帝塚山・落語菜(らくごさい)vol.11~由瓶が胸を借りる会~

2009年11月1日(日)

桂 さん都 「初天神」
桂 紅雀  「くしゃみ講釈」
笑福亭 由瓶「がまの油」
桂 紅雀  「打飼盗人」
笑福亭 由瓶「宿屋仇」

 無学亭という、粉浜にある小さな寄席小屋(でも凄く綺麗!)にて。
靴を脱いで会場に入るのですが、床暖房と云う噂ながら、やや寒かった思い出が(*_*)。
 開口一番からトリまで全部面白かった、良い会でした。
 下記は過去の日記から抜粋したものです。
2009/11/3 (Tue.) 15:05:59
 一雨降るごとに寒くなる、(春は一雨ごとに暖かくなる)、と言いますが、
今回の冬将軍は、中々豪快なタイプのようで、午後から突然やって来るし、
前日の雨も、ゲリラ豪雨並みに降らせなければ、気が済まなかったようです。
 たまたま、私が落語を見に出かけた日がその日でして、行きの雨は、ぱーらぱら。帰りはどしゃぶりでした。

 今回、言った寄席は「無学」という所で、民家にちょいと手を加えた程度の、落ち着いた寄席場でした。靴を脱いで(!)中に上がれば、フローリング!わあ寒そう!と思いきや、上履き持参の常連さん。ああ、私って甘かったのね。今度はスリッパ持って行くぞ!(冬は床暖房つくらしいのですが、当日はついているのか、いないのかよく分からなかったです)。仕方がないので、カバンの中に紛れ込んでいた腹巻を、足元へひき…足首をもみもみしていると、隣の女性が「寒いですね」と話しかけてくれました。(床暖房情報もその人から教わったもの)
女性「お目当ては?」
私「ええ、あの、…紅雀さんなんです(凄い小声で)(今回は笑福亭由瓶さんメインの寄席なので)。あなたは?」
女性「(笑いを堪えて恥ずかしそうに)私ね、“さん都”さんなの(小声で)」
お互い、来た理由が由瓶さんではなかったのです!(ごめんなさい!)
 桂さん都さん・・・読み方も知りませんでした。「さんと」なのか「さんつ」なのか…。でもまあ、良く考えれば、「とま都」くんが「とまと」なので、「都=と」って直ぐ分かりそうなものですが…。若手の落語家という事だけは知ってました。写真もチラシで何度か拝見しておりましたし。でも、それを見たところ、おっかける程格好よくはなかった様な(失礼千万)。
 ところが、さん都さんが、高座に上がるや否や、まぶしかったです…。彼のイケメンっぷりが…。思うに、落語家さんって写真うつり悪い人多いんですよ(たぶん)。写真によって別人じゃないかと思う事もしばしば。それにしても、私の隣に座った女性は、目のつけどころが良いなあと思いました。ブログもファンサイトもない彼のおっかけをするなんて…。

 会場の時間になり、受付をしていた由瓶さん、私服姿で高座に座りごあいさつ。何という、違和感…!天気の悪い中、ようこそおいで下さいました云々。
「一番初めに、さん都くんにリフレッシュな空気にしてもらって、その後、僕の憧れの、いや同じ年なんですが、キャリアが違います、紅雀兄さんに出ていただきます。兄さんとは、ずっと前から親近感を持っておりまして、キャラが被ると言うと良い顔をしてくれません。それで誕生日も近いんですよ!僕が5月21日生まれで、兄さんは確か24日やったような・・・兎に角、同じロマンティックな双子座なんですよね」
ところが舞台袖から、「違う!」
という声。この声は紅雀さん。
由瓶さん「え?兄さん25日ですか。あ、ちゃう、15日?!ええええ?すんません!ほんなら、双子座ちゃいますね、牡牛座…」
「あほ、知らんなら言うな」と、紅雀さんの声。
 その後、由瓶さんが紅雀さんを持ち上げる持ち上げる。べた褒めです。彼の名人芸の後に、自分の落語をするなんて…と。ついに、舞台袖から私服姿の紅雀さんが出てきてしまいました。
「お前なあ、ハードル上げるなよ!」
即興コントのようでした。でも、これで紅雀さんの緊張が大分ほぐれたのでは?(知ったかぶりしてすいません)。マクラの話をする時、いつもよりリラックスしている様だったので…。

 さん都さん、開口一番(トップバッター)で登場。演目は「初天神」。
祭りに連れて行ってとせがむ子供と、その子にふりまわされる父親の話。さん都さんの演じた子供、可愛かったです。(演者によって子供が、にくそいか可愛いか分かれるそうな)。父親役はちょっと若いお父さんってな感じで、もう少し中年さが欲しかったかも。時間の都合か、カットされた場面もありまして(父親が子供と一緒に娼館?に行った所)、さん都さんのちょっとした艶話も見てみたいです。11月の末頃に、都丸一門会があり(ゲストは紅雀さん!)、そこでさん都さんが「初天神」を演じる予定なので、今からちょっと楽しみにしておきます(^^)。
 お次は紅雀さん「くっしゃみ講釈」。
聞くの2回目です。前回、評判が良かったようで、このまま十八番にするつもりなのでしょうか?(ゲストに呼ばれたなら、自信のある演目を出すはず)。お客さんの反応は上々で、特にくしゃみを堪える場面にはどっと笑いが。独演会よりも反応良かったんじゃ…。文我師匠のくっしゃみ講釈も聴いてみたいなあ。お隣の女性が「凄いインパクトだった」と仰っていたので。
 お次は、由瓶さんの「ガマの油」。
ガマの油売り(おじさん)の話。現物も見たことがないので、興味津々の前半、中盤はべろべろに酔った演技がちょっと怖かったです…(^^;)。でも終盤にかけて大笑いしました。酔って血が止まらなくなって大慌て。傷薬売ってるのに、客に血止め薬くれ~!!って叫ぶ落ち。
 中入り後、紅雀さんの「打飼盗人」。
長屋に入った泥棒と、住人のやり取りがツボでした。二人が出会うまで、戸をこじ開けたり明かりをつけたりと、描写が細かく演じられたので、もう少し長く二人のやり取りを聞きたかったような、そんな気持ちになりました。泥棒さん、刀でおどして強盗しようという算段だったのですが、博打に溺れすっからかんになった長屋の住人は、もう命は惜しくない、と。さっさと殺してくれ、とこう言う訳です。慌てた泥棒は、命を粗末にするなと、ろうそくの火に手のひらを近づけてみろと言う。「みみずだって、おけらだって」と『手のひらを太陽に』を口ずさむ紅雀さん。(あれ?けむしだって、って歌ってたような?)。そこが印象に残ってます。
 トリは由瓶さん「宿屋仇」。
お伊勢参りも終盤にさしかかった旅人3人組が、宿に泊まって大騒ぎするのですが、隣の部屋には侍が!静かな宿で寝たいと思い、宿替えしてまでやって来たこのお方、またもや寝付けず、宿屋の奉公人「伊八」を呼び出す。手を二回打って、
「(バンバン)いは~~~ちィ、いは~~~ちィ」
凄い仰々しい言い方!しばらく頭にこびりつきそうです。
 隣に侍が居る、と伊八から聞いた3人組、顔を青くして、はじめはしょんぼり。でも段々と寝話に熱が入って…。3人組の一人が色話の自慢を始めてしまう。
「俺はなァ、侍の妻に手を出して、二人殺して50両奪って、まだ掴まってねえんだ」
色話の域を超えてます!
すると、侍は、また例によって「いは~~~ちィ」と呼び出して、
「我が弟と妻の敵が見つかった」
と言う。真っ青になったのは3人組の1人。あれは芝居の筋を我が事のように話しただけで…と言っても通じず、侍、伊八に3人を逃がすなよ、逃がせば家中皆殺しじゃ、と言う。さあさあ、大騒ぎになるのですが、これもまあ喜劇という事で、血を見るような落ちではありません。様々な人間模様が描かれていて面白かったです。願わくば、台詞をとちらずに言ってほしかったなあと(^^;)。演技力は抜群だったのですが。頑張れ!

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