田辺寄席in寺西家

2011年10月22日(土) 大阪・昭和町

露の 雅 「鉄砲勇助」
桂 文太 「坊主の遊び」
桂 春駒 「神様のご臨終」(新作)
桂 文太 「崇徳院」


お目当ては、崇徳院でしたが、
「坊主の遊び」良かったです(^^)




今日は遅刻しないように、30分早く来てしまいました(^^;)
初めて来る所だったので、地下鉄を出てウロウロ。
昭和町駅4番出口から徒歩1分だったので、あっという間に、
寺西家を発見しました。
大正15年築の2階建ての長屋です。有形文化財!
お向かいにある、4軒続きの長屋には飲食店が入ってました。
何か、飲食店の朝礼っぽいものを目撃。
ユニフォームの違う店員さんがホウキとチリトリを手に、わ~っと散っていきました。
ちょっと感動…。


お昼ごはんは、寺西家のお向かいにある長屋の飲食店のひとつ、
中国料理の「AKA」で頂きました。
(道を一本挟んでいますが、こちらも“寺西家”だそうです)
850円というのが何より魅力でした…。
黒胡椒担担麺+竜田揚げ三つ+ミニデザート(杏仁豆腐)
辛いのが苦手なのに、どうしてチャレンジしてしまったのでしょうか…。
でも、ゆっくり食べれて良かったです(^^)
もずさんは、焼きそば。海鮮あんかけ?でしょうか、こちらも美味しそうでした。
 お店の席数、そんなに無かったのですが、
割と空いているので、長居してしまいました…(^▽^;)
で、精算後に、店員さんから、
「これから寄席ですか? 楽しんで来てくださいね」
笑顔が眩しかったです…。
別に紅茶頼んで良かった、と心の底から思いました。


田辺寄席in寺西家は、田辺寄席より、こじんまりした感じで、思ったよりも席数が少なかったです。それでも50人くらいは入るでしょうか?全て椅子席でした。高座の後ろの金屏風が雰囲気出てて良かったです。入りは、そこそこ(いつもちゃんと数えません^^;<38人くらい?)


「もうすぐ始まりますよ」という合図の音楽は、
二番太鼓というそうです。今回の笛は、やや掠れる音が入ったものの、
基本的にはとても綺麗でした。ちょっとせっかちな印象も ^^;
太鼓は笛に比べややスローペースで、こっちのテンポの方が私好みです。
たまに、太鼓のリズムが早く、笛を焦らせるような音を出す人をいますが、
それとは対照的だと思いました。


トップバッターは、文太さんの開口0番!
寺西家でも、開口0番があるんですね。嬉しかったです。
内容は、「デイリーの大冒険」
文太さんの見た、夢の内容がとってもスリリングでした…!
 え~と、文太さんからのお願いで、
お仕事中のデイリー(=盲導犬)に話しかけたり、触ったりしないで下さい、と。
そうされると、意識が「仕事」から「遊び」のものに変わってしまうのだそうです。
尻尾の振り方が激しくなるので、分かっちゃうのだとか。
可愛いけど、「可愛い~!」と騒いではダメなんですね(><)。


開口一番は、露の 雅(みやび)さんです。
土塔庵寄席で聴いた、露の 眞(まこと)さんの姉弟子。
マクラは、6歳から長年付き合いのあるお友達との長電話の内容から。
とても楽しかったです。オチがあるので、結婚報告とだけメモ。
「鉄砲勇助」は、火が凍ったくだりから先は知りませんでしたが、
今回は、サゲがちゃんとありました。
でも、勇助さんが出てくる所まで行っていないです。
北海道で凍った火を、牛が運んでいる道中で、
火が解けてしまい、牛の背中に引火。水をかけても鎮まらない?(うろ覚えです^^;)
これが本当の「焼け牛に水」。
 お客さんを引き込むような話し方をされるのですが、
所々、早口で聞き取りにくかった場面も。
冒頭の、主人公の身につけた武者道具が(?_?)で、ちょっと気になりました。
(噺家さんって、自分の噺をテープにとって聴いたりしてますよね?)
将来的には解消されると思います。(そう思いたい)
 火の凍った擬音が面白かったです。北海道の宿屋に泊まって、
その町の様子とか、ここのくだりも初めて聴きました。
ここの流れからサゲがあるというのは、「鉄砲勇助」の中では、
かなり、切りがいいと思います。「わあわあ言うております…」で終わるよりも、
すっきりしますね。
 猪から子供が生まれて、「それは確かオスでは?」と、突っ込むタイミングが
一つずれたような気がするのですが…。気のせいかな。
以下は、「上方落語メモ」より抜粋しました。赤字は私です。

●(略)シシの腹から子どもがゾロゾロッ、ゾロゾロッと出て来よった。数えてみたら何とあんた、シシの十六匹もいてまんねや。

(雅さんは、ここで何かしらの■の突っ込む台詞があったように思うのですが、
猪はオスでは?という突っ込みではなかったように思います。ここで突っ込むなら、猪は確かオスでは?という台詞にならないのは妙ではないかと。この時点で、メスだと判明していますので)


●「さぁ、親の仇、尋常に勝負勝負」と、この産まれ立ての柔らかい牙でわたいのカカトのあたりを「親の仇じゃ、馬鹿野郎、親の仇じゃ」突つきよるん、ここを柔らかい牙で。もぉ、こそばいのなんのて……

■よぉうまいこと嘘つくなぁ、お前。そのイノシシどないして殺したんや?●そら、こぉキンを締め上げて■ほな、そのイノシシ、オンやわなぁ●そぉですよ、オンですよ■ほな、オンの腹から何で子どもが出て来んねん?●そこらが畜生の浅ましさ

長々とスミマセン(汗)
噺の後半、消防車が出来たような気がするのですが、
それは「町人が武者修行」する世界としては、どうなのかなと思います…。


お次は、文太さん。「坊主の遊び」
実は、「お楽しみ」がトリで「坊主の遊び」になるはずだったのですが、
ネタ出ししていた崇徳院がトリになってしまいました。
出番前に、ネタ順を確認するスタッフの方はおられないのかな?
崇徳院は好きなので、トリでも全然構わないのですが、
文太さんがネタ順を把握していないのかなと思うと、ちょっと不安になります^^;
 「坊主の遊び」は、「猫釜」に出てきた、お調子者の床屋さんが登場します。
「猫釜」よりも性格が悪くなっているように思いました(^^;)<やっぱり別人?
猫釜は、お酒を飲む場面が無かったので…、この人は、酒癖が悪いんです(坊主遊びの中では)。
でも、気分が悪くなったりはしませんでした。女の人に悪口をいう場面もあったのですが…。
私の苦手なものが、ぎっしり詰まっているのに、見ていて凄く楽しかったです。
大坂の新町の、余り上等ではないような娼館が出てきて、
昔の人は、こういう所で遊んでいたんだなあと思いました。(^^)
主人公が剃刀の扱いに慣れているという設定で、
「床屋に行けない日は、気になるので自分で剃っている」という台詞が
序盤の方にありまして、この噺を作った人は天才だなと思いました。
この設定が、噺のピーク時に活かされてくるんです…!
サゲも哲学的で、いいなあと思いました。
 ちょっと気になったんですが、女郎さんのもみ上げ髪を剃る場面、
剃刀のあてる箇所が、右と左で大きくブレがあったので、
女郎さんの顔が凄く大きくなってしまうと思いました。
見台か膝に肘を付けたら…距離感の目安にならないかな?と思ったのですが、
どうなんでしょう(^^;)
 でも、本当に楽しい噺でした。


お次は、桂 春駒さん。
去年の9月に、堺の「すまいる寄席」以来です。
ちょっと若返ったような印象。
笑うと身体にいいんですよ~というマクラでした。
 私が持っているチラシでは、春駒さんは、
「書置き違い」を出す予定でした。今日のチラシを見ると、
「神様のご臨終」になってます。手違いでしょうか…。
書置き違いは、独演会で出すネタだったので、
ちょっと楽しみにしていたのですが(^^;)。
 冒頭、バイブ音を発している携帯の“形態模写”から始まったので、
春駒さんの身に一体何が起こったのか分かりませんでした。
狐に取り付かれたと思いました(笑)。
個人的にこういう意表を突いた始まり方は大好きです。
携帯は、畳んだ扇子ではなく、小拍子で表現していました。凄い!
こっちの方が携帯っぽい。
主人公は人類代表として、神様から電話がかかってきます。
その神様が個性的で面白かったです(^^)ちょっとおちゃめ?
ダジャレ連発で楽しかった~
ちょっと、主人公の個性が薄いかな、とも思うのですが。
神様がボケで、主人公がツッコミなんです。役割から言うと。
私は、徐々にツッコミ役の個性が出てくる噺が好きなので、
主人公に何か設定を付け足せないかなあと思ってしまいました。
そうした方が、噺がふくらみそうだなと…。(時間内に終わらんやん)
主人公が受け身な理由は、会社勤めで疲れている設定にしてもいいんですが(汗)
でも、こういう、のほほんとした世界観もいいなあと思います。
聴いていて、癒されました…。


トリは、文太さん。
お目当ての崇徳院です。(^^)v
ところが、何と言うことでしょう(ビフォアーアフター風に)。
何か、今日の崇徳院は凄く調子が悪そうでした…orz
坊主遊びは、良かったのに…楽屋で何かあったのでしょうか。
一応、収穫だけメモっておきます。^^;
・仁徳天皇の歌「~民のかまどはにぎわいにけり」は、言っている(松鶴型)
・障子貼るの歌→石川五右衛門の歌→?謎の歌が判明。
今日は、石川五右衛門→障子貼る→謎の歌でした。
(個人的には、前者の方がいいと思うのですが、調子の良かった田辺寄席だからこそ、
そう思ったのかもしれません)
謎の歌は、春歌でした(もずさん、教えて頂き有難うございます^^)
ちょっとHな歌だそうです(笑)
♪ひとつ出た ほいの よさほいの ほい♪
文太さんはココまでしか言ってません。「どんどん(崇徳院の歌から)遠くなるなぁ」と。
続きは、♪ひとり娘とやるときは~親の許しを得にゃならぬ♪
♪ふたつ出た ほいの よさほいの ほい♪
二人娘とやるときは~姉の方からせなならぬ♪
よさほい節」でした。九番目まで歌がありますが、
九番目は恐ろしい…!ネットで公表してよかったのですか?
・今回一番気になっていた、崇徳院の中で、子どもが出てくる場面。
文太さん、今回は、斜め下を向いておりました(^^)。
これで、手紙を出さずに済みます。
・お嬢さん側の男が床屋に入っきた場面は、列を割って入った瞬間を、
以前は見逃してしまったのでしょうか?今回は、ちょっとすいません、と
列を割って入りますという仕草が、見えました。でも●●さん、ちょっとご免、と
人名までは出していなかったです。松鶴型と米朝型の間くらいでしょうか?
 それから、田辺寄席よりも浮いて見えた箇所がありました。
熊五郎のお上さんが、「もう実家に帰る」と言って、「そんな事言うな」と熊五郎。
で、素早くお上さんが「あんた、どういう探し方をしてたんや?」と。
気がつきにくいけれども、話題が変わってます。
熊五郎は「そら、黙って(探していた)」と。この“黙って”という台詞も浮いて聴こえました。
ここは、もう少し自然な会話で噺を進めて欲しいです。
これは文太さんだけじゃなくて、若手中堅にも言えること。徐々に分かりにくくしている噺家さんもいるようですが、まだ浸透していないと思いますし、そうしたとしても噺のアラが見えやすい場面です。特に「黙って」と言わせるところは…。噺の急カーブなんですね。語り手の噺の進め方が強引に見えやすいところです。


よさほい節は、覚えられなかったので、
もずさんが居てくれて良かった~と思いました。

それから、明治大正期の「崇徳院」に出てくる、
若旦那の実家・玉造の「よろかん」さん。
もずさんの推理によりますと、萬屋勘兵衛とか、
そういう名前を略して、通称名にしているのではないか、
という事でした。玉造に、「萬屋」という有名な酒屋さんがあったようです。
ちょっと見つかりにくいので「Ctrl+F」で「萬」とページ検索してください。
あくまで説ですので、他にご意見あれば、お伺いしたいです。m(__)m


もずさん、今日はどうも有り難うございました!
次会えるのは、いつか分かりませんが、本当に楽しかったです。^^

落語の後の抽選会、全員が当たるものでした。
梅酒の実を頂きました!
この会、採算が取れているのかちょっと不安なんですけど(大きなお世話)
寄席を開くには申し分ない空間なんで、頑張って欲しいです(><)


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