土曜日

土曜日は寝屋川に行かず、淀屋橋で足止めして中之島の図書館へ。
お昼過ぎまで、家族と父の日グッズを探していたので(言い訳)、
間に合わないかなあと。根性を出せばたぶん間に合ったハズ…^^;

「上方はなし」に載っているはずの、崇徳院に関する記述、
『現在残されている形は桂南光(後の桂仁左衛門)が演じ、弟子の2代目桂三木助に伝えられたものである。』
ここの文章が見つかりません。
一体、第何集に載っているのか…。



それから、禁帯出の「仮名草子」本を見させてもらいました。
「薄雪物語」、やっと出会えた~。
でも、全然「崇徳院」とストーリーが似ていません。(?_?)
浄瑠璃本の「新薄雪物語」も余り似ていないので、
時代をさかのぼったのですが…。
歌舞伎の「新薄雪物語」も、ストーリーが浄瑠璃本と違うらしいです。
ああ、ややこしい。

・薄雪物語
 江戸時代、寛永本。仮名草子の一つ。当時の大衆向け小説のようなものか。
清水寺で男がお姫様(人妻)を見初めて、ストーカーのように手紙を送りつける話。お姫様も無視すればよいのに、まんざらではないのか、手紙を返して、手紙が男とお姫様の間で往復する。古典の教養を云々と持ち出したりするので、原文のままだと、読んでいてさっぱり分からず、少しむかっときた(自分の知識の無さを棚に上げ…)。二人は結ばれるが、お姫様はあっけなく死ぬ。男は出家する。
 崇徳院との共通部分は、清水寺で男女が恋に落ちる、手紙が二人を結ぶという点のみ。

・新薄雪物語
 江戸時代、浄瑠璃、寛保元年(1741年)初演。
図書館で読んだ浄瑠璃テキストは、近松門左衛門の隣にあった竹本何某かの本。
薄雪物語を脚色したとあるが、しすぎて原型が殆ど残っていない。姫の名前を「薄雪」としたいためではないだろうか。お姫様は前から、とある若様を見初めている。清水寺の参詣時、恋のやり取りに詳しい腰元とその夫の手引きで、見事、若様の前まで行き、「五七五」の恋の歌を渡す。若様はびっくりする。二人はやがて惹かれ合うが、政治の陰謀に巻き込まれる。父親が陰腹を切って子どもを助ける。

・新薄雪物語(歌舞伎編)
 いつ頃初演されたのか分からない(ちゃんと調べていない)。浄瑠璃を芝居仕立てにしたもの。お姫様は清水寺で若様に暗号文のような絵入りの手紙を渡す。「いついつに忍んで来てね」。それを若様が落として、悪い人に拾われる。鎌倉幕府を陥れようとしていると言いがかりをつけられ、姫と若様は窮地に。父親が陰腹を切って二人を助ける。三人で笑う場面が有名らしい。


 4代目米團治は、歌舞伎の新薄雪物語の清水の場面が、崇徳院の作者のイメージではないだろうかと言ったらしい。お姫様が手紙を渡す場面が似ているのかな?浄瑠璃の「五七五」の歌を渡すお姫様の方が、まだ似ていると思うけど…。

 兎に角、「薄雪物語」が崇徳院と似ていないという事が分かりました…。
むしろ「薄雪物語」の前ページにあった、「薄雲物語」の方がストーリー的に似ていると思います。
 以下、ストーリーをご紹介。原文を読んだので間違っていたらすみません。
 薄雲姫は、とある神社の参詣のおり、桜の宮という若様に一目惚れ。若様も同じく。薄雪姫は田舎から出てきて参詣に来ていたので、田舎の家に帰ってしまいますが、恋わずらいで気が塞がった日々を送ります。女従者の「いざよひ」が、感づいて、もう一度、京に行って若様に会いに行きましょうと説得し、姫と女従者は船に乗って旅に出ます。やっとの思いで京都につき、五条の宿に止まると、
何という偶然でしょう。若様の乳母が、宿屋の主人の女房で、「いざよひ」が「私は田舎から出てきたので、都の面白い話を聞かせてください」と尋ねると、「いいのが思い浮かびませんが、私がみどり子の時から育てた若様が薄雲姫にすっかり心を奪われて…」と。姫様は、びっくり。桜の宮の乳母に手紙を預けます。(五七五の歌ではないが、女性から手紙を渡している)。若様、手紙を読んでびっくり。(略…読み飛ばしたので詳細不明)。若様は都には居れない身分だったのか、薄雪姫の家の婿になって、田舎で幸せに暮らしました。ハッピーエンド
 崇徳院との共通部分は、参詣途中、恋に落ちること。二人は恋わずらいになること。従者が頑張って二人を結ばせようと努力すること(旅にまで出ている)。五条で縁が繋がること。女性から手紙を送ること。最後はハッピーエンド。

 私は、桂文治がいちから「崇徳院」を作ったとは思っていません。何かしらの話がモデルとなっているはずです。文治は落語映えするように何らかの派手な演出を加えたのでしょう。何となく、「皿屋」に手を加えて「崇徳院」にしたような気がするのですが…。「崇徳院」が生まれたので上方では「皿屋」が滅んでしまい、移植した東京には明治大正まで残ったのではと。

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