くしゃみ講釈(講談速記)

上方落語メモの「くしゃみ講釈」by:米朝落語全集(MBS)、
講談の速記部分が、一部欠落?しているように思えたので、
こちらで、少し補おうと思います。

 米朝さんの速記本には、その部分が載っているみたいですが、
上記の音源では言っていないようなので、
言ったり言わなかったりした部分なのでしょうか。
 枝雀さんと、紅雀さんの講談の場面はけっこう違います。
どちらかと言えば、福團治さんと近い気がします。




頃は慶長十九年も相改まり、明くれば元和元年五月七日の儀に候や。
大坂城中、
千畳敷おん御上段の間には内大臣秀頼公、
おん左側には御母公淀君、
介添えとして大野道犬、主馬修理亮数馬(しゅめしゅりのすけかずま)。
軍師には真田左衛門尉海野(さえもんのじょ~うんの)幸村、
同名大助幸安(どうみょうだいすけゆきやす)。
【福團治さん「介添えとして」は言わず。同名せがれ大助幸安、と言っている】

四天王の面々には
後藤又兵衛(またびょ~え)基次、
長曽我部宮内少輔(くないのしょ~ゆぅ)秦元親、木村長門守重成。


木村長門守重成(きむらながとのかみしげなり)、
長曽我部宮内少輔秦元親(ちょうそかべくないのしょうゆうはたもとちか)、
【※福團治さん、こう ちょうそかべ くだいの しょうはたもとちか、と言っている】
薄田隼人正紀兼相(すすきだ はいとの しょうきのかねすけ)、
【※福團治さん、すすきた はやとの きのかねすけ、と言っている】
後藤又兵衛基次(ごとうまたびょうえもとつぐ)。


七手組の面々いずれもいずれもと控えたるところ、
綺羅星の如し……

七手組番頭(ななてぐみばんがしら)には、
伊藤丹後守(いとうたんごのかみ)、
早水甲斐守(はやみかいのかみ)ら、


いずれも持ち口、持ち口を間配(まくば)ったりし~が、
今や遅し~と相待ったるところぉへ~、
【米朝さん、米朝落語全集(MBS)では、ここで唐辛子投入】

関東方の同勢五万三千余騎、
辰の一点より城中めがけて押し寄せたりしが、
【枝雀さん、ここで「好きになってきた」→唐辛子投入】


なかにも、先手(さきて)の大将その日の出で立ちいかにと見てやれば
【米朝さん、米朝コレクションという速記では、ここで唐辛子投入】
黒皮縅(おどし)の大鎧(おぉよろい)には、
白檀磨きの籠手(こて)臑当て(すねあて)、

★分岐点【↓枝雀さん ここで くしゃみの予兆】
鹿(か)の角前立て打ったる五枚錣(しころ)の兜を猪首(いくび)に着なし…
黒白二段の手綱をかいぐり…あたかも城中めがけハイヨ~トウトウトウ…(枝雀さん・くしゃみ)


★分岐点【福團治さん】
鹿(か)の角前立て打ったる五枚錣(しころ)の兜を猪首(いくび)に着なし…
【ここで唐辛子投入。以下、三行のみ上方落語メモに無い描写で、恐らく枝雀さんも言っていない】
駒(こま)は名にし負う「嵐鹿毛(あらしかげ)」と名づけたる名馬には
金覆輪(きんぷくりん)の鞍をかけ…ゆ~らり がっしと うちまたがり、
駒のおもてには三十八貫三十八壷打ったる金撮棒(かなさいぼう)を軽々ひっさげ
(赤字部分、米朝さんの速記に載っていない)
黒白(こくびゃく)二段の手綱をかいぐり、あ~たかも(福團治さん、くしゃみ)

「失礼しました、もう一度…」
駒のおもてには三十八貫三十八壷打ったる金撮棒(かなさいぼう)を軽々ひっさげ、
黒白(こくびゃく)二段の手綱をかいぐり
あたかも、城中めがけて、
ハイヨ~トウトウ~トウ~トウ(くしゃみ×2)

「たびたび、失礼を…」
黒白(こくびゃく)二段の手綱をかいぐり
あたかも、城中めがけて、
ハイヨ~トウトウトウトウ…パッパッパッパ………(※馬を操る声と駆ける擬音)
↑ここ、福團治さんが、超格好良い…!
と、押し寄せたりしが!
大手の門前、ひらかさま?に突っ立ち上り、天地も割るる大音声(だいおんじょう)…
(へ~っくっしょん、へ~くっしょん)


★分岐点【紅雀さん※枝雀さんより講談が伸びている】
鹿(か)の角前立て打ったる五枚錣(しころ)の兜を猪首(いくび)に着なし…
駒(こま)は名にし負う「嵐鹿毛(あらしかげ)」と名づけたる名馬には
金覆輪(きんぷくりん)の鞍をかけ…ゆ~らり がっしと うちまたがり、
駒のおもてには三十八貫三十八壷打ったる金撮棒(かなさいぼう)を軽々ひっさげ
黒白(こくびゃく)二段の手綱をかいぐり、あたかも、
城中めがけて、
ハイヨ~トウトウトウトウ…パッパッパッパ………(※馬を操る声と駆ける擬音)
と、打ち寄せたりしが!
【紅雀さん、恐らくここで、唐辛子投入→時をさかのぼり、なかにも先手の大将…と言う?】


なかにも、先手(さきて)の大将その日の出で立ちいかにと見てやれば

【くすぐったそうな声で】黒皮縅(おどし)の大鎧(おぉよろい)、
白檀磨きの籠手(こて)臑当て(すねあて)、

鹿(か)の角前立て打ったる五枚錣(しころ)の兜を猪首(いくび)に着なし…
(この間、不明…よく思い出せません^^;)

ハイヨ~トウトウトウトウ(くすぐったそうな声)パッパッパッパ(くすぐったそうな声)
あたかも、城中めがけて、
うち寄せたりしが!

やあやあ、我こそは…(本多平八郎)

※「本多平八郎」と、言えない時があり、
この言えるか言えないかのボーダーライン上も福團治さんと似ているような気がする。



・・・・着飾った武士って、本多平八郎の描写だったんですね!
何か、平八郎がくしゃみをしているみたいで、面白いです。


講談部分の速記につきましては、
(No55)桂米朝 落語会 鑑賞記 その3
こちらのページが大変参考になりました。
ややスクロールすると、小米朝(米團治)さんのくしゃみ講釈レポがあり、その部分です。


※追記

木村重成のwikiを見たら、没年が慶長20年5月6日となってます…!!(ショック)
慶長って、20年7月13日までで、その日に「元和」に変わったみたいです。

じゃあ、「くしゃみ講釈」の講談冒頭、

『 慶長19年も相改まり、明くれば元和元年5月7日の儀に候や。 』

元和元年5月7日っていう言い方、おかしくないですか??
講談だからいいのかなあ。。

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本田平八郎

たぶん、本多平八郎ですね。
繋がりがあるのかどうか、ワタシ弓道本多流、中伝印可ですねん。

あと、木村重成は中之島に記念碑がありますので、今度写真撮ってきます。

たびたび済みません(^^;)

ご指摘、有難うございます。
本多平八郎は、槍の名手だったらしいので、弓はどうなんでしょうね。

木村重成、どんな人なのか全く知りませんでした。
秀頼と仲が良かったんですね(さっき調べました^^;)。
ブログで写真は見せていただけるのでしょうか?
楽しみにしています。
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