get's 待っツ 動楽亭

2011年11月21日(月)大阪市営地下鉄「動物園前」駅

桂 吉の丞 「千早ふる」
桂 ひろば 「強情」
桂 佐ん吉 「蔵丁稚」
~中入り(フリートーク)~
桂 紅雀  「看板のピン」
桂 吉弥  「不動坊」

何か、凄く濃~い感じの「看板のピン」でした。
「蔵丁稚」、定ちゃんがめっちゃ可愛かったです。



お客の入りは、先月よりも少なめ。
急に冷え込むと、客足もにぶるのでしょうか?
それでも会はいつも通り、熱演!
トークはいつもよりやや多めでした。

次回は、何と、12月30日(金)14時から。
お客さん、大丈夫かな(><)


トップバッターは、吉の丞さん。
先月は、変わった洋楽の出囃子で登場されましたが、
今回は「石段」で。
前座っぽく、役目を果たされるのかなと思いきや!
マクラもたっぷり! 噺も充実してました。(^O^)
法要の日のあさ吉兄さんが天然すぎて…!!
面白かったです。一度も見たことが無い噺家さんなのに、
どんどん刷り込まれていってます(笑)
噺は「千早ふる」。去年(2010年)の2月に初めて、
吉の丞さんのこの噺を聴いて、衝撃を受けた噺です。
この人、凄い! っていう…。
当時の私の中では、ほぼ完璧という印象だったので、
今回はどんな印象を受けるのか、ドキドキでした。
・・・やっぱり、パワーアップしてました(><)凄い
以前もあったかもしれないくすぐりかもしれませんが、
「千早ふる 神代もきかず 竜田川」
この上の句の最後かどこかで、「ね?」と、言うのですが、
「よく覚えてるでしょ、えらいでしょ
っていう主人公の気持ちが凝縮されてて、
めっちゃ可愛いかったです。
 それから、「とは」は、「とわっ」という掛け声に
なってて、凄く受けました…。これは不意打ち
 あと、「南港に沈める~」というくすぐり、これは
早口のように感じて聞き取れず…orz
ツイッターで面白かった、とあったので、
楽しみにしていたのですが(><)
 ご隠居の話がちょっと脱線して、元に戻る時、
(これは噺の中で何箇所かあります)、
主人公の反応が、ちょっと大人しすぎるかなと思いました。
脱線に関してもっと突っ込んでいいんじゃないかな。
「豆腐屋のくだりでムカッと来てまんねん」
と、主人公が言った後、ちょっとしてから、すぐに、
主人公が隠居の話に食いつく表情がありまして。
そこは徐々に、
隠居が主人公を手繰り寄せていく感じが欲しいなあと、
思いました。難しい注文(><)。
ご隠居の歳が若く感じたのも、
今回の物足らない思いに通じるものがあったのでは
ないかと思います。
お年寄りが主人公を手玉に取る様子がもう少しあればと。
これは次のステップですね(^^)。
間合いとかテンポは凄く良く感じました。
歳を重ねるたびにもっと良くなる予感がしたので、
それは凄く嬉しかったです。


お次は、ひろばさん。
出てくる前から、出囃子「お手てつないで」が流れてきたので、
すぐに分かりました(^-^)v
何となく、めいぷるの会で出された「強情」を出す予感が
ありまして。それは今まで、めいぷるとget's 待っツのネタが
かぶることがあったのを体験していたからなんです。
めいぷるは、月の半ばで、get's 待っツは、月の下旬なので、
この10日余りの中で、どれだけ噺を微調整してくるのか、
ちょっと楽しみなんですね。(すごい楽しみ方だわ…)
もう一度出すということは、まだやりたいことがあるという、
お気持ちからでしょう。特に、めいぷるの「強情」は、
ご本人のツイッターでも台詞が抜けたと仰っていたので、
(私は、どこか分からなかったのですが…)、
以前、めいぷるの会で「もっと男らしさが欲しい」と
書いた感想に近づけるかどうか、そこが、
大注目のポイントでした。
 今回は、前回よりも「男気(おとこぎ)」みたいなものが
沢山感じられて嬉しかったです。
主人公の一本気なところ(そこが可笑しくもあるのですが)、
さらに上手の二人のおじさんも。
結局、どの台詞が抜けたのか分からずじまいでしたが、
それをちゃんと出せたからではないかと思います。
 お金がブランコに乗って遊んでいた、というくすぐりは、
めっちゃツボでした(><)。
これが抜けたのかなあ??
(これは男気とは関係ない台詞だと思います、
プラスアルファのくすぐりの台詞だと思うので)
 「…だった“とか”」
「“とか”って何やねん?!」
この「とか」も面白かったなあ。これは、吉の丞さんには、
無かったような?
ひろばさんならではの可笑しさだと思います。
 めいぷるでは、「木刀」だったと思うのですが、
それが今回「出刃包丁」になってました。(><)
個人的には、「木刀」の方が好きだなあと思います。
 それから、めっちゃ細かいんですが、
主人公が序盤くらいで、50円の無心を断られ、
「…ほら、思ったとおりや」
というような台詞があるんです。この「…」のためが
短いように思いました。ここでちょっとした、
表情を挟んでいるのですが、
もうちょっとだけ間をためて、表情をはっきりと出だされた方が、
噺のたっぷり感が増すように思います。


中トリは、佐ん吉さん。
マクラは、忠臣蔵について。小噺、すごく面白かったけど、
吉良の殿さまが、めっちゃ関西弁で(笑)。
こんなところで笑ってよかったのかな??
 今年の下半期は、もう佐ん吉さんの噺に、
衝撃を受けまくりで、今回も、してやられました。
完全にノックアウトです。
芝居噺は好きじゃないと思ってたのに…!
蛸芝居に引き続いて、フルボッコ(すごい日本語)でした。
完全にワンツーが入って崩れた感じ(笑)
 兎に角、定吉がめっちゃ可愛いかったです(><)。
「ごはんごはんごはん(エンドレス)」とか!
こんな生意気な丁稚は、史実的にありえないと思うのですが、
仕草から台詞まで、完全にしてやられました。
これは母性本能ですか?
 お芝居の部分も、歌舞伎役者のように、
髷(まげ)を結ってる、幻が見えたくらいです。
(幻覚だわ…><)
本物の歌舞伎を見たことがないから、
そんな事が言えるのかもしれません…。
古典芸能に通じている人が見たら、また違った感想を
持つかもしれませんが、佐ん吉さんの芝居噺は、
ほんと、私の好みにしっくりきます。
ちゃんと落語の中のお芝居に見えるからかな。
 注文があるとすれば、
冒頭、定吉が、しらを切る場面がありますので、
“素”の表情で嘘を貫くのではなく、
どこか子供が嘘をついているような素振りを、少しでも
出してもらえたらなあと思いました。
定吉の可愛らしさをもっと出してくれたら、と思います。
 アンケートに、「五段目」すごく面白かったかったですと
書いてしまい、大恥かきました…。


中入りは、get's 待っツメンバーによる
フリートーク。^^
今回は、散髪屋さんについて。
みなさん、それぞれこだわりがあるようで…。
吉の丞さんは、ご自分でバリカンを駆使して、
坊主刈りに。でも、あまり長い間、自分でやってると、
ムラが出てくるので、3ヶ月に一度は、
散髪屋さんに行っているそうです。
 はじめは、米朝さんの近くにあるお店に、
みんな行っていたかどうか、
そこから話が始まったように思います。
(ひろばさんと紅雀さんは、
米朝さんの家で内弟子修行をしていないので、
そのお店を知らないようでしたが…)
 ひろばさんは、小学4年の頃から通っている
お店があるそうです! すごい。
同級生のされているお店だとか…。
 印象に残ったのは、佐ん吉さんが、
内弟子時代の時に、夜、吉の丞さんが一人、
バリカンで頭を剃っている姿(上半身裸!)を
後ろから見ていて、
「あの背中はちょっとセクシーでしたね」と(笑)
佐ん吉さんのお家の話も面白かったです。
アイロンをお仕置きに使うお母さんとか。
 それから13歳から髪を染め始めたという
吉の丞さんの話が衝撃でした。染めるの早っ!
弟子入りしたいと、吉朝さんに言いに来た時も、
まだ、ちょっと茶色かったそうです。
吉朝師「やばいの来たで、おい。どうする?
佐ん吉、お前、絶対しばかれるで」
この台詞に、お客さん大笑い。
ほんまにしばかれたけどな、という声が聞こえたのですが、
どこまで本当か分かりません…
(噺家さんはけっこう冗談を言うので^^;)
 兎に角、大盛り上がりのトークコーナーでした。
すごく楽しかったです。


中入り後は、紅雀さん。
いつも、前から二列目に座っているのですが、
(最前列は恥ずかしいため)、
この日は最前列に座っている人が、居なくて、
紅雀さんの仕草が、全部見えてしまいました…
最前列と変わらないかも(><)まぶしい。
 マクラは、南光さんが出演中の、
松竹の新喜劇について。観に行って来たそうです。
とても、面白かったとか。楽屋も覗けるのが楽しいと
仰っていました。
 噺はそろそろ、来るかなと思っていた、
「禁酒番屋」ではなく、何と、「看板の一(ピン)」。
持ちネタだったんですね。生で見たのは、
雀の学校の時、雀五郎さんのものを一度だけ。
あとは、TVで見た、馬るこさんのものを。
 今回は、う~ん、と思わず唸ってしまいました。
おやっさんが、ちょっと若く感じるんですね。
始めから、現役ばりばりのオーラが出てるんです。
そういうおやっさんを見て、若い子達が、
「あの老いぼれなら、お金を巻き上げられる」
と思うでしょうか。
はじめは、カモっぽいお爺さんで、
途中から、若い子たちを叱る、
(その時に、現役時代の恐さの片鱗が出る)
という、コントラストが欲しいなと思いました。
 良かった点というか、
これは紅雀さんの個性だなと思ったところは、
ツボに「久しぶり」(?)と、おやっさんが
話しかけたところと、
(ばくち打ちが板につき過ぎている…!)
通常、このおやっさんの真似をするのは、
主人公だけという設定ですが、
紅雀さんの場合、若い子たちが皆、
真似をしたがって、賭場へだぶって行かないよう、
お前は、あっちを行って、俺はこっちへ行って…
と、言っていました。
 こういう閃きを噺に出してくれるのは
嬉しいですね。
(本音を言えば、真似をするのは主人公だけで
良いと思うのですが…)
 リアクションは、やっぱり面白かったです。
でも今回は、噺が短い分、濃厚に感じました。^^;
 紅雀さんは、賭け事が好きそうなので、
こういう賭け事をする人を演じると、距離が近すぎるのかなと
思ったり。一度「狸賽」を聴いてみたいと思っていましたが、
今は、見るのが、ちょっと恐いです。


トリは、珍しく吉弥さん。
なのに紅雀さんのマクラが長くて、
途中からの「不動坊」です。^^;
吉弥さんのファンには申し訳ない…。
しかし、あのマクラは、
紅雀さんにとって必要だった様に思います(必死)。
私の趣味には合わなかったですが、
仕草とか、台詞の切れは良かったので(たぶん)。
 噺は、風呂屋から帰って来た徳さんが、
しんさんと、ゆうさんに、利吉の風呂屋での様子を、
愚痴っているところから始まりました。
 こういう始め方をしても、
噺に殆ど支障が無いんですね。驚きました。
吉弥さんの「不動坊」面白かったです。
 途中から始まった事もあって、
楽屋ネタ(?)も入れていました。
途中からでなければ、入れなかったのでしょうか?
楽屋ネタは余り好きではないので…。
(散々笑っておきながら、申し訳ない^^;)
 でも、本当に人物や背景が生き生きと描かれて、
良かったなあと思います。
安定感というか、安心感というか…。
こういうのは、紅雀さんにはないですね…。
勿論、紅雀さんも生き生きと噺を描くのですが、
描き方が「わしづかみ」っぽい?
こういうのを“やんちゃ”っていうのでしょうか。
吉弥さんは、ちゃんと頑丈な橋をかけてくれる人で、
紅雀さんは、つり橋です。
揺れるのが楽しかったりします。
 吉弥さんの「不動坊」を見ていたら、
紅雀さんの噺が恋しくなってきました…。
余り感想になってなくて、すみません(汗)。
独演会に出したら、どれくらい、
もっと面白くなるんだろうと思えるような、
そういう内容でした。
このキャラがいい! とかは無くて、
噺全体が良かったです。
 サゲは何と、井戸に落ちてしまう、
というもの。初耳でした(吃驚)。
こういうスリリングな終わり方もいいですね。

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仕草

サイを振る仕草は、さぞかし、板に付いていたでしょうね。紅雀さんには、ピッタリのネタと想像します。
今回はにこ様も参加みたいですね。私もいよいよ参加が近い予感がします。(*´∀`)ニヤニヤ

もずさんへ

 流石、もずさん!
見なくても分かるんですね。紅雀さんがサイを振る仕草が格好良いことを(*^▽^*)。言われて初めて思い出しました…。批判的なことばかり書いて落ち込んでいます(修正したらいいのに)。
 にこさんと、初めて夜の動楽亭でお会いしたのですが、二言三言言葉を交わすのがやっとでした(汗)。もっとお喋りしたかったです(><)。
 もずさんがget's 待っツに…?! ついに上陸ですか。だとしたら本当に嬉しいです。お待ち申し上げます。

あらら(^^ゞ

おはようさんですぅ。
お連れさんがいてはるのかと思ってたんですが、ちゃいました?
ピーマさんもひょっとしてあの方かな~?と思いつつ声を掛けそびれました^^;
中入りのトークコーナーが楽しかったわ♪

にこさんへ

こんばんは。^^
お連れさんと、はっきり言えるのかどうか分かりませんが、あり難いことに、いつも隣で私とお話して下さる方がいらっしゃいます。平日の落語会は忙しくて、思うように声をかけあったり出来ませんね。
中入りのトークコーナーは、本当にいつも楽しみです。お客さんへのサービスとして、とてもよい試みだと思います。
プロフィール

湖涼

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