音太小屋寄席

2011年4月17日(日)

桂 そうば 「十徳」
桂 米二  「寄合酒」
桂 紅雀  「花色木綿」
桂 米二  「猫の忠信(ただのぶ)」


ずっと猫のちゅうしんと読んでいました…。大恥
 

ほぼ満席。(*^O^*)

 そうばさん、動楽亭での兄丸寄席が凄く面白くて印象に残ってます。
5月5日にも動楽亭(朝席)でお子さん向けの寄席をひろばさんと一緒に開くみたいです。
一体どんな会になるのか気になってはいるのですが…(5月4日がべにこごなので汗)
 マクラを少しだけ。「私を知っている人、拍手お願いします」と。すると、殆どの人が拍手を。
「ほんまですか~?」とそうばさんは言いましたが、音太小屋に来るお客さんは、
落語に通いなれている人が多そうですね。他にざこば一門のお弟子さんの名前を8人ずらりと指折り数えてました。覚えて帰ってくださいね、と。大所帯です。私が聴いた事が無いのは喜丸さん(故人)と出丸さんでした。
 十徳は、雀の学校で九雀さんの噺を聴いたことがあります。主人公の無邪気さを始めから出すのって、やっぱり難しいのかなあと思いました。そうばさんは目元が賢そうなので(^^;)。それでも、段々笑いの量が増えていくところは流石だなあと思いました。インドの服か?と突っ込んだところが一番面白かったです。


 米二さん、マクラは京阪電車の特急について。京都大阪間を頻繁に往復されてますから、ダイヤが変わるたびにがっかりしたり、喜んだりするそうです。けっこう熱く語ってたので、電車が好きだというのは本当なんだなあと思いました。乗り鉄っぽい?
 寄合酒は、やっぱり普通の寄合酒ではありませんでした。今まで、石松さん、治門さんの噺を聴きましたが、それよりもボリュームが厚くなっています。若手のお二人は、前座噺として出されたので短くて当たり前だと思うのですが…。料理の材料が二つか三つくらい増えていたように思います。八百屋の丁稚さんが、自転車にネギと(失念)をカゴに入れたまま、草野球をしに行ってしまって、その隙に、ええ大人がくすねると。それから台車いっぱいの大根をまるごと拾ってきたと言う人もいたりして、面白かったです。「すりこぎ」も初めて聴きました。すりこぎが分からない男に「そこに掛かっているやろ」と言う場面が面白かったです。この噺、料理の出来ない若い男の人たちが、試行錯誤しているところが好きです(NHKの「ひとりでできるもん」みたい)。何となく鯛をあげてしまう場面や鰹節のくだりはもう一押し笑いが欲しかった気もするのですが、余りねちっこくすると米二さんらしくなくなるのかなあと思いました。それでも、たっぷりした寄合酒は聴き応えがあって良かったです。


 お次は紅雀さん。マクラはやや長めに。昨日(16日)は熊本に行っていて、果物屋にあったデコポンが座布団にのっていた、と(それくらい高いお値段だった)。今まで千疋屋の座布団にのったミカンの話は聞いた事はあったのですが、デコポンは初めて(笑)。でも他のお客さんの反応は鈍く、ちょっとアウェーな感じに。シーンという反応が怖い(ドキドキ)。それでもめげないのが紅雀さんのいいところ。かえって「なにくそ」という気持ちを生むきっかけになったのでは。神戸屋のパン屋の話、セコムの話などを語っている内にお客さんも徐々に温まってきました。隣にいた友人の笑い声を聞いてほっとする私…
 久しぶりに聞いた「花色木綿」は、パワーアップしているように感じました。具体的にどこがと言われると辛いのですが、話のいびつな所が取れて、より磨きがかかったのではと。「花色木綿」の説明を添えてくれたのも嬉しかったです。ずっと花柄の模様だと思ってたので(本当はツユクサの花の色を染めたもの)。十二支が手を繋ぐというくだりも、いつもよりすっと笑えました。ちょっとファンタジー過ぎかなあと思っていたくすぐりなのですが、家主さんの反応(つぶやき)が良かったように思います。それから、なぜ主人公が花色木綿にこだわるのか、よく分からなかったのですが、「盗難届け」を警察に出しても「見つからない」ようにするためなのかなと。もう少し付け加えて欲しいと思うのは(それかゆっくり話して欲しい)、花色木綿の主な舞台となるやもめの部屋の様子がちょっと分かりづらい所。えらいがらんとした部屋やなあという台詞は、何とか聞き取れるのですがその後がよく思い出せないのです。空家のようにがらんとしているけれども「畳は敷いている」ので人は住んでいるはずだと上方落語メモの「花色木綿」(※)には書いてあるのですが…。私の聞き逃しかもしれません^^;
 それは置いといて、今回は本当に良い調子で噺が進んでいました。ところが、珍しく最後(オチ)まで行かず、友人は「フェードアウトした」と驚いていました。刀が盗まれたという辺りで終わってしまい、365万円盗まれた、死んだ父親は医者だったという所はなしでした。もしかして「そろそろ時間ですよ」という合図を、主催者の方が送ったのでしょうか?落語の後で米二さんを囲んでの交流会が予定されている会なのです。ちょっと残念でしたが、進化した花色木綿を聴けて、大満足でした。
 (※)上方落語メモの花色木綿は笑福亭三喬さんの口演によるもの。紅雀さんのテキストとよく似ているのでとても参考になります。マクラも面白いのでおススメですよ。


 米二さん、出てくるなり「私はラスクが好きで」と笑いをとりました。紅雀さんがマクラで「高いお金を払ってまで買うものなのか」と突っ込んでいたので(高いものに腹が立つという内容だったんですね)。それからさくっと「猫の忠信」へ。米二さんが事前に噺のタイトルを言ってくれたので、自分の間違いに気づきました(><)。ずっと友人に「猫のちゅうしんは云々」と言っていたので恥ずかしかったです。
 内容は、思わずめいぷるで聴いた吉弥さんの噺と聞き比べ(年季もだいぶ違いますが…)。ズボ・シューは、吉弥さんの方が笑いを多く取っていたような気がします。それでも、常吉が煙草を吸う間などは、米二さんの方が安心して見れました。何となく吉弥さんの常吉の方が怒っている感じがするんです。夫婦仲を裂こうとしたジロキに対して。だから煙草を吸う間がとても長く感じられてドキドキしました。米二さんの常吉は寝起きの煙草っぽくて、半ば呆れたようにジロキを諭していたように思います。「ぬくい造り」は米二さんのように噛まずに温めて口移しする方がいいですね。
 それから何と言っても、一番良かった場面は、常吉のお上さん・おとわが障子の穴を一瞬覗いて、黙ってしまった場面。本当に嫉妬深い人は旦那の浮気を知った時、黙ってしまうのではと以前レポに書いていたので、嬉しかったです。全体的に噺が良い感じに進んだのですが、ダメ押しにもう一発何かくらいたかったような気もします。贅沢言ってすみません…。猫の手を掴む場面とかもう少しドキドキしたかったような?過去に聴いた「替り目」や「饅頭怖い」「口入屋」がとても素晴らしかったので私の中でハードルが上がってるのかもしれないです。
 猫の忠信(ただのぶ)という読み方が違っていたことは分かったのですが、どうして親の三味線を追いかけて持ち主の女の人といちゃいちゃしているのか、結局分かりませんでした。お静さんの願望だったのでしょうか…。


何となくいい雰囲気の落語会だったなあと思います。ほんわか出来ました

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