一門だけが落語じゃないなっと感じる瞬間です。

こんなん知ってはった?

『西部寄席 part5』やそうです。

https://twitter.com/#!/beicho_jimusho/status/189934869671976960

ピーマさんへ
「京の茶漬け」は京都弁が自然に聞こえるかどうかで噺の出来が左右されてしまうので、本場の京都で大阪の人間が京都弁を話す度胸を、米二さんは買ったのかなあと思ってしまいました。
 文三さんは寄席踊りもするんですね。これは初耳。今までGUNLUKさんの感想を読んで知ってるだけでしたので、生の魅力に接したのは初めてでした。
 米朝一門ばかり行ってると、他の一門と接する時に軽いカルチャーショックを受けることがありますね(笑)。ああ、こういう世界もあるんだなあっていう。同じ落語を聴いているはずなんですが…。カラーが違うんだなあって思います。

にこさんへ
こんばんは。めいぷるに引き続き、情報有難うございます。最近、土日にしか事務所のHPをチェックしなくなってしまって、本当に助かりました。^^ 面白い会の名前ですね。
プロフィール

湖涼

Author:湖涼
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