べにこご

2011年12月7日(水) 中崎町

桂 紅雀  「子ほめ(2枚目バージョン)」
桂 こごろう 「三題噺」
(南天のど飴・オリンパス・天才バカボン)

アンケート(うろ覚え)
①これには滅法弱い私…
②独裁者になったらしたいこと
③南天襲名までにして欲しいこと 



べにこごに出かける前に、
ちょっと寄り道して、堺東の「グラン」という
定食屋さんで晩ご飯を食べました。
お目当ては、アボカラ丼。
アボガドがたっぷりで、さっぱりしたから揚げと
良く合うんです。なめこ醤油を上からかけて
食べるので、ぬるっとした食べ物(納豆とか)が
好きな人にはオススメです。

中崎町で安くて美味しいご飯屋さんを見つける
労力とアンテナがないので、地元で食べてきました。


東梅田を過ぎて「中崎町」で下りて、
まっすぐ4番出口へ!
(この間は1番出口で出て迷った)
べにこごの開演直前に着いて、
ちょっと並んでいたのですが、
べにこごのお客さんって、
ご夫婦で来ている人が多そう(三組くらい)。
他の落語会では余り見られない光景かもしれません。
まったり出きるからいいのかな。

開演時間、入り口でお二人が、
お客さんから木戸銭を受取り、
アンケートを渡してくれるのですが、
恐くていつも顔が見れません(><)。
…ところが、帰りはちょっとリラックスして、
お二人を見れるから不思議です。
同じ時間を過ごせたという共有感が、
そうさせるのでしょうか。


トップバッターは、紅雀さん。
マクラは、出来立てホヤホヤ(^^)。
昨日一昨日と、ご家族で長島スパーランドへ
行ってきたというものでした。
アンパンマンランドをお目当てに行ったそうです。
(これは娘さんが好きなので、行くきっかけに
なったのでしょう)
 話は変わって、藤子F不二雄の短編集が、
素晴らしくて、自分の中でバイブルになっていると。
その中で、劇画タッチのどらえもんの話があり、
面白かったので、「子ほめ」も、劇画っぽくしたら
どうなるんだろう、という流れに。
 これは、トークコーナーで言っていたことですが、
落語を、二枚目でする噺家さんと、
三枚目でする噺家さんと分かれるそうです。
はじめは意味がよく分からなかったのですが、
團治郎さんは二枚目で子ほめ?をしていたと言っていたので、
きりっとした顔つきで落語をするのを、「二枚目落語」と。
おもしろい顔で落語をするのを「三枚目落語」だと。
紅雀さんは、いつも三枚目でしているので、
今日は二枚目を意識して「子ほめ」を。
 何をもって二枚目落語と言うのか、
劇画風の落語とは?? と思われるかもしれませんが、
紅雀さんの中では、
「看板の一」に出てくる、おやっさんのイメージが
強いのか、終始、渋い表情と低い口調でした。
タバコの臭いが充満してきそうなくらい、
男くさかったです(笑)。
ボケ(主人公)もツッコミ(ご隠居)も、
いつもよりずっと低い声。それが却って面白くて。
(ご本人も堪えきれず、途中で何度か吹き出してました)
 印象的だったのは、友人の子どもを褒めに行って、
やっと産婦さんのいる所まで来た場面。
うろ覚えですが、
「…おさきさん、子どもを産んだそうやな。
(通常ならここで、きばって産んだんやなあと、
仕草を交えて笑いを起すところを)、
寝乱れ姿、(鼻の先を指でこすり)けっこうや」
・・・これは、劇画タッチならでは、という
台詞ですね(笑)。
あと、友人の祖父が生きているのに、
「死んだおじいさんに似て長命の相がございます」
と言う場面。
通常ならここで、おじいさんが怒る描写がありますが、
そんなに怒っていることを強調せずに、
まあまあ、と言った雰囲気で、
「今度、将棋、差(さ)そか」と、
それとなく遠回しに、機嫌を取ってる感じが、
妙に可笑しかったです。
 初めて紅雀さんの「子ほめ」を見たのですが、
まさか劇画風の子ほめが来るとは(笑)。
ショートバージョンのせいか何なのか、
私の苦手な、赤ちゃんのお腹を押さえるくすぐりが
無かったので、ほっとしました。


お次は、こごろうさん。
「妙な空気になってますね~」と。
ああいうのは、2分か3分で普通は止めるもんやのに、
最後までしよった、と笑ってました。
「平林」でも、劇画風にやっても面白いかもしれないと、
こごろうさん。この話、聞いたことないんです。
丁稚さんが出てくるらしいのですが。
紅雀さんの「子ほめ」は、楽屋で聴いていても、
すごく面白かったそうです。
 どういう話の流れでそうなったのか、
南光師匠が受けた、専門学校で落語の話をするという
仕事を、何故か、半分以上、こごろうさんが
教壇に立たないといけない羽目になり、
一人だけとても授業態度の悪い生徒さんがいて、
もの凄く遣りづらかったそうです。
その不満を、べにこごの高座で話し切ったこごろうさん。
「やっと、すっとしました」と。
(噺家さんってほんと大変だなと思います)
 マクラを話し終わって、
古典落語をしようか、それとも他の趣向がいいのか、
と、こごろうさんがお客さんに問いかけました。
落語をするつもりで、べにこごに来たけれども、
紅雀さんが、ああいう実験的なものをしたので、
普通に落語をする空気じゃなくなったような、
そんな気がしたのでしょうね。
(私は、こごさんの落語でも良かったのですが、
他の趣向、という言葉も気になりました)
 じゃあ、三題噺をしましょう、と、こごろうさん。
お題を三つお客さんから出してもらい、
即興で落語をするというものです。(すごい)。
お客さんからは、
「南天のど飴」「オリンパス」「天才バカボン」
と、お題の声が。
お客さんのノリも良いですね。
 噺は、主人公がご隠居と話しをしているという、
落語にありふれた始まり方をしました。
「絵を描くのが好きで…最近は全然描いて無いんですが」
と、主人公。
おや? これは、こごろうさんの分身でしょうか。
昔、学校で黄色い水バケツを出して絵を描いたことなどを
話している内に、ご隠居が、
「公園で似顔絵を描いたらどうや」
と、言ってきます。じゃあ、そうしましょうと。
すごい展開です。
 場面は公園へと移り、ベレー帽をかぶって、
それらしい格好をした主人公が、
イーゼル(絵を立てかける道具)を立てて、
お客を待っていますと、
ガラ声のおじさんが登場。似顔絵を描いてくれ、と。
見たまま絵を描いていると、
そんな顔じゃない! と怒り始めます。
時間が進むに連れて、お客が、
天才バカボンのパパにそっくりだという事が
分かってくるのですが、
これって、本当に絵心が無いと出来ないです。
ほっぺたが膨らんでいて、
目は小さくて、鼻が広くて、鼻毛が五本あって、
口は大きくて、前歯が離れていて(笑)、
鉢巻をしていて…と、
他にも色々おっしゃっていました。
正確にバカボンのパパの特徴を言って、
それを空中に描いていく様が、本当に見事でした。
本当に頭の中で、バカボンのパパが
きっちりと思い浮かべられるんです。
勿論、よく知っているキャラクターですが、
どんなキャラ? と言われても、
上手く答えられないし、容姿を問われても、
あそこまで上手く言えないでしょう。
 お客が余りに怒るので、
むせてしまい、咳をします。
すると「南天のど飴」の登場。
主「これを舐めますか?」
ここで、お客の気持ちが落ち着きます。
でも、絵を描いていくと、
やっぱり怒り出して(笑)。
主「あなた、自分の顔を写真で
見たことないんですか? カメラ持って無いんですか?
え? 持ってる? あ、オリンパス。そおですか」
(ちょっとうろ覚えですがこんな感じ)
それから話の途中で、主人公がたまらず、
あなた「天才バカボンのパパにそっくりですね」と。
 サゲは、
写実的に描いた三枚目の絵は嫌だ、
前の綺麗な顔の絵が良い!
と言いはるお客に、主人公が、
「前の絵はよしなはれ」
「何でや」
「二枚目になってしまう」
(すごいうろ覚えで、正確ではないです。
かいつまむとこんな感じの台詞でした)
本当に、お見事! の一言。
こごろうさんの持っているセンスの良さを、直に
色々な面から見たような気がしました。
 佐ん吉さんと、そうばさんが近々、
三題噺に挑戦しますが、こごろうさんのように、
話のおおよそになる太い流れは、
自分の得意なもの、好きなものにした方が、
アドリブであっても話が生まれやすいのでは、
と思いました。
 それにしても、この三題噺、
この日かぎりになるのでしょうか?(><)
勿体無いくらい、出来が良いと思います。
新作落語が誕生した瞬間を見た思いがしました。

※もしも、この噺を、べにこご以降で聴かれた方が
いらっしゃいましたら、ネタバレになってしまうので、
本当に申し訳ないです。ご連絡いただければ、
詳しい内容は削除しますので、
どうぞひとつ、よろしくお願い致します。


中入りの時に、アンケートを高座の上に置きます。
そういえば、この会が始まる前、
いつもなんですが、お菓子袋が回って来るんです。
この日は、ドイツのお土産とかで、チョコを頂きました。
(ドイツのチョコはブラスアルファっぽくて、
お菓子袋はもう一回廻ってきて、別の駄菓子も
頂きました)
ボランティアスタッフの方がお菓子を
差し入れして下さっているのでしょうか。
いつも有難く頂戴しています。(><)

①これには滅法弱い私…
このアンケート、
苦手なものと、好きなものを答える人とに
分かれてました。
風船が恐い、という方がいたり、
お酒が好きという方がいたり。
他にも、真剣に答えている方や、
ちょっとおちゃらけて答えている方がいました。
こういう所がべにこごっぽいように思います。
 お二人が盛り上がっていたのは、
眼鏡をかけた女性、と答えたアンケートでした。
眼鏡を外したあと印象が変わるところとか、
家で違う眼鏡をかけている所とかが良いのだそうです。
(眼鏡フェチなのかな)

②独裁者になったらしたいこと
これは、政治がらみに、
富の分配や税金について答えた方や、
逆に自分だけ得をするような、面白い答えも。
ツボだったのは、
ジャニーズJrをはべらせたいと答えた方。
一夫多妻制と答えた人は二人もいました。
お二人の落語会を開きたいという答えに、
こごろうさんは、
「これは独裁者じゃなくても、今でもできますよ。
ちょっと大きめの誕生日会を開くくらいの気持ちがあれば」
 それから、私は、大阪に公園や緑を増やしたいと、
独裁者でもないような事を書いてしまったのですが、
この答えに、こごろうさん、
「梅田で、何にするか迷ってる土地あったやん、
アレ、牧場にしたらええと思うんやけどなあ」
「兄さん、牧場って臭いですよ」
と、紅雀さん。
「いや、そんな本気な牧場やなくてええねん」
どうも、こごろうさんは牧場の風景が好きなよう。
それがどういう訳かエスカレートして、
最後は、ジャングルがいいという話に(笑)。
梅田の一角にジャングルを作り、
その土地は閉鎖して、ライオンとシマウマを、
10頭ずつ放つとか。
 限られた土地に、ひとつの生態系を作っていく、
という授業を、こごろうさんの娘さんは、
学校で教わっているらしい。

③南天襲名までにして欲しいこと
これは割りと皆さん本気で答えている方が多かった
ように思います。
最後のこごろうの会を開いて欲しい、とか、
べにこごの拡大版とか、記念になるような会を
望んでいるようで。
中には、「一日一日を大事にして、
こごろうという名前じゃなくなった時になって、
後悔しないように」…というような事を
書かれた方も。
すごい、お母さんみたいな人がいるんだなあと
思ったら、男性のDさんでした(笑)。
 べにこごのオールナイトの会という案には、
二席ずつ落語するにしても、
アンケートの質問を、最低21個は出さないと、
オールナイトできないという話に。
アンケートに答えないといけないお客さんも大変。
一時間前から、会場入りして、
アンケートを答えないといけないとか、
だいぶと盛り上がりました。


次回は、来年1月3日(水)19時半からです。
それから、
来年の2月27、28、29日に、
べにこごの会場で、19時から、
モーレツ落語会のような会を開くのだそうです。
紅雀さん、佐ん吉さんは参加せずに、
まん我さん、しん吉さんが入るとのこと。
他のメンバーは以前と同じだそうです。


落語会が終わってから、
Dさんと、さきさんと途中まで
一緒に歩いていたのですが、
何だか、はしゃいでしまって、
小学生の頃を思い出してしまいました。
南天のど飴を、誰がこごろうさんに
渡すのかで揉めてました(笑)。

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べにこごっ!

なかなか楽しそうなべにこごでしたね。私はNHKに行ってたので行けませんでしたが二枚目の子ほめ見たいですね。
西方笑土の公録で初めてTV局のスタジオというものに入りました。それにしてもセットというのは思った以上にちゃっちいもんです。これがテレビに写るとそれなりに写るのかあ!と思わぬところで感心してしまいました。
次回1月3日は行きますよ。次はどんなことが起きるんでしょう。

ピーマさんへ

 べにこごは、通った回数がすごく少ないので今回のような趣向のものは初めて出会いました。実験室みたいで面白かったですよ。
 そういえば、2月27日、28日、29日は、モーレツ落語会のような会がべにこごの会場で19時からあるので、と、こごろうさんが予告してました。紅雀さんはメンバーから外れて、まん我さんが入るとか(さきさん、これで合ってますよね?)

こんばんは^^

湖涼さん、べにこごお疲れ様でした。
やっぱし湖涼さんと一緒のべにこごは特別楽しいっス!
ありがとうございました。

なんだか、こごろうさんの襲名ネタ満載で、
私はちょっと淋しい気持ちにもなっていました・・・

で、2月末の落語会の件。
あと、佐ん吉さん⇔しん吉さんだったと思います。
・・・会場のキャパ、大丈夫なんでしょうか?

湖涼さんも1日くらい行きましょうよ!
なぁんて、月末だし、私もかなりキツイですが
にこさんと一緒に頑張るぞ!! (←カラ元気)

さきさんへ

 こちらこそ、お疲れ様でした(^^)>
私もさきさんとご一緒できて楽しかったです。
襲名ネタ満載…たぶん、さみしい気持ちを乗り越えるために、紅雀さんが質問を考えたのかなと、そう思います。ちょっとずつ心の準備ができたらいいですね。^^
 2月のモーレツ(仮)の件、有難うございます。紅雀さんが出ないと知った瞬間、頭がまっ白になってしまって(><)。ネタ出しされると思うので、気になる演目があれば行ってみたいと思います♪
プロフィール

湖涼

Author:湖涼
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