今物語

伊勢物語(平安初期の歌物語)に、
女の人が上の句を男性に対して詠み、
男性が下の句をつけるという話(69段)があったので、
それ以降もそういう話はないかなと探していました。

今物語は、鎌倉中期の説話集で、
そういう話は無かったのですが、連歌が流行っていたようで、
従者が下の句を詠んで、主が上の句を詠む、
また姉が上の句を詠んで、妹が下の句を詠むという話がありました。
…でも、これってお遊びの領域ですよね。

片思いしている女性が想いを伝えたくて渡す上の句じゃないと…。
女性から声をかけるなんて、はしたないと思われる時代ですから(たぶん)、
けっこう崖っぷちな状況じゃないと起こりえない上の句です。
もう少し時代を下った方が良いのかな?
折角、伊勢物語に似た状況の話があるのに、ちょっと勿体無い気もしますが。

それはそうと、今物語に『西行の受難』という話があって、
西行が、いたぶられキャラとして、かなり面白いです。


侍にほっぺたを張り飛ばされる話で、
西行は慌てて逃げてしまいます。
侍は不審者と勘違いしてやってしまったのですが、
はじめから、「西行」だと名乗ればそんなことは無かったのに。
おっちょこちょいで、痛い目に遭うキャラとして、
説話集に出てくるようなので(落語にも「西行」という噺があるようです)、
これから、ちょっとチェックしてみます(^^)。

船の中で鞭打たれる話もあるらしい…!
子どもにやり込められる話も。
あくまで伝説なので、史実とは違うと思いますが、
煙のないところに火は…何とやらです。

おっちょこちょいで痛い目に遭ってしまう人は、
どうしても感情移入してしまって、目が離せません。

今物語、最初は貴族の風雅な振る舞いの話だったのに、
最後は強烈な下ネタを三連発かまして終わりました。
始めと終わりが破綻しています…!
たぶん面白い所だけ切り取って集めたものが今に伝わっているんじゃないのかな。
滑稽話は落語に通じるものがあるので、思わぬ拾い物でしたが。
「宇治拾遺物語」、「今昔物語」、「古今著聞集」…。
落語か、崇徳院か、西行関係の所だけ見て楽しもうと思います。
わき道に反れそうな予感。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

湖涼

Author:湖涼
ブログ管理人(湖涼)の連絡先
jaimo.koryou★gmail.com (★を@に変えて下さい)
@koryou_ツイッターです。
2つのアクセスランキングに参加しています。
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 落語へ
↑にほんブログ村

最新記事
最新コメント
リンク
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリ
月別アーカイブ