岡町落語ランド

2011年5月8日(日)

桂 弥太郎 「狸賽」
桂 紅雀  「逆さま盗人」(打飼盗人)
桂 歌之助 「花筏」
~中入り~
桂 しん吉 「雨乞い源兵衛」
桂 よね吉 「住吉駕籠」


70人の入り。
逆さま盗人、けっこう良かったです(^^)
以前よりも工夫が加わって、良くなっているように感じました。
 弥太郎さん、私の好きな「狸賽」を。子だぬきは、グーの手(両こぶしを作って床に置く形)ではなかったのですが、これは吉弥さんもそうなのでしょうか?膝の上に手を置くよりも姿勢が低くなりますし、視線も上目遣いになりますので、子だぬきを演じるにはもってこいのポーズだと思うのですが…。佐ん吉さんの時も思ったことなのですが、優しい遊び人が徐々に目の色を変えて賭け事に夢中になっていく様を演じて欲しいです。何となく、パチンコの好きな噺家さんが得意そうなネタだと思うので、一度それっぽい先輩に賭け事を教えてもらったらどうかなと思います(落語とちゃうやん)。もう少し深く役になりきってもらえたら…。二は空き目やないけど、二に賭けた人が少ないので出たらこっちのもうけになる?という台詞は初めて聴きましたが、空き目ばかりでは不自然なので、これはあってもよい台詞かなあと思います。
 どうやって数字の賭け事をしているのか、少し様子が分からなかったのですが、紙に「一」から「六」までの数字を書いて、その紙の数字の上に自分の賭けるお金を置いていたようです。
まんがらくご「狸賽」 http://www.youtube.com/watch?v=Yg2DWqggtOc&NR=1 いつまで見れるか分かりませんがリンクを貼っておきます。落語の噺をアニメ化したものです。


 紅雀さんのマクラは海老蔵さん率が高いですね。今日もその話になるのかなと思ったのですが、あっさり別の話題へ。百貨店のラスクの話から、熊本の果物屋で見たマンゴー、デコポンの話へと変り、こんなに喋って後の人の時間は大丈夫かなと思うほどマクラをたっぷり語ってくれました。(どうも弥太郎さんが短く噺を終えられたようなのですが)。
 噺は「逆さま盗人」。去年の秋に、生喬さんのまるかじりの会で、ボタンを一つ掛け違えたような印象を受けましたが、今回はばっちりはまってました。紅雀さんは、これを言いたかったんだなとやっと腑に落ちました。主人公が博打にはまったきっかけは、私が初めて聴き始めたころ(2009年11月?)、悪い友達に誘われて、博打にはまって奥さんも逃げてしまったと言っていた様な気がします(間違っていたらごめんなさい)。生喬さんの会では、主人公の奥さんは男をあちこちにこさえて、家を出てしまい、落ち込んでいる所に、友達が博打に誘ってくれて、無一文になってしまったと。何で女をわざわざ悪者にするんだろうと疑問に思いました。今回もそういう流れだったのですが、奥さんを悪役にした理由がはっきりとしたので、すっきりしました。泥棒も同じような目に遭っていて、主人公に同情する訳です。「逆さま盗人」の泥棒は、主人公にお金を渡してしまうので、「まぬけな泥棒」というイメージが強かったのですが、お金を渡す理由(きっかけ)がはっきりしたことで、泥棒のまぬけさは弱まり、人情味のある泥棒になりました。これは本当に上手く変えてきたなあと思います。命に対するメッセージもあり、隠れた人情噺なのではと思うほどです。勿論笑いも相当入っているのですが。この日の「逆さま盗人」は忘れられない思い出になりました。
 紅雀さんの主人公は投げやりで(思い残すことは無いからあの世に送ってくれと言う)、上方落語メモにある「打飼盗人」の主人公(抜け目のない感じ)とは大分雰囲気が違います。どなたに噺を教わったのか少し気になるところです。


※ここからは、記憶が薄れて感想が短くなっています(すみません)


 初めて歌之助さんを生で見ました(感動)。マクラは、地方の海沿いのお寺で落語会を開いたお話を。すべった途端に、今まで聞こえなかった波の音が聞こえてきたと言うところが面白かったです。
 「花筏」は、ひろばさんのものを聴いたことがあります。歌之助さんは、ほっそりしているので、お相撲さんが出てくる噺は少し不利なのではないかと思いました。難しいかもしれませんが、それを逆手にとって、恰幅が良い人の所作を大げさに演じてくれても良かったのではないかと思います。(汗をしりきに拭いたりとか)。もう一つ気になったのは、大関と相撲を取る村の青年が、うっかり土俵入りしてしまった時の表情です。今でいう熱血スポーツ青年ですから、こうなったら仕方が無いと云う、覚悟を決めた格好良い表情も見てみたかった気もします。他は充分に楽しませてもらったのですが、その点だけ気になりました。


 中入り後は、しん吉さん。マクラは、電車の話を少々(笑)。それから天気予報の話に入りました。今の科学の力を結集しても、的中率は6割なのだそうです。下駄を飛ばして、表だったら晴れ、裏だったら雨という予想でも5割の的中率なのに、と。
 噺は「雨乞い源兵衛」。新作落語です。私は何となく、しん吉さんは古典落語をしてくれた方が、個人的にヒット率が高いような気がするのですが…。結局、主人公は何もしていないので、テキストそのものに気持ちが入りませんでした。雨乞いをしたのは先祖の源兵衛であって、主人公の源兵衛ではないですよね。主人公が雨乞いをする場面を入れて、身の危険を感じる、差し迫った場面を作ってくれれば「この噺はどうなるんだろう?」と思えたのではないかと思います。兎川の橋の描写は面白いなあと思いました。こういう小さな橋が出てくる落語は聴いたことがなかったので。


 最後は、よね吉さんです。マクラをたっぷりと。京都で車上荒らしの現場を見てしまい、通報した話と、岡町落語ランドの思い出などを語ってくれました。昔は線路の逆側で会を開いていたそうで、師の吉朝さんが世話人をしていた時期もあったようです。まだ入門したての頃、「軽業」という噺をしていた時に、お囃子が入るきっかけとなる台詞を忘れてしまい、「何となくニュアンスで分かる言葉」を大声で言ったらしいのですが、お囃子をしている人たちは、ここでお囃子を入れていいものか迷っていたそう。吉朝さんは「入れなくていい」と(笑)。
 「住吉駕籠」は、苦手な噺なのですが、酔っ払いが絡んできて「怖いな」と思うことはありませんでした。ただ、酔っ払いが「にっこ~」と最大の笑顔を浮かべる表情が、もう少しよね吉さんの自然な笑顔に近いものになってくれたらなあと思いました。一番笑ったのは、侍が出てくるところです。突拍子も無く芝居がかった大声で「駕籠んどう~!」と扇子を正面に据えてやって来たので、暫く笑いが止まりませんでした。


 アンケートを出す時に、「二番目の噺の題名は何ですか?」と受付の人に尋ねている女性がいて、嬉しく思いました。お客さんの人数は、らーさんが受付の人に尋ねてくれて分かったものです。帰りは難波まで、もずさんとお話しました。こごろうさんの「崇徳院」情報を教えてもらったので、浮き足立ってしまいました。


※感想は2011年5月15日に書き終わりました

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終演後

終演後、歌之助、よね吉、紅雀の3人と駅近くで会ったんで、紅雀くんに「明日、トリ楽しみにしてるよ!」と言ったら、一瞬?ってな感じに。すっかり忘れていたみたい。気がついて少しはっとなった、かな。さあ、何をしてくれるか楽しみ。『くしゃみ講釈』か『崇徳院』なら嬉しいね。

ジェイムス亭らーさんへ

こんばんは!
紅雀さん、明日の事忘れてたっぽいとは(^^;)
それだけ今日のネタを頑張って練習したという事でしょうか?
明日は私も行けるかどうかちょっと不安なところなので、
もし行けなかったら演目だけでも教えて下されば助かります(汗)

崇徳院が出たら嬉しいですね~^^
くしゃみ講釈で、ばしっと格好良い所をお客さんに見せてくれてもいいなあと思います。
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